今回のシベリア抑留は、普通じゃない抑留、特殊なケース。
前半は、刑務所に入った人々。彼らは抑留と見て良い。
後半は樺太にとどまった人たち。彼らの場合は抑留に含まないと考えられるのでは?というおはなし。
(1)ハバロフスク監獄(刑務所)
(1)-1.菅原道太郎
- 『赤い牢獄』(川崎書店、1949)
- 日本人やGHQの検閲をくぐり抜けるために、ロシア語の表紙で出した。
- 菅原道太郎は自分が捕まったのは身に覚えがないといっているが・・・
- 菅原の体験のなかで特筆すべきこと
- 菅原の記述
- ソ連について好意的
(1)-2.山田乙三(関東軍司令官)
- 『赤い牢獄』面白すぎ
- 会話がすべて記録されている。
- 会話をしながらメモをしてないはず。史料引用。論文を使うときには引用できない。
- リアリティを感じる会話は本人が頭の中で思い浮かべたことを書いている。
- 自分の罪状が分からなかったと書くが、明らかに権力者サイドにいる側。ロシア側に突きつけられてから、出てくる。
- なぜこんなに良い待遇なのか
- →ロシア側にも目的が。日本の対ソ侵略についてしゃべるように。毎日、しゃべるように求められる。
- 日本大陸政策二関する意見陳述書 陸軍大将山田乙三
(2)ソ連による樺太統治
(2)-1.治安の回復
- 実証的な研究
- 占領後約1ヵ月間の混乱、ソ連軍兵士の略奪、暴行はよく言われる。ロシア側の研究でも指摘されている。
- 1ヶ月くらいたつと乱暴狼藉はなくなってくる
(2)-2.日本人とロシア人(ソ連人)の関係
- 1945,9 南樺太民政局による行政
- 蘇連からは民間人が移住してきました。
- 将校が日本人住居に間借り
- 抑留者たちの話だと宮城遥拝は続いている
- 社会主義の宣伝は始まるが、日本人のしきたりや教育は徹底されていない。
- 言語の相違は大きい 個人の思想チェックしようとしてもできない。
- 民政局のトップは変わるが、統治機構は日本の行政機構を踏襲
- ソ連では、肉体労働者よりも事務労働者の方が給料高い
- 役所
- ソ連人、日本人が共に働き、業務引継ぎ トップ層に人々は捕まる。
- 給料
- 日ソ、労働者で同等(平等) 頭脳労働と肉体労働で格差があるが、
- 外食産業
- ザクソーチャ(屋台、スタンド)、レストラン
- 樺太の日本人たちは抑留されたといってよいか?
- まとめ
- 後半で話したのは、樺太の場合を抑留と言ってよいのかというはなし。