ゆずソフト

天使☆騒々「共通ルート(CHAPTER1~2)」の感想・レビュー

人外モノ。前世が異世界の魔王な主人公の力を奪おうとする勢力からヒロインに守護して貰う話。 炉利天使・メスガキ系吸血鬼妹・ヲタクに優しいギャル・獣耳魔族王女の4人がメインヒロイン。 主人公は普通の高校生であったが大隔世遺伝により前世の異能が目覚…

『PARQUET』(ゆずソフトSOUR)の感想・レビュー

貧困により人格移植実験に身体を売った結果1つの身体に2つの人格を持った少女の話。 茨木リノは天涯孤独で貧苦に喘ぎ厭世的になって自分の身体を実験に売った。 城門ツバサはホスピスであり死の恐怖から逃れるため人格移植に手を染めてしまう。 こうして茨木…

喫茶ステラと死神の蝶「火打谷芽以」シナリオの感想・レビュー

「火打谷、部活辞めるってよ」。人間関係を拗らせ退部に追い込まれた少女の話。 火打谷さんのメカクレヘアーはファッションではなく異能の目を隠すためであった。 その異能とは他者の陰気を視覚化し吸い取る能力であり、色々な人を救ってきた。 しかし部活仲…

喫茶ステラと死神の蝶「明月栞那」シナリオの感想・レビュー

家族ゲー。途中から『CLANNAD』展開になり主人公と父親が和解する話がメインとなる。 死神要素を掘り下げると思いきやサクッと解決し受肉して人間形態へ。 (栞那さんに関してはどうして死神になったのかという経緯も捨象される) 主人公は栞那と結ばれるも「…

喫茶ステラと死神の蝶「墨染希」シナリオの感想・レビュー

ゆずソフト恒例の複数シナリオライターの弊害:シナリオ間格差が発動!! 「赤い蝶」にまつわる赤磐神社の伝承を巡る話だが薄っぺらくてダレる。 幼馴染から恋人へと変わる関係性変化を扱う所まではまだ比較的読めるのだが。 フラグ構築後の伝承パートはどう…

喫茶ステラと死神の蝶「汐山涼音」シナリオの感想・レビュー

努力と技術で境遇を切り拓いて来た者ほど拠り所の能力が否定されると精神崩壊する話。 菓子作りの才を持ち辣腕を振るってきた涼音だが会心のケーキが否定されると挫折。 コスト面で採用されなかったのではなく味に問題があるのではないかと疑心暗鬼に駆られ…

喫茶ステラと死神の蝶「四季ナツメ」シナリオの感想・レビュー

人生を諦観し生きる気力を喪失した少女が、生命への意志を取り戻す話。 幼少期に病弱で入院生活を強いられたナツメは早熟して達観し心が冷めていた。 さらに自分の入院のせいで両親の喫茶店を開く夢を潰したと思い込んでいたのだ。 実はナツメはシナリオ冒頭…

喫茶ステラと死神の蝶 製品版共通ルート「仕事と能力とアイデンティティ」の感想・レビュー

製品版共通√は3章末尾と4章。ここでは主人公が自己の卑屈さと対峙することになる。 成功体験に乏しいから自分に自信が持てず自己肯定感が低くなるという負のスパイラル。 そんな状況に対し主人公は喫茶店での仕事を通して自分に出来ることを増やしていく。 …

コンテンツツーリズムの問題点 ~『喫茶ステラと死神の蝶』に見る「コンテンツ作品の背景絵」の問題~

ゆずソフトの新作『喫茶ステラと死神の蝶』をめぐり、背景絵に建築物を使われたとして店側が抗議したため、トラブルが発生した。論点となっているのは、著作権ではなく「性的コンテンツ」に関する問題であり、店側がイメージを損ねると苦情を述べたのである…

喫茶ステラと死神の蝶 体験版の感想・レビュー

人間の感情に引き寄せられる魂の残滓「死神の蝶」を刈る為、喫茶店を開く話。 主人公は交通事故にあうが「死神の蝶」の力で過去改編し生き返ってしまう。 世界の秩序を乱す存在と認定された主人公は死神の監視下に置かれ喫茶店に協力することに。 (協力しな…

喫茶ステラと死神の蝶 OPムービー・4コマ劇場の感想・レビュー

OPムービーと4コマが来たので雑感をば。 OPムービーは四季ナツメさんの破壊力が高い。珈琲を入れる場面で恥じらう描写はおススメの箇所。 4コマはドラクエ4コマ劇場でも有名だった「こもわた遥華」先生の絵が沢山楽しめます。 2019年にもなって、こもわた…

喫茶ステラと死神の蝶 カウントダウンまとめ

ゆずソフト恒例のカウントダウンムービーの始まり始まり。 このカウントダウンこそがゆずソフトの真骨頂とも言えます。 いつもギリギリのところを突いてくるブラックユーモアやパロディが満載なので今から楽しみです! とりあえず今は2カ月前カウントダウン…

喫茶ステラと死神の蝶 事前情報 CM MOVIEまとめ

ゆずソフトの新作『喫茶ステラと死神の蝶』。ゆずソフトは販促の見せ方が上手く、広報・宣伝の勉強になるので事前情報をまとめておきたいと思います。ゆずソフトは「カウントダウンムービー」が良い味出していて、寧ろ本編よりも販促の方が面白いという側面…

RIDDLE JOKER「三司あやせシナリオ」の感想・レビュー

猫を被って優等生を演じているがホントウは意地っ張りで見栄っ張りなテンパり系の少女とフラグ構築するはなし。 シナリオの目的は茉優先輩√と同じで、理事長の娘かつ三司さんの異母姉を復活させること。 脚本としては茉優先輩√の方がしっかりできていて、三…

RIDDLE JOKER「壬生千咲シナリオ」の感想・レビュー

ゆずソフト御家芸のサブヒロイン枠オマケシナリオ。痴漢事件を解決するはなし。 カウントダウンムービーでも一番はっちゃけてた壬生さんですが、元気っ子後輩を遺憾なく発揮。 センパイ、センパイとまとわりついてくれますし、愛情表現も積極的です。 サブ枠…

RIDDLE JOKER「二条院羽月シナリオ」の感想・レビュー

ステレオタイプの依存系拗らせ女子がとてつもなくめんどうくさい豆腐メンタルヘタレっぷりを披露する話。 普段生真面目に生きているが故に、少しのことでも失敗するとすぐにアイデンティティクライシスさ。 キャラ造詣としては野良猫ハートの黒木や大図書館…

RIDDLE JOKER「在原七海シナリオ」の感想・レビュー

最初から好感度マックスなお兄ちゃん大好きイモウトとフラグ構築するはなし。 血縁もなく貰われっ子同士であるためアッサリ仲間たちからも承認を受け、社会的連帯エンドを迎えます。 今まで独りよがりだった主人公くんがイモウトのために仲間たちに協力を求…

RIDDLE JOKER「式部茉優シナリオ」の感想・レビュー

茉優先輩の親友かつ理事長の娘でもある「琴里さん」を助けるために異能制御装置を確立する話。 フラグ構築過程と異能制御装置の進展が段階的に繋がっておりシナリオ構成の巧みさが光ります。 デレ化した茉優先輩の破壊力もバツグンであり、キャラゲーとして…

RIDDLE JOKER 共通√(体験版以降〜個別突入前迄)「唐突に文化祭展開」の感想・レビュー

学園異能バトルスパイアクションモノなRIDDLE JOKER。 体験版では新たなる任務として「異能保持者の失踪事件」が提示されて幕引きとなりました。 しかし製品版の共通√の続きはそんな雰囲気を一つも醸し出していなかった文化祭が唐突に挿入されることになりま…

RIDDLE JOKER 販売促進カウントダウンムービーまとめ

ゆずソフト御家芸である発売前のカウントダウンムービー。 いつものパターン通り2ヵ月前に告知があり、1ヶ月前から毎日カウントダウンされます。 このメーカの作品は製品版だけでなく、販促ムービー含めて一つの作品といっても過言ではありません。 では、今…

RIDDLE_JOKER_体験版の感想・レビュー

学園異能スパイ活劇。超能力開発学園に潜伏して異能事件を解決していく話。 体験版では学園に潜入した所から異能保持者の失踪事件の発生までをプレイできます。 ゆずソフトさまの製品販売ルーティン傾向ではエグゼやドラクリオット等と同じ作風かと思われま…

千恋*万花「サブヒロインズ√」の感想・レビュー

甘味処でバイトするはなし。途中で小春√と芦花姉√の分岐する。 小春√は小品ながらもデートや嫁に下さいイベントが丁寧に描けていた(煎餅焼きスキルはともかく)。 一方で芦花姉√は途中までは丁寧に進めてきていたのに、フラグ成立後の描写がなく唐突に打ち切…

千恋*万花「レナ=リヒテナウアー√(実質グランドエンド)」の感想・レビュー

夢見を通して過去の深淵に触れ「神と人の恋情慕情」を題材に伝奇パートの伏線を回収するはなし。 フィンランド地誌ネタや異文化との対比による日本の伝統の相対化などテキストgood! またシナリオの構造も主人公くんとレナの恋情を描きつつ土地神の伝奇描写…

千恋*万花「ムラサメちゃんシナリオ」の感想・レビュー

地域の発展のために町おこしを行おうと観光振興計画を練るはなし。 観光政策に重要なのは「地域特有の観光資源」。リサーチの結果「歴史文化観光」に力を注ぐ!! 物語の舞台における「歴史・文化資源」は「巫女姫様の舞」と「ムラサメソード」。 共通√で解…

千恋*万花「常陸茉子シナリオ」の感想・レビュー

伝奇パートの犬神の呪いを題材に「自我を放棄し諦念に安住する少女」を救済するはなし。 茉子が恋に目覚め近代的自我の確立をしていく所はともかく、伝奇パートがおざなりな様に感じます。 結局茉子√だけでは犬神の謎も完全には解けませんでしたしね。他√で…

千恋*万花「朝武芳乃シナリオ」の感想・レビュー

千恋*万花の芳乃シナリオは「亡母コンプレックス」と「生殖への忌避感」。 「自分は母親に愛されなかった」というトラウマから芳乃を解放せよ! まァ、あっさりママンが芳乃を愛していたことの確証が得られて、全く深刻にはならないのですが。 また生殖行為…

千恋*万花 共通√(体験版の終わり〜巫女√冒頭まで)の感想・レビュー

「集め物」を題材とした和ゴス風伝奇系妖怪退治。目的は早逝の宿命を負った巫女を呪いから解放すること。 怪異を倒すと「呪詛が結晶化した欠片」が残り、それを集めて玉を完成させることが当面の筋書。 イケニエとなった犬神の怨念を慰撫して祀れば呪いは解…

『千恋*万花』カウントダウンムービー大系(全39話)

『千恋*万花』カウントダウンムービーのまとめ一覧と内容紹介です。 趣旨 『千恋*万花』は販売前にとても盛り上げられていたと思います。ついつい消費者に定期的にチェックさせてしまう工夫がなされており、私もまんまと発売日に製品版を購入しにいきました…

個別具体的な作品の一場面が普遍抽象的な表現技法に昇華されるとき(千恋*万花カウントダウンムービー24日前より)

ある特定の作品において登場人物に人気が出たとしましょう。するとその人物像は抽象化され記号化・属性化されます。 こうして抽象化されたキャラクター表現は他の記号・属性と組み合わされ、キャラクター消費に使われていくのです。 物語における印象的な場…

「ゆずソフトの歴史」に見る「記憶の共有と再記憶化」(千恋*万花カウントダウンムービー28日前より)

どんなに発売当時に評価が高く、瞬発的な売り上げを記録しても、何もしなければ時間と共に記憶は薄らいでいく。 一方で人口に膾炙し語り継がれることで人々の記憶に残り古典として後世に残ることもある。 ゆえに「歴史」的イデオロギーを利用し、たびたび記…