雑録

オトメ*ドメイン「西園寺風莉」シナリオの感想・レビュー

低能だがプライドが高いコミュ障ぼっち少女な学生理事長と学園を盛り立てるはなし。キャラゲー
デフォで主人公くんにはオープンハートしているので、気位が高く友達がいない設定があんまり生かせていない。
『かにしの』みやび√の劣化版な感じ。最初から好感度MAXで父親も良い人であり主人公くんの女装も問題視されない。
学園を楽しくしようとするあまり空転するヒロインを成功に導いていくのがシナリオの根幹だがご都合主義まんさい。
プレイしていて時々寝てしまった。キャラクター表現は可愛いので、ぼんやり眺めていた感が強い。
私はこのライターさんの得意芸である「自我の葛藤に苦しむ主人公くん像」が好きだったんだがなぁ。

西園寺風莉のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 学生理事長モノ
    • 西園寺風莉は学生理事長。しかし資質としては低能であり、勉強ができず成績も振るいません。しかし周囲はそんなことつゆ知らず、風莉を有産階級の娘であることから優秀な人材だと見なしていたのです。ヘンにプライドの高かった風莉は周囲の理想とすべき理事長像のままの自分でいたいと思ってしまい、見栄をはって低能であることを隠そうとしていました。そのため人間関係の構築に必要な「自分を晒す」という行為をできなかったため、孤立してしまっていたのです。そんな風莉に対して主人公くんは自分から周囲に混じろうとしなければ友達なんてできないよと諭していきます。こうして主人公くんの支援により、風莉は徐々に周囲と打ち解けていき、プライドが高く周囲と壁を作り孤高でいようとするイメージが覆され、親しめる理事長となっていくのでした。
    • 風莉は自分の学園を楽しいものにしようと学校改革に乗り出します。その手法はよくある「お悩み解決モノ」。あー、このパターン眠くなるんですよねー。新聞部のお悩み相談コーナーに理事長が答えるというカタチでお使いRPGのごとくイベントを消化していきます。いやまぁ学校生活のガス抜きや生徒の統合のためにレクリェーションが大事なのは分かっていますよ。支配とレクリェーションの関係は高校世界史において戦間期イタリアでも扱いますしね。


  • 理事長解任と親との戦い
    • そんなわけで学校生活の充実を図っていたら、理事長交代のお知らせ。なんとゆるふわな経営をしていたら全国模試の成績が下がり、学校の偏差値が急落してしまったのだとか。私学の名門校であることを生徒募集の柱としていたため、この結果は許されるものではありませんでした。こうして風莉は辞職を受け入れ、身辺整理を始めます。しかし風莉が播いた学校改革の種は確実に芽吹いました。最後まで風莉に盲従する主人公くんに対し、周囲は風莉が本当は理事長を辞めたくないのだと指摘。辞職取り消しデモ運動を展開し、模試の成績を上げるため学校全体で学力向上に邁進します。この結果を受け、風莉はパパと対峙することになるのですが・・・。パパマジ良い人。パパが風莉を辞めさせようとしたのは、風莉を慮ってのことだったのです。具体的には風莉の平均以下の成績を危惧したためと、理事の仕事よりも青春を楽しんでほしいという理由からでした。このようなパパに対して風莉が自分の意志で理事長を続けたい意向を示すとあっさりと許可されハッピーエンドとなります。