終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 第7話「ただいま帰りました」の感想・レビュー

戦場から帰還した少女がようやく平穏を噛みしめ、変わってしまった自分を肯定され幸せを得るはなし。
ここで終わっておけば良い最終回でしたね!でハッピーエンドです。
力を喪失し、死霊兵器でなくなってしまった少女の第二の人生は、愛する男と寄り添うこと。
今度は少女が流浪する男の心のふるさとになるんだ!帰る場所になるんだ!と花嫁修業に励みます。
クトリが戦場から帰る場所が主人公くん。果たしてクトリは主人公くんの帰る場所となれるか!?
全力でクトリのかわいい様子が見られる回でしたね。

平穏な日常回。しかし暗雲も立ち込める


  • 死線を経験して変わってしまった自分を受け入れ肯定してもらえる幸せ
    • 死霊兵器少女であるクトリは玉砕特攻を命じられ後ろ向きな死を受容していました。しかし主人公くんの影響で生き残る勝利を目指す方針にシフトチェンジし、死線をかいくぐって帰ってきました。しかし再会はできたもののバターケーキの約束は果たせず、クトリは前世の精神浸食がすすんで生きる屍と化してしまいます。そんな折、クトリは主人公くんに会いたい一心で精神浸食から帰ってきます。それは残された時間の延長戦、奇跡みたいなオマケのようなものでしたが、クトリは自分の意志で幸せを掴み取ったのです!!そんなわけでクトリの幸せな日常をお楽しみください。
    • クトリは精神浸食の結果、髪の色が蒼から徐々に前世の赤色へと変わっていきます。当初はクトリはそれを気にしていたのですが、何のことはありません。主人公くんならきっと気にしないというナイグラートさんのアドバイスを受け、接してみると、気にしないどころか似合っていると肯定してもらえるのです。これは「戦争によって変わってしまった自分」を受け入れてもらえることでもあったのです。そして「この戦いが終わったら」という死亡フラグを乗り越えて、「バターケーキをたらふく食べさせてもらう」という約束を果たしたのです。この「バターケーキの約束」は主人公くんもまた前世において嫁としていたものであり、主人公くんが戦士であった時には結局帰郷できずこの約束を破ってしまうことになります。その未練を悔恨を、今度は待つ側になって散々味わされることになる主人公くんでしたが、ついにクトリによってその呪いが打ち払われたのです。感動の一コマでしたね!!


  • 話の展開は地上編へ!
    • 玉砕特攻から帰還したクトリでしたが、力を喪失し、もう既に死霊兵器ではなくなってしまいました。そのためクトリは花嫁修業に生き甲斐を見出すことになります。帰る故郷を失い流浪の身を送る主人公くんを繋ぎとめる役割を課されるのです。幸せな日常を送るクトリでしたが、クトリが兵器でなくなってしまうと戦力ダウンは否めません。そのための軍部と商会と主人公くんの三者会合が開かれ今後の方針が決められます。ここで主人公くんに知らされる新キャラたち。人類滅亡後の地上から新人種たちは浮遊島へ逃れていましたが、遺物を求めて地上調査が何度も行わていたのです。石化していた主人公くんもこの発掘によって発見され復元されたのですが、死霊兵器たちもその発掘の護衛に従事しているとのこと。彼女らの戦力もあるんですよ〜と視聴者に解説されていくのですが、なんと地上の発掘団が今度は襲撃に会うことになり新展開へと突入します。主人公くんは地上になりクトリを何とかするための手段があるかもしれないと思い、空から下ることになるのですが、この時クトリを同行させたことが、クトリの最期となってしまうのです。次回でついにクトリのメガンテとなるか!?