あの晴れわたる空より高く「グランドエンド」の感想・レビュー

植物人間状態になった有佐のために純学生産ロケットを飛ばすはなし。
グランドエンドはロケット大会フォーセクションズで全部門優勝ご都合主義状態で始まります。
大団円モノではお約束の展開;今までのライバルたちと協力して全員集合!が発動します。
打ち上げに成功し、音声データが流れると、突如有佐は目をさまします。
これまでの努力が報われ、将来に向けての始まりの日の思い出となりました。

グランドエンド概要


  • 人工衛星ながれぼし
    • 並行世界統合により、ロケット大会フォーセクションズにおいて全ての分野で優勝したチームビャッコ。那津先輩の卒業に合わせ3月にロケットを打ち上げることになっていました。そんな時ちょうどよく発見されたのが人工衛星ながれぼし。この人工衛星ながれぼしは打ち上げ終わると音声データを発信した後イリジウムフレアを起こしながら燃え尽きるというものでした。つまりは観測者にとってながれぼしのように見えるというわけです。チームビャッコは個別√では主人公くんと結ばれることで解決に至る個人的問題を残存させたままであるがゆえ、ながれぼしにその解決を望むのです。順調に開発を進めていくビャッコのメンバーでしたが、ロケット打ち上げをみたいとねだる幼女が打ち上げ現場に侵入してしまうアクシデントが起こります。発射まであと秒読み段階の危機。



  • 打ち上げ失敗と有佐の昏睡
    • ロケットを緊急停止させた有佐は幼女の救出に向かい、主人公くんはロケットの転倒による発射台の損傷を防ぐためにビャッコメンバーと死力を尽くします。これにより爆発は防ぐことができたのですが、有佐は幼女を庇って頭を打ち意識不明の昏睡状態に陥ってしまうのです。有佐の意識を取り戻すためにはどうすればいいのでしょうか?それには有佐への呼びかけを続け、有佐が好きなものを見せることが重要です。有佐が好きなモノはロケットの打ち上げ!・・・ということでビャッコメンバーはもう一度ロケットを発射させようとしますが、学園側からストップがかかります。事故を起こしたチームビャッコには打ち上げをさせられないと。食い下がる主人公くんでしたが、学園側も学生側のミスということにしないと他の部や学園全体に影響が出ると言うことを悟るのです。有佐の意識を回復させるにはロケット打ち上げが必要なのに、ロケットを打ち上げられないというジレンマ。煩悶するビャッコメンバーのもとへなんと有佐からメールが入ります。そうなんです!「死んでもロケットを打ち上げる」ことを表明していた有佐は自分が死んだ後のことも予想して、ロケット打ち上げプランを考えていたのです。



  • 純学生産ロケットの開発
    • 有佐が提示した案は学生だけで全ての部品を製造・開発することでした。そのためにとった手段が法人の設立。企業の既製品を使わずに学生じゃなくて法人の立場で打ち上げればいいんでしょ?と法律の抜け穴を潜ります。さすが有佐が残した作戦だぜ。そしてたまたま有佐が庇った幼女が重化学工業の大企業であったため、そこが出資してくれました。そして大団円展開のはじまりはじまり。純学生産ロケットを作るため、今までのライバルチームが総結集!ビャッコ、ARC、宇宙研とそれぞれが自分の分野で総力戦を展開し、一つのロケットを作り上げます。直前まで電気回路のトラブルなどにもあいながらも見事、打ち上げに成功し、人工衛星ながれぼしから音声データが流れてきます。そこから聞こえる願いは全員が有佐の意識回復を願うものでした。例え今回有佐が目を覚まさなくとも何百回でも打ち上げてやると主人公くんたちが決意したのも束の間、ついに有佐は目を覚ましたのでした。こうしてビャッコメンバーは人工衛星イリジウムフレアを見るために外へと躍り出ます。こうしてこれからのロケット人生がスタートするはじまりの想い出となったのでした、とハッピーエンド。