【作業中】朝日新聞における満洲国(1932〜45)の旅行・観光に関する記事(時系列順)

満洲に関する新聞記事の分析シリーズ。
朝日新聞』の旅行・観光に関する記事は179本程あり全部読みました(※満洲以外の帝国日本の植民地が数種類混じっている)。
今は時系列順ですが、これから分類・整理します。
満洲に関するコラムや小説もチェックするとなると朝日新聞だけでも莫大な作業量になりそうだ・・・

1932年

  • 3月13日 東京/朝刊 7頁 
    • 「溥儀氏の令弟、お祝に帰国 春休みを利用して」
      • 学習院で学んでいる溥儀の弟溥傑が、兄の失政就任を祝うために帰国旅行。
  • 3月14日 東京/朝刊 7頁
    • 「執政の令弟等、昨夕東京発「満州」へ」
      • 溥傑と潤麒の帰国の動向。杉並町の寄ぐう先まで春を独占したかのように喜びに溢れているとのこと。
  • 3月15日 東京/夕刊 2頁
    • 「喜を乗せ旅客機で 兄君の国「満州」へ 溥傑氏等けさ大阪発」
      • 溥儀の弟溥傑と溥儀夫人の弟潤麒が満洲国に帰国する際のインタビュー。
  • 3月26日 東京/朝刊 7頁
    • 「小早川画伯が国賓で行く 絵がとりもつ奇縁」
      • 薄遇中の宣統帝日本画で慰めたことを契機に新満洲国執政に溥儀が就任すると、小早川画伯が国賓として招待されることとなった。
  • 3月26日 東京/朝刊 7頁
    • 満州方面への団体旅行割引」
      • 新ルート、学生は5割引き
  • 3月30日 東京/朝刊 7頁
    • 「満蒙狂時代 建国の春に…押かける諸団体 案内所はどこも転手古舞」
      • 満洲国成立を契機に春の満蒙旅行が激増。満鉄案内所ジャパン・ツーリスト・ビューロー、鉄道案内所などが活気づく。ツーリスト・ビューローで扱った団体分は東京300人、大阪200人、個人では団体人員の約4倍に上る。
  • 3月31日 東京/朝刊 3頁
    • 「満蒙行に団体大割引 大勉強の各鉄道」
      • 満鉄だけでなく、満洲の各鉄道も団体旅行の客のために割引を行う。
  • 4月13日 東京/朝刊 11頁
    • 満州の第2世母国観光」
      • 満洲国、新京の商業学校の学生が東京に修学旅行に来る。
  • 4月14日 東京/朝刊 11頁
    • 満州国への大名旅行 反対論でお流れ 市参事会員ペチャンコ」
      • 満州への視察旅行予定が潰れる。
  • 4月20日 東京/夕刊 2頁
    • 「臨時嘱託で 市議の無名旅行 無理押の満州行」
      • 4月14日の記事の旅行が結局実施されることになる。
  • 4月23日 東京/朝刊 7頁
    • 「きょう出発 市議満州へ」
  • 5月20日 東京/夕刊 1頁
    • 「東支鉄西部線 邦人旅行中止 新京駅長勧告」
      • 邦人が虐殺されたため、東支鉄西武線行中止勧告が出る。
  • 6月9日 東京/夕刊 2頁
    • 「新緑も悪くない 止まぬ市議の旅行熱」
      • 東京市会議員の満洲視察旅行に続いて、臨時水道拡張委員会が満洲視察に出かける。
  • 6月11日 東京/朝刊 7頁
    • 「リットン卿一行に貴賓車の待遇 観光局歓迎に大童」
      • 満州を視察していたリットン調査団が帰国時に来日することとなり、そのもてなし。
  • 7月10日 東京/朝刊 11頁
    • 「慶大生、満州へ親善旅行 一行10名で12日出発」
      • 慶大生の満洲旅行の報道、ルートあり
  • 8月3日 東京/朝刊 7頁
    • 満州新京まで自転車旅行 拓大生等6名 5日出発」
      • 東京から自転車で満洲国新京まで行く。到着後は満洲に骨を埋める。
  • 9月13日 東京/朝刊 3頁
    • 「日満、切符1枚で旅行 承認後に早急実施」
      • 満洲国の10鉄道と日本を1枚の切符で旅行できるように研究中との報道
  • 12月28日 東京/朝刊 3頁
    • 欧亜旅行者の賃金割引 連絡会議で本極り」
      • 満鉄利用シベリア経由ヨーロッパ行などの賃金割引

1933

  • 1月4日 東京/朝刊 6頁
    • 「東京から奉天へ/R・V・C・ボッドレー」
      • 英国記者ボッドレーが寄稿した東京から奉天までの旅行記
  • 1月12日 東京/朝刊 7頁
    • 「33年は先ず銀幕外交 映画会社と提携 わが国情を紹介 外務省愈々乗出す」
      • 北満の事情紹介などの映画が好評であったため、フィルムツーリズムでインバウンド政策をとることにした。
  • 1月27日 東京/朝刊 7頁
    • 「在米邦人 満州へ転住希望 竜田丸に麻疹患者発生」
      • 北米在住邦人農民が満州へ移住することを決意。視察旅行も大挙して行われる。
  • 2月15日 東京/朝刊 3頁
    • 「世界騎馬旅行、途上の悲哀 頼む夫は東京で病み臥し遂に馬を売飛ばす」
      • オーストリアを出発し、世界騎馬旅行をしてきた夫妻の夫が東京で病に倒れる。満洲では匪賊から守ってもらったと礼賛。
  • 3月12日 東京/朝刊 11頁
    • 「大学生等1000名、満州へ派遣 夏休みを利用し大々的の「研究調査団」」
      • 官私各大学の首脳有志が青年学徒に満洲事情を正確に知らせる計画をたて、全国大学専門学校生など1000名を動員して夏季休暇を利用して「研究調査団」を派遣する
  • 3月18日 東京/朝刊 2頁
    • 「人事消息 守島伍郎氏、視察旅行」
      • 外務省アジア局第一課長が満州へ視察に行く報道
  • 4月15日 東京/朝刊 3頁
    • 満州国視察旅行 学生1000名を選抜 満州各地との打合せを終り、戸田東大教授帰る」
      • これから満洲国視察旅行をするので、学生1000名を選抜する予定という報道。
  • 4月18日 東京/朝刊 2頁
    • 満州国旅券令 6月初旬発表」
      • 満洲国における旅券の査証。日本人はフリーパスで入国できる。
  • 5月13日 東京/朝刊 2頁
  • 7月2日 東京/朝刊 11頁
    • 「クローズ氏を厳重監視 大連へは上陸不許可」
      • アプトン・クローズ旅行団を率いるクローズ氏が外務省に諒解を求めに来なかったので、満洲へは入国禁止となった。
  • 7月9日 東京/朝刊 3頁
    • 満州国学生、東京見学に」
      • 南満中学堂の満洲国生徒25名が夏季休暇を利用し東京見物を行う。
  • 7月14日 東京/朝刊 3頁
    • 満州の中学生 昨日入京…駅頭の交歓」
      • 満鉄経営の奉天南満中学堂の日本内地修学旅行団の一行が、府立第三商業及び京橋商業の生徒と日満交歓の握手を交わした。永井柳太郎拓相による晩餐の招待もあり、日満提携の抱負を語る。
  • 8月2日 東京/朝刊 7頁
    • 「満鮮大名旅行府議 腹巻に宝石を隠す 密輸がばれ大目玉」
      • 東京府議が満洲国から朝鮮に入るとき安東の税関検査で密輸がバレる。旅券はフリーでも税関検査はあった事例。
  • 10月8日 東京/朝刊 11頁

1934

  • 3月7日 東京/夕刊 2頁
    • 満州まで1枚の切符で」
      • 日本全国の各駅から満洲全土の各駅へ1枚の通し切符で自由に旅行できる画期的な企てが6月ごろから実現の予定。
  • 3月12日 東京/朝刊 11頁
    • 「満・支から桜の東京へ珍客多勢、南支の親日的転向を反映」
      • 医学部の視察や長崎での博覧会見物、教育制度の視察など満洲支那から続々と観光客が来ている。
  • 3月20日 東京/朝刊 3頁
  • 4月2日 東京/朝刊 4頁
  • 6月29日 東京/朝刊 3頁
    • 「満支両国を結ぶ直通列車準備なる」
      • 奉天-北平間に直通列車の準備が成され、「東方旅行社急行」と命名される。
  • 6月29日 東京/夕刊 1頁
    • 「通車問題解決 『東方旅行社』生れ、奉山・北寧直通運転 日支親善に、黎明来る」
      • 通車問題とは、満洲支那で列車交通が断絶していた問題であるようだ。その問題が解決された。
  • 7月1日 東京/朝刊 2頁
    • 「満支直通列車、きょう運転 東方旅行社、準備成る」
      • 満州支那をつなぐ直通列車がついに運転される
  • 11月1日 東京/朝刊 2頁
    • 「宋哲元氏に抗議 川口中佐等の旅行を阻止」
      • チャハル方面視察中に宋哲元軍に邪魔をされたという記事。

1935年

  • 1月12日 東京/夕刊 1頁
    • 満州国皇帝御滞在日程 京都、奈良等も御観光」
      • 満洲国皇帝の溥儀が皇室との交流の為、日本へ来る。
  • 1月31日 東京/朝刊 2頁
    • 「満支通車協定 拡充の機運 支那側が希望表明」
      • 旅客の増加と満支経済関係強化のために貨客それぞれ増発させたいとのこと。
  • 3月20日 東京/朝刊 11頁
    • 「万華鏡“横浜博” 愈26日に開場」
      • 横浜博開催。満洲は陸軍館における陸の生命線でその雄姿が見られる。また特設館として満洲館が設置される。
  • 3月20日 東京/夕刊 2頁
    • 満州国紹介のパンフレット 外人等に配布」
      • 在京外国人のうちで満洲国を訪問していない人々が満洲国関係の資料を駐日満洲国公使館に求めにくるので、満洲国はパンフレットやポスターを作って送ってきた。
  • 4月3日 東京/朝刊 13頁
    • 満州から続々と」 
      • 日本見学のため大同学院卒業生107名が来朝。次いで、全満代表訪日正脩童子団22名が日満少年団交驩大会に参加するため来朝。
  • 4月6日 東京/朝刊 2頁
    • 満州国記者団 きのう入京」
      • 溥儀来日に合わせて哈爾濱の日刊露字新聞社主催の観光客18名も訪日。日本の経済状態を観察し、新興満洲国に資せんとするのが目的。
  • 4月6日 東京/夕刊 2頁
    • 「動物園入場の子供さんに絵葉書」
      • 満洲国皇帝陛下奉迎の歓びを加え、入場券を買った子供たち2000名に「遼陽の白塔」、「放牧の満洲風景」を描いた絵葉書を進呈する。
  • 4月6日 東京/朝刊 24頁
    • 「旅行は満州へ! 平原を快走する…新流線 特急『あじあ』の旅」
      • 特急あじあの紹介。最高速度、室内設備、食堂車のグルメなどが紹介されている。
  • 4月7日 東京/朝刊 7頁
    • 「朝のこどもの時間は ラジオ世界見物(1)/満州国 久留島武彦先生の案内」
      • ラジオ世界見物の告知。最初は満州国
  • 4月7日 東京/朝刊 25頁
    • 満洲旅行の栞」
      • 日本から満洲までの経路、割引切符、旅費旅程、旅館が紹介されている。1人1日あたり単独2等で13円、団体学生3等で4円程度であるされている。
  • 4月8日 東京/朝刊 26頁
    • 「スタンプの旅 満鉄沿線名所」
      • スタンプとともに各都市(大連・旅順・営口・熊岳城・湯崗子・鞍山・奉天・撫順・新京・安東)の紹介が行われている。これにより満洲旅行は満鉄沿線諸都市が観光対象となっていたことが分かる。
  • 4月19日 東京/夕刊 2頁
  • 4月21日 東京/朝刊 3頁
    • 「鉄箒/鮮満鉄道」
      • 鮮満鉄道に対する意見・文句
  • 4月21日 東京/夕刊 2頁
    • 須弥壇へ上られ大仏に御焼香 博物館にも御成り 奈良御滞在の盟邦元首」
      • 来日した溥儀の動向。20日の午前中は奈良ホテルから東大寺大仏殿、博物館を見学した。午後は春日神社に参拝し、県公会堂で鹿寄せを観る予定。
  • 4月24日 東京/朝刊 8頁
    • 「賑やかな観光の夕 聴き物は「名所案内競べ」観光局創立5周年を迎えて/各国の音楽 日比谷公会堂より/内田鉄相の講演」
      • 観光局創立5周年記念のラジオ放送のお知らせ。満洲関係では、満州国留日学生倶楽部雅楽団が満洲特有の音楽を演奏する。
  • 4月25日 東京/夕刊 2頁
    • 「盟邦元首 第一艦隊奉迎 宮島へ御上陸 厳島神社に御参拝」
  • 5月3日 東京/夕刊 1頁
    • 東洋観光会議 きょう開会式を挙行」
      • 東洋観光の連絡等を目的に日満支フィリピン、英領インド、仏領インドシナ、海峡植民地、シャム各国の代表が集合。
  • 5月15日 東京/朝刊 2頁
    • 「日支交通連絡 殷同氏、鉄相と会見」
      • 東洋観光会議を契機に日支間で交通を回復させる交渉が始まる。
  • 5月17日 東京/夕刊 1頁
    • 「渡満目的 奏上 林陸相参内」
      • 陸相が参内し天皇に渡満目的を述べたとする記事。その詳細については述べられていない。
  • 5月18日 東京/朝刊 2頁
    • 「人事消息/貴院満州視察団一行」
  • 6月9日 東京/朝刊 2頁
    • 陸相の旅行 2日延長 きのう御裁可」
      • 陸相満洲視察旅行2日間延長を奏上し許されたという記事。
  • 6月14日 東京/朝刊 2頁
    • 「対満策遂行に重要進言か 林陸相16日に帰京」
      • 視察旅行を踏まえた上で、林陸相が対満政策に関して重要な進言をするのではないかという記事。
  • 7月3日 東京/夕刊 1頁
    • 「日満支資本を糾合 北支に大投資会社 設立の大綱愈成る」
      • 日満支経済ブロック形成の記事。交通部門において東方旅行社の拡充が目指されている。
  • 9月7日 東京/朝刊 11頁
    • 「空陸の旅、通し切符」
      • 鉄道省が、日本空輸、満洲航空と連携して空陸連絡を10月1日から開始する。1枚の切符で乗り継ぎできる鉄道航空連帯乗車券
  • 12月26日 東京/朝刊 7頁
    • 「興安嶺遠征隊」
      • 京大旅行部の冬季調査を紹介する記事。

1936

  • 1月14日 東京/夕刊 1頁
    • 「満支貨物輸送の協定ほぼ成立す 2、3月頃から実施」
      • 東方旅行社により旅客輸送が発展したので、貨物も協定を結ぼうという記事。
  • 5月2日 東京/朝刊 5頁
    • 「支貨物の直通運輸、昨日から開始」
      • 満州事変後、山海関で積み替えが必要だった貨物が直通輸送され日満支経済に貢献。
  • 5月4日 東京/朝刊 11頁
    • 「賃金は格安 2週間のお休みにちょっと南洋へ 観光券ちかく発売」
      • 東洋観光会議で観光ルート設定が決められたが、『東洋観光券』を発売して旅行を簡便にすることとなった。満洲国は、日・満・支を含むA国団廻遊券で割り引かれる。
  • 5月13日 東京/夕刊 2頁
  • 5月28日 東京/朝刊 1頁
    • 三省堂「新撰満州事情」「朝鮮満州旅行案内」」
      • 書籍案内。「新撰満州事情」に対する宣伝文がスペースの大半を占める。
  • 7月6日 東京/朝刊 11頁
    • 「少年団夏休に渡満」
      • 東京と九州の少年団員50名が満洲の兵隊を慰問し、在満少年団や満洲国堂子団とも交流する。
  • 9月27日 東京/朝刊 2頁
    • 「本社全満通信会議」
  • 9月28日 東京/朝刊 3頁
    • 「村山本社会長、哈爾浜に到着」
      • 朝日新聞社山本会長の皇軍慰問旅行の記事。新京から飛行機で哈爾濱に向かったことや、哈爾濱の忠霊塔などが描かれている。
  • 10月8日 東京/朝刊 3頁
    • 「伸びゆく満州/ハルピンとチチハル/野長瀬晩花」
      • ★【満洲の都市評】ハルピンではキタイスカヤ街の日本化、チチハルでは近代性が述べられている。
  • 10月8日 東京/朝刊 11頁
    • 満州の薬屋さん来朝」
      • 満洲国の有力製薬会社が、日満親善と観光のため来日。
  • 10月10日 東京/朝刊 3頁
    • 「伸びゆく満州/熱河離宮/野長瀬晩花」
      • ★【満洲の都市評】熱河離宮と八大ラマ廟の観光資源の整備の重要性。熱河の自然美のついて。
  • 10月11日 東京/朝刊 3頁
    • 「伸びゆく満州/喇嘛廟(熱河)/野長瀬晩花」
      • ★【満洲の都市評】ラマ廟=離宮避暑山荘に対座して建てられている八つの大伽藍の解説。現世では想像の出来ない不可思議な雰囲気に魅了される。湯玉麟による略奪。
  • 10月13日 東京/朝刊 3頁
    • 「伸びゆく満州/新京/野長瀬晩花」
      • ★【満洲の都市評】新京の建設ぶり。満洲国全体で建設が行われているので、日本人も使命感が必要。
  • 11月16日 東京/朝刊 7頁
    • 「北満遊記(1)/辻二郎」
      • ★【旅行記満洲旅行へ。出かける前に通化で匪賊に遭った話を聞く。新京着。浄月旦の貯水池の見学でも匪賊のはなし。新京から西北270キロの白城子までは飛行機。上空から満洲の土地利用の様子。到着後給油作業。飛行場の様子について。
  • 11月17日 東京/朝刊 7頁
    • 「北満遊記(2)/辻二郎」
      • ★【旅行記】白城子から飛行機で西北へ。興安嶺を越したところでエンジンが悪く引き返す。その後、フォッカー機を乗り捨てガソリン気動車で陸路で王爺廟へ行く。王爺廟は興安南省の省公署があり内蒙古のうちでは文化の中心。ホロンバイル側では省公署がパオで遊牧して歩く。
  • 11月18日 東京/朝刊 7頁
    • 「北満遊記(3)/辻二郎」
      • ★【旅行記】王爺廟のホテルに着き、そこで歓迎会が開かれる。美装の婦人のカフェーの接待。翌朝、大陸科学院が蒙古地方に試設した風車見学、続いてトラックで満鉄飼養所へ。王爺廟から白城子に帰り夜汽車で鄭家屯へ。未明に鄭家屯へ着き、トラックで興安南省中最も裕福な東科中旗の旗公署所在地、オンドロワンフへを訪問。王府では実業学校、旗公署などを見学。
  • 11月30日 東京/朝刊 11頁
    • 「盲いの聖女 ヘレン・ケラー女史、明春憧れの来朝 “闇と沈黙”の中にあがく 泣け・この人生記録 苦の十字架 飽なき真理への道」
      • ヘレンケラー来日のお知らせ。満洲・朝鮮を経由して日本に来る。

1937

  • 3月26日 東京/朝刊 13頁
    • 「日本へ光明の旅 “聖母”きょう出発 抱負を語るヘレン・ケラー女史」
      • ヘレンケラー、日鮮満講演旅行へ出発する。
  • 3月31日 東京/朝刊 10頁
    • 「桜の帝都へ 雪の北満から珍客 押すな押すなの来訪」
      • 満洲国躍進のため日本を視察する北満からの視察団が春を契機にグンと増加した。
  • 4月3日 東京/朝刊 11頁
    • 「サクラと競う爛漫の花嫁行列 新婚車や鬘の“増結” 佳節・週末・大安の3拍子にザッと300組繰出す」
      • 満洲国皇帝の弟溥傑が来日し、嵯峨浩姫の婚姻の日、結婚式ラッシュであったという報道。
  • 4月5日 東京/朝刊 11頁
    • 「蜜月の川奈・春雨に暮れ 溥傑氏と浩姫楽しき御旅」
      • 満洲国皇帝の弟溥傑、新婚旅行で伊豆へ。
  • 4月7日 東京/朝刊 10頁
  • 4月8日 東京/夕刊 3頁
  • 5月15日 東京/朝刊 11頁
    • 「公務旅行は“飛行機で行くべし”杉山陸相・クリーン・ヒット」
      • 杉山陸相が公務旅行を飛行機ですることを唱え、陸軍大臣専用機が用意されることとなった。満洲や朝鮮に行くのにも使う。
  • 6月3日 東京/朝刊 12頁
    • 「“兵隊母さん”の土産話 5日の夜、高田第一小学で」
      • 満洲へ慰問旅行し、在満兵士から兵隊母さんと慕われた女性が帰国し、講演をする。
  • 6月4日 東京/朝刊 9頁
    • 「船の初旅(3)/室生犀星
      • ★【紀行文】大連-新京間及び、新京-哈爾濱間の鉄路風景。大連-新京間では満洲特有の山、新京-哈爾濱間では荒野の美しい変化について描写している。そして鉄道守備兵への心情。
  • 6月5日 東京/朝刊 7頁
    • 「船の初旅(4)/室生犀星
      • ★【紀行文】せっかく旅行に来たのに、名所旧跡を回らず、阿片窟や淫売屋や小盗見市場やナハロフカをぶらついていた。で、途中から男色の話になり男性的に物事を決めてくれる朝日新聞社通信局長坂本静一に乙女的慕情を抱きだす。
  • 6月6日 東京/朝刊 13頁
    • 「ニュース縮刷版/親日旅行家来る」
      • テリーの日本案内記で有名な親日米国人が訪日。案内記には満洲国も追加する予定とのこと。
  • 6月22日 東京/朝刊 13頁
    • 「熱情の献上画“沙漠の太陽”御下命に10年探した会心の画題 蒙古から藤島画伯帰る」
  • 7月13日 東京/夕刊 2頁
    • 「心は飛ぶ北支の野 空の超特急増発 期日を早めてきょうから実施 満員々々で大多忙」
      • 羽田-新京を結ぶ航空便利用客の増加により、毎日飛行機が飛ぶようになるお知らせ。
  • 7月18日 東京/朝刊 13頁
    • 「観光局も“一戦” 米国教育代表の支那視察中止 案内プランに大童」
      • 北支事変によって北支旅行が中止になってジャパンツーリストビューローが内地観光プランにおおわらわになっている記事。日本で開催された世界教育会議に参加した米国教育代表は日本観光に切りかえた。
  • 7月27日 東京/夕刊 2頁
    • 「山悌翁・輝く30年 きょう議会で表彰さる」
      • 政友会の長老山本悌二郎満洲・北支旅行から帰国し、議員生活30年を表彰される。
  • 8月12日 東京/夕刊 2頁