魔女こいにっき体験版ver.2の感想・レビュー

魔女こいにっき体験版ver.2は主人公くんサイドのおはなし。
記憶喪失・軽いチャラ男・一昔前の作品のパロディの台詞回しなど印象はあんまり良くない。
おそらく体験版1のメインヒロインの使い魔のドラゴンが主人公くんとなると予想される。
魔女こいにっきの断片の捜索は主人公くんの記憶集めというパターンになるのだろう。
もしそうだとすると、なんという『ななついろドロップス』展開。

『魔女こいにっき』の主人公像について

魔女こい日記の主人公くんは記憶喪失です。『ナツユメナギサ』の主人公も記憶喪失でしたね。『ナツユメナギサ』では主人公くんは死んでおり思念体世界でへっぽこメインヒロインの精神的成長を促すことが趣旨とされていましたが、本作はどのようになるでしょうか?主人公像としては『ナツユメナギサ』よりも『はつゆきさくら』の方に近く、横暴系?的な性格をしています。軽いチャラ男なノリで女に接するので、プレイヤァたちの共感は得にくいのではないでしょうか。そんな記憶喪失な主人公くんでしたが、身元を引き受けてくれた学生理事長ちゃんから魔女こいにっきの捜索を命ぜられたことを契機に、物語の目的が提示されていきます。以下体験版から分かる主人公くんの人物像まとめ。

  • 主人公くんは永遠の時を生きる物語の綴り手
  • 大人気の創業60年を誇る美容院の創設者
  • 「魔女こいにっき」とは主人公くんが書いたもの
  • 主人公くんは記憶を失う前に、ある物語を完成せようとしており、そこへ試練が襲いかかった。
  • 記憶を失ったのも試練に対する主人公くんの選択の結果だったのかもしれない


以下、本文より引用。

彼(※主人公)はもともと砂漠の国の王子で……国を追放され、多くの魔法使いと従者を引き連れ、この国にやってきた。そして、ある物語を綴るために長い時間を幻として生きてきた。ジャバウォックという王。ジャバウォックは幻であり、それが生きた痕跡は、やがて消えてしまう。ならば、それはやはり物語でしかない。俺にとっても。……それでも、今ほど読んだ物語が、胸の一番深いところにある懐かしい旋律を伴って、こだましているのが分かる。

あなたは物語の姿を知ってる?物語の姿?イメージの話よ。愛を描こうとすれば、それはきっと天使の姿をしているだろう。不幸を描けば悪魔の姿をしているだろう。じゃあ物語ってなに?物語ってどんな姿をしているの?それはきっとドラゴンの姿をしているの。ドラゴンっていうのは実に不思議なイメージよね。時々の印象も千変万化する。は虫類でもあり怪鳥でもあり、知性を抱いた賢者であり。かと思えばどう猛な魔王でもある。火を噴けば、氷だって噴ける。風を起こし、地響きを起こす。空を飛べば、大地を闊歩する。ドラゴンってやつはそれ自体が一つの物語なのよ。描く者によって何にでもなり得る。壮大で古より人の憧憬を生む。誰もがイメージすることはできるが、しっかり描こうとすれば、意外と難しい。どこかに存在していそうで、決して、どこにもいない。そして、物語とは竜だったのよ。

以上から考察すると、主人公くん=ジャバウォック=ドラゴンという等式が導き出されます。体験版ver.1では「メインヒロインが魔女こいにっきの断片を捜索し日記を完成させる」ことが目的とされ、その捜索のナビゲーターマスコットとしてドラゴンが導き手となりますが、そのドラゴンが主人公くんの変型スタイルということになるのだと思われます(多分。違ってたらすまぬ)。メインヒロインの使い魔となって日記の断片を捜索しながら自分の記憶を取り戻していき、過去編が挟まれ、ジャバウォックという物語の設定が解き明かされていく展開になるのでしょうね。5月末は東南アジアに出張なので発