- 『史学雑誌』「回顧と展望」 満洲研究まとめ
2017年の歴史学界(『史学雑誌』第127編第5号)
日本(近現代) 一〇 メディア (渡邊桂子)(pp.177-178)
日本(近現代) 一五 植民・人の移動 (李英美)(pp.189-192)
- 植民地
- 経済
- 教育
- 人の移動
東アジア(中国‐近現代) (小野泰教・杜崎群傑) (pp.235-251)
- 【日中戦争】
- 加藤聖文『満蒙開拓団』(岩波書店)
- 満蒙開拓団の計画から終局までの歴史を辿る。
- 小都晶子「満洲国立開拓研究所の調査と研究」(『アジア経済』五八‐一)
- 満洲国立開拓研究所の組織と調査活動を明らかにする。
- 靳巍「「満洲」綿羊改良事業再考」(『中国研究月報』七一‐六)
- 中国東北地方における綿羊改良事業の全体像を明らかにする。
- ドルネッティ・フィリッポ「地域社会における満洲国協和会の展開と農民の動向」(『三田学界雑誌』一一〇‐三)
- 満洲国協和会によってなされた活動の実態とそれに対する農村住民の対応の動向を明らかにする。
- 張暁紅「「満洲国」の綿業統制と土着資本」(『歴史と経済』二三四)
- 満洲国において施行された経済統制が現地経済にもたらした影響について明らかにする。
- 加藤聖文『満蒙開拓団』(岩波書店)
- 【経済史・財政史】
- 【都市・地域】
- 松重充浩・木之内誠・孫安石監修・解説『近代中国都市案内集成‐大連編』一八巻(ゆまに書房、二〇一六〜二〇一七)
- 大連について、ロシア統治時代から太平洋戦争に至るまでに刊行された都市案内を集める。貴重な資料とともに詳細な解説を付し、近現代の大連史研究に新たな知見を提供している。
- 松重充浩・木之内誠・孫安石監修・解説『近代中国都市案内集成‐大連編』一八巻(ゆまに書房、二〇一六〜二〇一七)
2016年の歴史学界(『史学雑誌』第126編第5号)
日本(近現代) 一〇 植民地 (堀内義隆)(pp.173-176)
東アジア(中国‐現代) 満洲 (今井就稔)(pp.235-236)
- 政治・軍事
- 経済(農業)
- 経済(商工業)
- メディア
- 貴志俊彦「戦争と平和のメディア表象」(『近現代東アジアと日本』)
- グラフ誌の分析を通して当時宣伝された「事変」や「平和」の内実を検証する。
- 代珂「「満洲国」における児童向けラジオ放送」(『人文学報』<首都大>五一二−一二)
- 児童向けラジオによる満洲イメージの考察
- 花井みわ「満洲間東地域における日本の教育事業と地域文化変容」(松原孝俊監修、Andrew Hall・金珽実編『満州及び朝鮮教育史』花書院)
- 日本が設立した初等・中等学校の朝鮮族の教育について考察する。
- 阪本秀昭「満洲ロマノフカ村近辺における朝鮮人入植者と村民の土地係争」(『セーヴェル』三二)
- ロシア人村民と同村近郊の朝鮮人との間の係争事件について分析する。
- ハリン・イヤン「満洲における正教徒のアイデンティティ」(『セーヴェル』三二)
- 貴志俊彦「戦争と平和のメディア表象」(『近現代東アジアと日本』)
2015年の歴史学界(『史学雑誌』第125編第5号)
日本(近現代) 一六 植民地・移民(塩出浩之)(pp.189-193)
- 植民地
- 植木哲也『植民学の記憶』(緑風出版)
- 戦前の北大植民学には民族問題を封印・忘却したという自覚があったが、戦中から戦後には民族問題を封印・忘却した開拓史観が確立したと論じた。
- 植木哲也『植民学の記憶』(緑風出版)
- 政治・軍事
- 植民地の社会・文化
- 移民
- 満洲国をめぐるヒトの移動について
- 敗戦後の日本人の引揚げ=送還について。
東アジア(中国−現代) 満洲国 (関智英)(pp.245-246)
- 近年の動向を象徴するもの
- 農業関係
- 宗教
- メディア
- 白戸健一郎「満州電信電話株式会社とは何だったのか」(『挑戦する満洲研究』)
- 同「満洲国のラジオ館」(『メディア史研究』三八)
- 満洲電信電話株式会社の実態を明らかにした。
- 劉潤「旧満洲国のラジオ放送から見た流行歌の普及状況」(『音楽研究』二七)
- ラジオ放送の放送内容、聴取者の拡大に着目して分析
- 葛西周「日中戦争期の満洲における文化工作および音楽ジャンル観に関する考察」(『多角的視点から見た日中戦争』)
- 満洲の音楽界の状況を検討
- 晏妮「満洲における日本映画の変容」(岩本憲児編『日本映画の海外進出』森話社)
- 日本映画が満洲では比較的自由に上映されていた点、日系映画館と満系映画館との齟齬が最後まで残ったことを明らかにした
- 遠藤正敬「満洲国の「国民」とは誰だったのか」(『挑戦する満洲研究』)
- モンゴル人居住地興安省
- 海阿虎「一九三〇年代の「満洲国」非開放蒙地におけるモンゴル人農民社会」(『史学研究』二九〇)
- 非開放農地の歴史的特徴を浮き彫りにした
- 鈴木仁麗「日本人が出会った内モンゴル」(『挑戦する満洲研究』)
- 楊海英『日本陸軍とモンゴル』(<中公新書>)
- 興安軍官学校の様態を明らかにした
- 鉄鋼「満洲国期・興安地域における医療衛生事業の展開」(『OUFCブックレット』七)
- モンゴル語新聞から医療衛生事業の実態に迫った
- 青木雅浩「外モンゴルからみた満洲」(『挑戦する満洲研究』)
- 伊賀上菜穂「満洲と上海のコサック団体」及び鈴木健夫「満洲の異文化社会に生きたヴォルガ・ドイツ人難民」(共に『Север』三一)
- 野村真理「満洲−ロシア人・ユダヤ人・日本人の交錯」(『ユダヤ・イスラエル研究』二九)
- 民族の交錯について検討を加える。
- 海阿虎「一九三〇年代の「満洲国」非開放蒙地におけるモンゴル人農民社会」(『史学研究』二九〇)
- 満洲国の留学生
2014年の歴史学界(『史学雑誌』第124編第5号)
日本(近現代) 一二 社会・文化 (平山昇)(p.179-180)
- 戦間期に活性化するツーリズムについて様々な視点からの論考が出た。
- 関連資料集として、荒山正彦監修・解説<シリーズ明治・大正の旅行 第?期旅行案内集成>(ゆまに書房)が刊行中。
- 『コレクション・モダン都市文化』全100巻が完結。
日本(近現代) 一三 教育・移民・植民地)(大浜郁子)(p.184)
- 植民地文化研究会編『近代日本と「満洲国」』(不二出版)
- 塚瀬進『マンチュリア史研究』(吉川弘文館)
2013年の歴史学界(『史学雑誌』第123編第5号)
日本(近現代) 六 戦時期 「日本帝国圏」「日本帝国勢力圏」(pp.167-168)(山本ちひろ)
- 地域の個別具体的な状況を解明するととともに、それを「日本帝国圏」「日本帝国勢力圏」という広域の枠組みのもと共時的な比較を行う試み
- 対日留学について
- 浜口裕子「「満洲国」の対日留学制度」(『政治・経済・法律研究』一五-二)