MakingLovers Ver.100(プロモーション版)の感想・レビュー

SMEEが誇るブッ飛んだヒロインとギャグテキストがメインのキャラゲーシリーズ。
主人公くんが一癖も二癖もある以上に、ヒロインたちの行動原理が異常であることに定評がある。
今回のプロモーション版もノリと勢いとハイテンションだけで行動するキャラ造詣を垣間見ることができる。
雑感としてはどのヒロインも暗黒すぎてフランクに付き合えるといえば聞こえは良いが微妙な感じかも。
あーあれだ。日常生活の背景を裏の視点で皮肉るぶっちゃけトークを多用しすぎなきらいがあるからかな。

プロモを読んで抱いたキャラへの雑感など

  • イモウト
    • メーカーでは「仲良しの妹」とか選択肢で提示してくるのですが、私が思ってる「仲良し」のイメージとは違くて流石はSMEEさんだぜ。イモウトと変なこと言いあってバカ騒ぎ系する系の「仲良し」。カンガルーをディスってるのが印象的でした。キャッチコピーには「嫁力バツグン!主婦みたいなイモウト」とあるがプロモではまったくそんなテキストは用意されていません。おーい、販促担当さーん。ウリと宣伝があってなくて何をキャラ造詣の魅力としたいのか謎です。


  • BBA
    • 選択肢「大人のお姉さん」で登場。キャッチコピーは「恋愛になれていない気象予報士」とありますが、プロモでは全くそんな描写は出てきません。中心になるのはヒロインの自己の肉体のはなし。肉体スペックが高いことを誇りにしつつもだからこそ外見で評価されることを嫌うという何ともめんどくさい性格。「恋愛になれていない」とは果たして男に巨乳のデメリットを語ることなのでしょうか?恋愛に「慣れていない」ではなく、男と付き合ってもその恋愛が「成れていない」の方かもしれないと思ったのは私だけではないはず。そして気象予報士ネタは皆無でした。


  • キャンキャン騒ぐ系年下
    • キャッチフレーズは「全力で好き好きアピールする現役学生モデル」。もう想像がつくと思いますがモデルネタは一つもありません。プロモでは強烈に女子の特性をディスります。女子は共感の生き物であるとし、本人はまったく共感していなくとも何も考えずに興奮しながら同意してあげるんだとか講釈されます。いや、だから紙芝居ゲーの読者はそんな現実が嫌だから紙芝居ゲー読んでるのであって、そこまで分析できてるんだったら、そんな腐敗した人間関係にNOを突き付けるアグレッシブさを求めているのです。もしくはそんな人間関係についていけずスクールカースト底辺になっちゃうアウトサイダー系ヒロインとか。


  • シャンプーに拘りがないとか言ってホントウは拘ってんじゃん
    • 「素直になれない大学時代の同期」とのことですが大学時代のエピソードはない。生殖行為に忌避感を抱いている系の割には酒で酔っぱらうと興味津々になり口淫の感想を原稿用紙400字以内で求めてくる系の女子です。みんな大好き「原稿用紙〇〇〇字以内」という表現。主人公くんと買い物に行った際、お徳用家族で使えるリンスinシャンプーを手に取り、特にこだわりがないという所がとてもステキです。このまま自分の価値観を貫いてくれれば好感を持てたのですが、やはり女性が好きな高級品を使いたいらしく、主人公くんにそちらを使うように勧められると安直に好感度を上げます。あー、この辺が「素直になれない」ってとこなのですね。


  • 「マイペース」との表現は便利な言葉。あるいは独自の価値観を持っているとか。
    • 「独特の価値観を持つお隣さん」。上記で散々述べましたが、お隣さんの描写はない。これでキャッチフレーズをガン無視したプロモであることを全ヒロインでフルコンしました!「独自の価値観」としては「海産物好き」でキャラ立てしているようで、カニスマイル、ホタテが好きだと分かり合えない、主人公くんを動物で例えるとカメとか言い出します。このキャラで良かったところは主人公くんが自分のどこがいいのか?と尋ねた際、すっげー幸せそうな表情で「わかんない」と言い放つところはグッときました。