『迷える2人とセカイのすべて』共通√の感想・レビュー

『箱庭ロジック』を買いに行ったら売ってなかったので、『まよすべ』を購入。
(仕事終わって深夜0時売りで買いに行ったのに売ってないって田舎のPCゲームショップときたら・・・)
中二系学園異能トルファンジー。エルフを救うために頑張れ。
第1部は学園編。封じられしエルフの結界を解くために学園の七不思議に立ち向かう。
第2部は海の家編。煩悶にさいなむ鎌使いとダークエルフを救済する。
第3部からは個別√でセカイの危機を救うため、好感度を高めたヒロインと異界へと旅立つ。
ここでは第1部と第2部の雑感を書いていきます。

第1部「学園編」 学校の七不思議を解き明かせ!

主人公くんは他人と距離を取りたがりがちな将来を思い描けない少年として設定されています。その理由は、かつて森で迷子になった時に遭遇したエルフとの約束を忘れられなかったからでした。エルフは言います。自分の娘を助けて上げてと。この事件のあと、無事助かった幼少期の主人公くんが、その話を周囲にすると、キチガイ扱いされてしまいました。こうして他人からの無理解により傷を負った主人公くんは、過去の想い出に縋り付きながら灰色のような生活を送っていたのです。そんな主人公くんはある時、学校の七不思議の調査に協力することになりました。その七不思議の内容の一つが、「見えない少女」というものだったからです。主人公くんの予感は的中し、そこにはかつて遭遇した種族と同じエルフの少女がいたのです。喜ぶ主人公くんでしたが、2つの問題がありました。一つ目は主人公くん以外には霊視スマホを使わないと少女が見えないこと、もう一つが少女には結界が張られており、一定の空間からは移動できないようになっていたことです。しかしながら主人公くんたちは、少女の結界が学園の七不思議と対応しており、一つ謎を解くごとに行動範囲が広がっていくことに気づきます。こうして全ての謎を解き明かし、エルフの少女を救おうと主人公くん一派が結成されたのでした。第1部はそれなりのテキストですが、話しの根幹となる七不思議の解決の描写があっさりしすぎており、予定調和のお使いRPG的な感じを払拭できません。キャラゲー的な感じで乗り切りましょう。最後の七不思議を解決した後、仲間の一人が事情を知らずに敵の組織と内通していた結果となるところから面白くなってきます。

第2部「海の家編」トラウマ少女たちを解放せよ。


  • 鎌使い少女について
    • 第2部のメインのおはなしは、エルフ少女をめぐる敵組織との戦いです。1戦目は鎌使い少女との戦い。単元が進むごとにエルフ少女が成長し、立ち絵が変化していく様子は工夫がみられます。鎌使い少女は、敵組織に自分の肉体に魔力生成装置を埋め込まれ、シャブ中になりながら襲いかかってきます。鎌使いの武器は呪われたマジックアイテムで魔力と引き換えに対象を殺害する能力を有しています。どうして鎌使いは精神崩壊しながらも主人公くん達を襲ってきたのでしょうか?その理由は、友達に対する激しい劣等感にありました。鎌使いは主人公たちのパーティーに加わったクーデレと同じ組織に属していました。二人は同年代ということもあり、すぐに友達となったのですが、鎌使いは何をやってもクーデレにかないません。鎌使いはお互いを対等な関係として付き合いたかったのに自分の無力さを味わう日々を過ごすことになりました。いつしかクーデレの優しい言葉も、自分を見下すように感じてしまい、ついに心が砕け散ります。こうして強さを求めた少女はダークエルフと契約を結び、魔力生成装置を埋め込まれ、死神の鎌を用いてラリってしまったのです。鎌使いはクーデレや主人公くん一派との戦いの中で、己の劣等意識をクーデレに吐露します。こうして自己をさらけ出すことによってトラウマから解放された少女は主人公くんズの仲間となるのでした。



  • ダークエルフについて
    • 共通√のボス戦はダークエルフとの戦いです。ダークエルフがエルフ少女に固執するのは、セカイの終わりと自らのトラウマを理由としていました。まず前者のセカイの終わりについて。鎌使い少女との戦いの中でエルフ少女は覚醒します。ですが覚醒エルフ少女は人間界の異分子であり、存在するだけで自然界のエネルギーを消費し、天変地異を引き起こしてしまうのです。またエルフ少女は心を許した相手に一つだけ願いを叶えてあげられるのですが、これまた自然災害を引き起こしてしまっていました。故に覚醒エルフを殺すか、セカイの終わりを受け入れるかを決意しろとのたまうのです。次に後者のダークエルフのトラウマについて。ダークエルフは異界に住んでいたのですが、召還魔法で人間界に呼び出されてしまいます。この時、ニンゲンの口車に乗せられたダークエルフは進んで研究に協力し、ハイエルフ召還の魔方理論の構築に尽力してしまうのです。ダークエルフのおかげで召還魔法は安定して成功するようになったのですが、異界のハイエルフを根絶やしにしてしまう結果につながります。ハイエルフが全滅し召還魔法が無用なものになると用済みとなったダークエルフは奴隷のような日々を堪え忍ぶことになったのです。ダークエルフは自らがいた元のセカイへと帰れるように送還魔法の研究を積み重ねて行きますが、成功しませんでした。こうして次第に自暴自棄気味になったが故に、ダークエルフは覚醒エルフの死かセカイの終わりかを突きつけてくるのですね。究極の二択に苛まされる主人公くんたちの前に、覚醒エルフ少女が立ち上がります。なんと覚醒エルフ少女はダークエルフの境遇を理解し、願いを叶えて上げるのです。こうしてダークエルフの望みである送還魔法が発動し、異界と戻ることができるようになったのです。主人公くんと個別√ヒロインは人間界を修復するために、一緒に異界へと旅立つのでした。