雑録

乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque- 「メリルアフター」の感想・レビュー

芸術家の方向として、「一般的大衆性」を求めるか「個別的具体性」を求めるかで悩む話。
メリル自身は前者を志向するも周囲はメリルの才能を後者に期待しており、遊星さんはメリルの指導を求められる。
その手段としてメリルに自身の服をデザインさせ自身にモデルを務めさせ意識の覚醒を促していく。
はっきり言って短いし、あっという間に終わる。何より服飾の描写がほとんどない。
さらにもう一つの問題であった遊星さんの夜伽問題が投げっぱで終わり、これは商品としてどうなの?って感じ。
何度も延期した挙句にこのシナリオではちょっと納得いかないかもしれない。
まだエッテが残っていますが、りそな・メリル共にシナリオの質の低下っぷりはいなめません。

雑感


  • シナリオの大まかな流れ
    • メリルは大蔵家に暖かく迎え入れられ、孫連合の関係も緩やかな連帯感で繋がるようになってきました。そんな中メリルの芸術性についての問題が発生します。それはメリルがデザイナーとして一般的大衆性を志向していたことでした。メリルは類まれなるセンス・スキルを持っていたのですが、「街のお直しお洋服屋さん」で充分に満たされており、その才能を埋もれさせようとしていたのです。これを危惧したのが衣遠お兄様であり、遊星さんを介して、個別的具体性を重視するデザイナーを志向させるように画策させます。そのためメリルに日常に埋没するのではなく特別な時に着る服を意識させようとしていきます。つまりは「自分を着飾る」ことの喜びを教えようというのです。すっぴんであり化粧の仕方も知らなかったメリルをいじる場面は「初めてのお化粧あるある」が展開されます。しかしその後がスキップモード。メリルがモデルを務める際にエッテから歩き方などを教わる云々とあるのですが、その場面はひとかけらもなし。二人の友情シーンとして入れてやってよと。最終的にメリルは自分を着飾る喜びを知り、あっさりとトップをかっさらってエンドとなります。



  • 夜伽描写の問題点がなげっぱ
    • メリル√では遊星さんの夜伽技術がへたくそでメリルが性的快感を味わえないという肉体的不満が取り上げられています。これを克服することがファンディスクのメリルアフターにおけるもう一つの課題なのですが、まったく解決されていません。遊星さんは肉欲をあまり感じない性質であり、性知識に疎いため、前戯の方法さえ知ろうともしません。そんなわけでメリルが遊星さんの尻穴開発などを試みるのですが、結局メリルの性的満足が満たされる前に遊星さんが果ててしまうのです。遊星さん早漏すぎっしょ。そもそもの問題は遊星さんに肉欲が湧かないし、かといってメリルが積極的に正しい性知識を知っているわけでもないことが挙げられています。そのため遊星さんが心の繋がりだけでなくメリルに対して肉欲を感じ抱きたいと思うようにさせねばならないのです。これがもう一つのメリルの芸術性のあり方にうまくつながるのだと信じていました。だってメリルが自分を着飾ることを覚え、その特別なメリルに対して遊星さんがこれまでとは異なる感情を抱くようになるという伏線が張られていくのですもの。プレイヤーとしては着飾ったメリルに遊星さんが性的興奮を覚え、積極的にメリルを気持ちよくさせようとし、メリルも初めて絶頂するという流れにすればうまくまとまってワクワクするというもの。それがどうしたことでしょう。着飾ったメリルとの夜伽描写は存在せず遊星さんは数クリックで果ててしまい1回出したらもう終わり。結局メリルは性的満足を一度も得ることがなく、このファンディスクは終わるのでした。えー!!ちょっと待ってくれよと思ったのは私だけではないと信じたい。