RIDDLE JOKER「在原七海シナリオ」の感想・レビュー

最初から好感度マックスなお兄ちゃん大好きイモウトとフラグ構築するはなし。
血縁もなく貰われっ子同士であるためアッサリ仲間たちからも承認を受け、社会的連帯エンドを迎えます。
今まで独りよがりだった主人公くんがイモウトのために仲間たちに協力を求める展開は結構好き。
しかしながらイモウトのオタク系中二病設定はどっかに吹っ飛んでおりシナリオにあまり絡んできません。
どちらかというとキャラゲー寄りでスパイ活劇度は低めですが、七海の「妹力」はかなり高めです。


  • Chapter4 恋するイモウトは最初から好感度マックスでお兄ちゃんのことを想うとすぐ寝具を濡らしてしまうの
    • 在原七海は主人公くんの義妹。養父に拾われ家族となり、長い年月を共にしてきました。七海の餃子エピソードはフラグ構築の重要な要素であり、家族間で喧嘩が起こると七海は黙々と餃子を作り続け、毎回の食事に出し続けるのだとか。七海が組織に加入したいと言い出した時、養父も主人公くんもそれに反対するのですが、その時も餃子攻めだったことが回想されるのも良い思い出です。七海は兄への好意を隠していたのですが、茉優先輩に主人公くんがヨシヨシされる姿を見て、思わず嫉妬に狂い二人を引き離そうと割り込んだりもします。さらに七海は切なくてお兄ちゃんを思うとすぐ下着を濡らしてしまいます。任務の最中、姿を発見されそうになった際、見つからないように密着して息をひそめた時も七海はお兄ちゃんの匂いをクンクンして秘所をびちょびちょにし、それ以来、夜な夜な寝具を湿らせるようになります。そして最終的に七海を突き動かすことになるのが任務中における主人公くんの怪我。お兄ちゃんが死んじゃう!!と思った七海は異能で治癒した後、一緒に寝ることを希望し、そこで異性として好きであると告げるのでした。ついでに毎晩お兄ちゃんを想って自慰に耽っていることも暴露していきます。ギャグテキストも満載でお兄ちゃんどいてそいつ殺せないや土佐日記、恋する妹は〜のタイトルネタを次々とぶち込んできてくれます。七海の想いに対して主人公くんもイモウトに異性を感じるようになっており、早々にフラグが成立します。


  • Chapter5 お兄ちゃんは妹を傷つけまいとハグをしようとするが妹は性交を望んでいたという話
    • フラグが成立した二人でしたが、性欲の強い七海は付き合って二日目にして体を重ねることを望んでいました。そのため勉強のご褒美としてお兄ちゃんに肉体を捧げようとするのですが、主人公くんがご褒美として提案したのはハグでした。イモウトはそのことに我慢がなりません。だってお兄ちゃんは自分のことを信頼してくれないから。お兄ちゃんはいつまでも七海のことを子ども扱いし、七海が強く迫られたら断ることができないと配慮し、性交を求めなかったと推論するのです。
    • ここで過去回想が始まり七海と主人公くんの出会いが語られていきます。主人公くんが暴れることでしか自分を示せなかったガキンチョの時代を経て、養父に引き取られました。その後、まもなくして七海も引き取られてきます。七海は一般家庭出身であり両親は自分の子どもが異能保持者であることを忌避していました。七海は子どもながらに両親の愛情を得ようと情報処理技術を学び、お金を稼ぐようになります。次第に両親からヤバい仕事もさせられるようになり、ついには捕まることになるのでした。しかし幸運なことにここで七海は養父に拾われます。異能保持者であるがゆえに、社会から排斥され、親にも虐待される。そんな子どもを見ると養父はすぐに拾ってしまうのです。こうして養父、主人公くん、七海は家族になります。当初七海は自分の存在価値を示そうとお金を稼ごうとします。しかし養父からは家族なのだからと無条件に承認されてしまうのです。戸惑う七海でしたが、家族として家事手伝いを申し出ます。最初は料理も掃除も洗濯も失敗ばかりの七海でしたが、それらを養父や主人公くんは全て受け入れてくれたのでした。特に仕事で忙しい養父に代わって色々と面倒を見てくれたのが主人公くんであり、徐々に頑なであった七海のココロをほぐしていったのです。これだけの積み重ねがあれば七海が主人公くんと交わりたいと願うのは当然だよね!!
    • 主人公くんに身体を求められなかった七海は不機嫌になります。しかしそれはただ不機嫌になったのではなく、上述したように主人公くんが七海のことを慮って遠慮しているからなのです。もう昔のように唯々諾々と従わないよ、自分できちんと判断できるよ、自分から望んで主人公くんに身体を求められたいよというオーラを醸し出します。そしてここで家族ルールである喧嘩した時はギョーザイベントが挿入されます。主人公くんが正直になんで七海が怒っているのか気づけない事が申し訳ないと謝罪するところが結構好き。そんな主人公くんに七海は遠慮しないで率直に欲望を吐き出してほしいと告げます。こうして餃子&ニンニクの匂いの中で二人は身体を重ねるのでした。


  • Chapter6 デート回
    • イモウトや幼馴染モノの特徴の一つに普段から距離が近かったので、フラグ構築後に何をしたら良いかわからなくなってしまうというものがあります。日常的に遊びに行ってたし気軽に長い時間を共にしてきたので、何を今更感が満載になってしまうのです。主人公くんは今まで焦らしてしまったお詫びとしてデートに誘うのですが、七海はそれを拒否。お詫びとかそういうんじゃなくて二人で自然な距離感を探っていこうとなるのでした。そんなわけで自然なノリで学校のプールへ遊びに行きます。文化祭の時に七海の水着は見ていたハズなのにフラグ構築後に改めてみるとそれはもう欲情を誘うことこの上ないものでありました。さらに七海は水上では子どものように振る舞うも水中ではキャッキャウフフであり、濃密な時間を過ごしたのでした。
    • 一方、七海√では結構隅の方に追いやられているスパイ作戦。一応任務は続行中であり、フラグ構築の契機ともなった爆破事件のリベンジに行きます。見事、犯人たちを捕まえるのですが、今度は米ドルの札束を発見。Chapter7へと続きます。


  • Chapter7 セカイ系エンドか社会的連帯エンドか
    • 突如スパイ編で問題発生。なんと主人公くんが所属していた組織が壊滅してしまいます。そして異能保持者を人身売買しようと学園がターゲットに。主人公くんに与えられた選択肢は二つであり、イモウトと共に逃げるか、仲間たちに救いを求めるか。はい、イモウト関係性変化モノの二大パターンが来ましたね。大体においてイモウトモノはこの二つに帰結します。前者のイモウトと共に逃げるパターンはイモウトさえいればそれでいいというセカイがどうなったとしても愛する人との関係性のみ大事であるというセカイ系エンドなわけですね。ゼロ年代初頭はこれが流行りました。ですがこのイモウトセカイ系エンドのアンチテーゼとして現れたのが、社会的連帯エンド。二人きりの世界に始終するというのは社会と文化の否定だぜ。人間は社会的生き物であるのだ!!と周囲の仲間・コミュニティに承認を求めるパターンです。リドルジョーカーの七海√では後者の社会的連帯エンド方面です。主人公くんは従来だったらセカイ系を選んだことでしょう。しかし、今までオタクで内向的だったイモウトが友達を作り楽しく過ごしている学園生活。そんな「今」を守りたい!!そう願った主人公くんは周囲に助けてくれと救いを求める強さを得たのでした。こうして主人公くん一派が異能を駆使して割とアッサリと襲撃者たちを一網打尽にしていきます。最後は取り逃してしまった犯罪者と異能バトルとなり、イモウトの治癒能力のお守りを使って大勝利となります。主人公くんの組織も名前を変えて復活し、めでたしめでたしとなります。エピローグでは七海が治癒能力を使ってエンドレス射精ループを主人公くんに強要する姿を見れますよ!!