終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 第6話 「消えない過去、消えていく未来」

人類滅亡後のセカイを作ったのは、かつての同僚と敵ボスでしたということが明らかになるはなし。
大陸を浮遊をさせたのは過去に主人公くんが自らの命と引き換えに討伐した敵ボスのうちの一人。
そして主人公くんの同僚が、敵ボスの始祖エルクの魂魄体から、死霊兵器少女を生成していた。
彼らの目的は再び地上に帰ることであり、そのために主人公くんを利用しようとする。
死霊兵器少女たちを使い捨てる元同僚たちに腹を立てた主人公くんに届いたのはクトリ人格崩壊の知らせ。
クトリは前世の記憶=始祖エルクに浸食されそうになるが主人公くんに会いたい一心で舞い戻る。

クトリたち死霊兵器少女は始祖エルクの魂魄体から生成されていることが明らかになる。


  • 主人公くん、クトリたち死霊兵器少女の生成要因を知る
    • 前世の遺物である聖剣を調整できる者として強制連行された主人公くん。そこで出会ったのは、かつての同僚と主人公くんが討伐した敵ボスでした。主人公くんは世界が滅亡した経緯と現在ある浮遊大陸がどうしてできたかを説明されます。同僚と敵ボスが手を組み、大陸を浮遊させ生き残った生命を保全したとのことでした。
      • ここらは今さっきちょっと思いついた練られていないどうでもいいはなし。ちょっと思ったのが浮遊大陸=ノアの箱舟論。地上を浄化させるために大陸を浮遊させて一時的に逃れているという解釈なのですが、これって第二部「すかもか主人公くん」のねらいと構造が似ているような感じがすると漠然と思ったのです。「すかもか主人公くん」は増えすぎた人民と領土を間引こうとしていますよね。『すかすか』では地上の人民を間引き、『すかもか』では浮遊大陸の人民を間引くって感じがなんか同様な気がする。
    • 主人公くんはここで旧世界の旧友たちから反抗作戦の提案をされます。クトリたち死霊兵器少女は始祖エルクの魂魄体からいくらでも発生させることができるとのことです。そして今までは発見された聖剣をなかなか調整できなかったので困っていたが、主人公くんならそれができるから地上を平定して取り戻そうではないかと説得されるのです。しかし主人公くんは受け入れられなかった旧世界の滅びを受け入れてクトリたち死霊兵器少女に新しい生き甲斐を見出していたのであら大変。クトリたちを資源と見なして使い潰す態度に立腹するのでした。しかも十七種の獣の真相には触れられず。だって現在浮遊大陸を襲っているのは、主人公くんの旧世界での嫁のアルマリアなのだから。


  • クトリの人格崩壊とエルクの浸食汚染
    • クトリたち死霊兵器は旧世界での旧友たちが発生させていることが判明しました。では、どのようにして発生させられているのでしょうか。それは始祖であるエルクの魂魄から作られています。故に、死霊兵器少女たちは前世の記憶から浸食を受け徐々に人格崩壊していくことになります。今回のおはなしでは、クトリがエルクから浸食汚染を受けるシーンが特徴的でしたね。小説のあのシーンが映像化された場合ではこう表現されるのかと興味もつきません。エルクの部屋や、エルクの従者を探す約束をするところとか見所がいっぱいです。
    • 主人公くんが旧友と再会している頃、クトリの人格崩壊は進み、その報告を受けた主人公くんが急いで兵器工場に帰るもそこで待ち受けていたのはクトリの抜け殻でした。クトリの抜け殻に寄り添うネフレンとアイセアが印象的ですね。その夜、クトリの抜け殻を弔うナイグラートと主人公くん。クトリへの想いをツラツラと語るのですが、ここでクトリがエルクの浸食汚染から帰ってきます。そうですバターケーキの約束があったのです。主人公くんの心情吐露を聞いたクトリは、今度は逆に自分の想いを伝えてフラグ成立!!普段とは違うエンディングでこの演出をするところ結構グッときます。
    • これはご都合主義ではないのですぞ!ちゃんと主人公くんにただいま-おかえりをするために死の淵から舞い戻ってきたのです。この後、穏やかな時間を少々過ごした上で、クトリは主人公くんのためにメガンテするので、1話冒頭のシーンに繋がるのです。