9-nine-そらいろそらうたそらのおと「Episode2 Sora Nami」・体験版の感想・レビュー

和泉つばす先生の原画集・分割商法第二弾・学園異能バトルと見せかけたキャラゲー。都√はなかったことになってます。
エピソード2の体験版では、前半が世界観設定の考察、後半が敵の組織の登場となります。
前半はライターが考えた世界観の謎を登場人物たちに謎解きさせる形で紹介していくカタチ。
後半はようやく物語の全体像における当面の目的が提示されましたよっと。
敵の組織は異能保持者たちの理想郷を創ることが目的でそのためには異能の乱用を厭わない。
主人公くんは異能者たちからイモウトを護る。ついでに敵の組織を止めて街を救う。

エピソード2体験版の概要


  • 全てはイモウトを護る為に
    • エピソード1では都√として学園異能バトルにおける石化の異能の保持者との戦いが描かれました。しかしその戦いは解決せず終局部でブン投げられて終わりました。プレイヤーたちは、エピソード2が天√であることを明かされていたため、問題が何も解決せず、都との関係もなかったことにされるのではないかと恐れていました。はい、そのとおり〜!!見事に都√はなかったことにされまして、異能事件が発生したよ☆という冒頭の所まで時間軸が巻き戻っていました。あれぁ。こりゃぁグランドエンドで記憶統合とかになるのでしょうかね。
    • それはそれとして、天√の前半では異能が発生した経緯や伝承を調べることが中心となります。ポイントになるのは3つ。(1)異世界:もともと異能を保持する異世界があり、そこから異能が流れ出てしまった、(2)過去伝承:過去にも同じような事例があり、民間伝承として主人公くんの地域に文献が残っている、(3)現代:伝承と同じように異世界の異能が流れ出し、異能保持者が発生しているの三点です。正直、ライターさんが考えた世界観の設定を解説されているだけであり、率直に言ってそんなに興味が惹かれるような内容でもなくふ〜んって感じ。異能を垂れ流した異世界の創造神(形而上学的な神)とのバトルにまでやって広げた風呂敷を畳めたら万々歳で、投げっぱなしエンドになる可能性も充分というような雰囲気。完全に和泉つばす先生の可愛いキャラの立ち絵を眺めているようなゲーム。
    • そしてイモウトについて。天の異能は存在認識の希薄化であり、意識しなければ気付かれないというもの。天はこの異能を手に入れたことで有頂天になり、主人公くんが止めるの聞かずに暴走して敵の組織に捕まります。これにより、敵の組織の存在と目的がプレイヤーに提示され、ようやく話の内容が動き出すことになります。ここまでダレ気味だったので結構長く感じました。敵の組織が主張するには、異能保持者は迫害されるので、異能保持者たちだけの理想郷を創ろう、そのためには能力はバンバン使おう、人殺しとかも全然オッケー☆とかいうもの。YOUたちも異能力保持者なら俺の仲間になっちゃえよYOとか勧誘を受けます。モチロン、地元の資産家の娘である都はそんなことは許容できずに敵に対峙することになります。ここで正義サイドを名乗る第三者が現れて作中の人物たちさえポカーンとなる中二台詞の応酬で場は流れるギャグと化すのですが、最後の最後だけ主人公くんはヤンチャしたイモウトの身の危険性を知らされることになります。イモウトは普段はワガママで自分勝手でウザイのですが、意外とメンタル弱くてお兄ちゃんを心配させるのです。こうして主人公くんはイモウトを護る為に、異能保持者の組織と対峙することになったのでしたとさ。