鬼が来る。「九条凛々」シナリオの感想・レビュー

セカイ系の否定エンド。この世界に君と僕しかいないなんて!閉鎖的すぎる!!
主人公くんの幼馴染である凛々は歪んだ愛情を持つ姉弟を二人とも受け入れて3P仲良しエンド。
臆病な姉弟に恋人が出来たからって関係を断つ必要はないんだ!!と教えてあげるのが凛々の愛情。
人間社会は複数の関係性によってなりたっているんだ!!と説かれている。
それはそれとして幼馴染属性なのに過去エピソードが皆無なのはどういうことなんじゃい?

九条凛々のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 不幸な家庭環境で育った姉弟は歪んでて二人きりの関係性に依存するとすぐセカイ系に走っちゃうの。
    • 主人公くんとその姉晴子は不幸な家庭環境に育ったため、姉弟愛に縋って生きてきました。そんな歪んだ二人に世界は二人だけじゃないんだよと教えてあげるのが、凛々シナリオの根幹です。凛々は幼少の頃、主人公くんが好きだったのですが、姉弟の絆に入れず諦めてしまいました。成長した凛々は主人公くんのことをストーカーするようになっていったのですが、再び立ち上がる決意をします。当初、晴子と凛々は犬猿の仲だったのですが、ある時凛々は主人公くんがいない時の教室での凛々を垣間見てしまうのです。凛々は無表情でぽつねんと佇んでいるのみであり、普段凛々と口喧嘩をしているような素振りはついぞ見せなかったのです。晴子は主人公くんを介してのみ社会と繋がっていたのです。主人公くんと凛々が肉体関係を持ったことを知ると、嫉妬に狂う晴子は怨念で凛々を焼き殺しそうになるくらいにまでなっていきます。そんな歪んだ二人を凛々は愛で許容するのでした。恋人を選んだからと言ってお姉ちゃんとの絆を絶たなくていいんだよと受け入れてあげるのです。こうしてハッピーハーレムエンドとなり、姉弟だけの人間関係は否定され、セカイ系は打破されたのでした。