千の刃濤、桃花染の皇姫「花篝(稲生滸編)」の感想・レビュー

戊辰戦争の白虎隊よろしく少年武装集団を全滅させてしまった少女が罪の意識から解放されるはなし。
内部で敵対していたライバル集団のおっさんが実は良い人で婉曲的に少女を成長させようとしていたパターン。
口下手で漢気あふれるおっさんは刀剣バトルを通して過去の呪縛から解放せしめんとしていたのだ。
で、おっさんは自らの命と引き換えに〜という流れになるが実はあっさり生きてましたよ展開。
武士っ子ヒロインのヤンデレ的嫉妬深さと姫様のカリスマ、オッサンの不器用さが良い味だしていました。
しかし主人公くん(滸に対しては)何もしてねぇ!!

武士っ子ヒロインが過去の呪縛から解放されるはなし


  • 熱に浮かされ率いてた少年武装集団たちを全滅させてしまった
    • 稲生滸は武士っ子ヒロイン。武人一族の頭首の娘でありレジスタンスのトップです。しかし滸は拘束されている父にこだわり続け「代行」の立場を堅持していました。それには背景があり、滸は米帝侵略戦争の際、自ら率いた少年武装集団を全滅させてしまった罪の意識が足枷となっていたのです。戦局を見通せず万歳突撃しか指示できなかった滸は、終戦後自分だけ生き残ってしまったことがトラウマになってしまいます。そんな滸が今まで生きてこられたのは、戦争後に記憶を亡くしてしまった主人公くんを世話することを生き甲斐に見出したからでした。ゆえに滸はトラウマを払拭できたわけでもないため、主人公くんが姫様に忠義を示すと嫉妬に駆られヤンデレ化します。体験版のトリでは姫様が覚醒するかませとしての機能を武士っ子ヒロインが果たしたことが印象的でしたね。そんな滸が精神的成長を果たすのが「花篝」編のテーマとなっています。


  • 滸を成長させるのは姫様とオッサン
    • 滸の成長を担うのは姫様とオッサンです。まず覚醒した姫様はカリスマ性マックスとなり、自害しようとする滸にギアスを発動させます。「私を玉座につけなさい」。こうして体験版で描かれた主人公くんをめぐる女同士の戦いは収束します。次の課題は滸が過去の呪縛から解放されることでした。この役目を担うのは、ゴツイ系オッサン槇田さんでした。槇田さんは滸の実力を認めており、レジスタンス組織を率先して導いて欲しいと思っていました。しかしながら滸は全滅事件から立ち直れずウジウジと「代行」に留まるばかり。そんな滸を立ち直らせるべく槇田さんは狂言回しとなるわけさ。槇田さんはレジスタンスを脱退すると米帝の傀儡政権サイドにつき、滸に餌をまくのです。まんまと釣られた滸は姫様の前で槇田さんとガチバトル。主人公くんの応援や姫様のカリスマギアス効果もあり、滸は今まで使用を躊躇っていたダディの刀剣を使いこなして見事勝利をおさめます。こうして滸は過去の呪縛から解き放たれレジスタンスのリーダーとなり分裂していた組織の基盤を固めなおすのでしたとさ。あー、槇田さんは生きてました。一応、組織の結束のためや米帝対策として死は伏せられていますが。