研究

【作業中】朝日新聞における満洲国(1932〜45)の旅行・観光に関する記事(時系列順)

満洲に関する新聞記事の分析シリーズ。 『朝日新聞』の旅行・観光に関する記事は179本程あり全部読みました(※満洲以外の帝国日本の植民地が数種類混じっている)。 今は時系列順ですが、これから分類・整理します。 満洲に関するコラムや小説もチェックすると…

『日本交通公社七〇年史』(日本交通公社、1982年)

明治45年3月に設立されたジャパン・ツーリスト・ビューローは、当初は、欧米人観光客を日本に誘致し、日本の文明度の高さを海外に知らしめると共に外貨獲得を目的としていた。だがしかし、旅行ブームの進展とともに邦人客への代売も担うようになっていった。…

【研究指導】日本における満洲イメージの創出・支配の正当化の装置としての観光

研究論文の要旨を図解フローチャートでプレゼンした際に指摘されたことのメモ。 要旨を言葉でまとめると以下の通り 【1】問題意識と問題設定 テーマと具体的な題材 問題意識の根底にあるのは「ヒトの移動」つまり「なぜヒトは移動するのか」。この問題意識の…

【進捗状況】「なぜ帝国臣民は植民地へと移動したのか?」

【大テーマ】帝国と植民地間の人の移動について調べている。 RQ 「なぜ帝国臣民は植民地へと移動したのか?」→「帝国−植民地間の移動という欲望を喚起させる装置」 これまで 帝国と植民地間のツーリズムや観光についての先行研究などの調査を行った。 http:/…

戦前の旅券(パスポート)制度の歴史

帝国と植民地間の人の移動について研究している。移民・出稼ぎ・商用・旅行・観光など、何故人は移動するのか。その原因には、プッシュ要因・プル要因という違いはあれど、人に移動したい/する必要がある/させたいという欲望を喚起させる装置が存在したは…

観光、ツーリズム、旅行の定義及び旅行業の歴史

はじめに 帝国と植民地間の人の移動について勉強しており、満洲におけるツーリズムを調べている。 前回の演習では、ツーリズムや観光の定義、また戦前日本の海外渡航制度についても述べる必要があるとの指摘を受けた。そのため、参考文献を読んでいるのだが…

演習B報告002における指摘と改善点の整理など

今回 今回の演習で報告したこと 今回は、テーマ選択、満洲研究の研究史整理、課題設定、満洲ツーリズムの先行研究分析、リサーチクエスチョンの設定を報告した。 http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20180627/p1 http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20180703/p1 …

【文献サーベイ004】『史学雑誌』「回顧と展望」における満州研究まとめ(2017−2013)

『史学雑誌』「回顧と展望」 満洲研究まとめ 2017年の歴史学界(『史学雑誌』第127編第5号) 2016年の歴史学界(『史学雑誌』第126編第5号) 2015年の歴史学界(『史学雑誌』第125編第5号) 2014年の歴史学界(『史学雑誌』第124編第5号) 2013年の歴史学界(『史学雑…

【文献サーベイ003】【別表1】満洲 旅行・観光・ツーリズムに関する先行研究の分類

1.新聞社に関係するもの 有山輝雄『海外観光旅行の誕生』(吉川弘文館、2002、pp.18-88) 高媛「租借地メディア『大連新聞』と「満洲八景」」(『ジャーナル・オブ・グローバル・メディア・スタディーズ』4、2009、pp.21-33) 2.旅行会社の出版物を利用したもの …

【演習B報告002】リサーチクエスチョンの設定「満洲への人口移動を促進させるための大衆的欲望の喚起について」

大きなテーマは「観光が日本人の満洲認識形成に果たした役割・機能とは何か?」 その中でも「なぜ人々は満洲へ観光しようとしたのか」(大衆的欲望の喚起)を扱う。参考:大衆的欲望の喚起 これまでの経過 進捗状況 http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20180320/…

【文献サーベイ002】日本帝国と人流→満洲観光ツーリズム→満洲関係の博覧会

ほとんど研究進んでおらず焦燥感に駆られてきた。そんなに多くないのに講義回すだけで精一杯になってしまっている。少しずつでもやっていかねば。と、いうことで、ひとりブレーンストーミングタイム。博覧会とかってどうでしょうかね?思い付きですが。 学術…

【文献サーベイ001】植民地満洲をめぐる人流(旅行・観光・ツーリズム)に関する主要文献リスト

とりあえずCiNiiと国会図書館サーチで「満洲 観光」、「満洲 旅行」、「満洲 ツーリズム」で検索した結果出てきたものを、羅列。 上記検索だと千住一による先行研究整理の文献がほとんどひっかからないので、それらも加えた。 ただ著者順に並べただけでは、…

【サーベイ論文】千住一「日本統治下台湾・朝鮮・満州における観光に関する研究動向」(『奈良県立大学研究季報』、22(2), pp.83-96, 2012-01-31)における満洲に関する記述まとめ

本稿の趣旨 台湾、朝鮮、満洲の順で現在の研究を明らかにし、成果をまとめ、今後の課題を提示すること。 先行研究整理 満洲観光についての研究 (1)高媛「戦地から観光地へ:日露戦争前後の「満洲」旅行」(『中国21』29、2008、pp.203-218) 論文所在 愛知大学…

【演習A報告001】植民地研究の研究史整理

1.はじめに 問題意識と問題設定 冷戦の終結とソ連の解体によりグローバル資本主義が世界を覆うようになると、ヒト・モノ・カネ・情報などの移動が活発化していった。しかしボーダレス化が進む一方、国家や民族、文化など、価値観や社会認識の異なる他者とど…

試験

共通問題は日本が与えた世界への影響。選択問題は日本近現代史についての史料。 日記には翼賛選挙とか尾崎行雄とメモされている。 朧気ながら記憶を辿ると岩倉具視や天皇の諱が問われていたと思う。 孝明天皇から順に孝明-統仁(オサヒト)・明治-睦仁(ムツヒト)・大正…

説明会

満洲や極東地域に興味を持っており、満洲研究をやりたいと思って幾つか本を読んでいた。 世界史教育が専門だったこともあり、ちょうど立石洋子先生のソ連における歴史教科書についての論文を読み、講演を聞いていた。 そのため当初はソ連/ロシアの歴史教育…