雑録

満鉄記録映画集【1】~【3】

演習の授業で「新聞報道における満洲国の旅行記・紀行文」について報告した際、教授から満洲国コンテンツとして映画も扱うよう助言を頂いたため見ることにした。

満鉄記録映画集 【1】

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  • 『建設工事』(製作:満鉄鉄道総局建設局 製作年:昭和14年 約22分)
    • 熱河省の高峻な山岳地帯を縫って、承徳-古北口間107kmの鉄道をわずか6ヶ月で完成させた満鉄の鉄道建設工事の記録。※解説と音楽はオリジナルに基づいて再録。
  • 『輝く一万粁』(製作:満鉄映画製作所 製作年:昭和14年 約18分)
    • 昭和14年の梅輯線開通によって、鉄路の総延長1万kmを突破した満鉄の創業以来の鉄道建設史。
  • 『機関車パシハ』(撮影:満鉄映画製作所 製作年:昭和14年 約21分)
    • 大連鉄道工場(沙河口)における機関車パシハの製造の記録。
  • 雑感
    • ストーリーや解説はない記録映像。当時の満鉄の労働者の様子をひたすら眺めることになる。労働者の生活や鉄道技術の知識や興味・関心がないと見ていても辛いかもしれない。

満鉄記録映画集 【2】

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満洲の旅・内地篇』

  • 満洲の旅・内地篇』(提供:南満洲鉄道株式会社/朝鮮総督府鉄道局 製作年:昭和12年 約5分)
    • 日本国内に設けられた鮮満案内所(東京・大阪・下関・門司)と内鮮満周遊券を紹介、満洲への旅を呼びかけたPR映画。
  • メモ
      • 鮮満案内所と内鮮満周遊券の紹介。5分程度の宣伝。関釜連絡船の船や鉄道の汽車(あじあ号)のなどの写真を提示していく。

『鮮満周遊の旅・内地篇』

  • 『鮮満周遊の旅・内地篇』(提供:大阪商船株式会社 製作年:昭和12年 約10分)
    • 内鮮満周遊券を手にした二人の女性が、東京から三宮までは特急「富士」で、神戸港からは日満連絡船「熱河丸」で大連を目指す満洲への旅の国内篇。
    • メモ
    • 二人の女性が上記内鮮満周遊券を使って満洲へ渡るまでの過程が描かれる。女性でも気軽に満洲へ行けますよということをアピールすることが狙いか?戦前の日本はウルトラ格差社会であったが、この映像の二人の女性から当時の上流階級の生活の様子を感じ取ることができる。具体的には弁当売りから駅弁を買う時の態度、京都の芸者ガールと接する時の様子、赤帽を使役する様子などの端々から分かる。

『内鮮満周遊の旅・満洲篇』

  • 『内鮮満周遊の旅・満洲篇』(撮影:満鉄映画製作所 製作年:昭和12年 約28分)
    • 特急「あじあ」など満鉄の列車で、満鉄沿線の大連、旅順、熊岳城、営口、湯崗子、鞍山、撫順、奉天、新京、ハルビン吉林、図們、清津(朝鮮)、葛根廟、シ兆南、承徳、山海関、安東を巡る満洲紹介映画。
  • メモ
    • 満鉄沿線の18の都市を紹介しながら、各地の観光資源をピックアップしていく。以下は各都市の観光資源まとめ
      • ①大連:門司から大連へ二昼夜。一寒村に過ぎなかったが日本の開発により西欧都市さながらとなる。星ケ浦遊園地。
      • ②旅順: 同胞流血の聖地。
      • ③熊岳城:あじあ号の紹介(近代色の流線形、時速平均83キロ、最速時速140キロ、展望車の様子)、リンゴ園、砂風呂
      • ④営口:ニューチャン、歴史の古い港
      • ⑤湯崗子:温泉、どろ湯、ラジウム含有量が高い
      • ⑥鞍山:銑鋼、昭和製鋼所、重工業の発展
      • ⑦撫順:炭都、地下の恩恵、石炭の露天掘り、近代設備の竪坑、オイルシェールからの製油、石炭液化
      • 奉天:大連から4時間、清朝発祥の地、
      • ⑨新京:国都、新興満洲国、「溌剌」精神、世界の新しきもの、第一次5カ年計画、満洲国政府
      • ハルビン:沖・横川両氏尽忠の地、伊藤博文殉難の地、東洋のモスコー、日本からのカミカゼロマノフ朝以来の異国風の享楽都市、ロシア人ダンサー
      • 吉林:新京から3時間、松花江、山紫水明、柳暗花明、日本の京都に比される満洲らしき味わい、饅頭を蒸す描写
      • ⑫図們:朝鮮と満洲の国境の駅、満洲の黒衣と朝鮮の白衣
      • 清津(朝鮮):裏日本から満洲への日満新航路
      • ⑭葛根廟:放牧、ラマ廟
      • ⑮洮南:内蒙古交通路の一部、泥の家、絨毯が特産品
      • ⑯承徳:避暑山荘、雄大なラマ寺、内苑、蒙古巡化
      • ⑰山海関:万里の長城の始まり、天下第一関、満洲側は関外と呼ばれ中国ではない、エジプトのピラミッドに並ぶ、文化爛熟
      • ⑱安東:満洲と朝鮮の隣接地、花の名所、桜の花が見所

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満鉄記録映画集 【3】

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『建国の春』

  • メモ
    • 無声映画だが、溥儀夫妻を中心に映像が進んでいくので、執政就任に向かう溥儀の様子が比較的よく分かる。

満洲国曠古大典』

  • 満洲国曠古大典』(撮影:南満洲鉄道株式会社 製作年:昭和9年 約18分)
    • 昭和9年満洲国帝政実施、執政・溥儀の皇帝即位を記録。即位大典礼、宮邸府勤民楼、首都・新京の祝賀風景など。
  • メモ
    • 溥儀が皇帝に即位する際の記録だが、執政就任時の上記『建国の春』とは違い、溥儀は殆ど出てこない。むしろ式典や、祝賀風景が中心である。

『躍進国都』

  • 『躍進国都』(製作:満鉄映画製作所 製作年:昭和12年 約22分)
    • 満洲国の首都・新京における第一次国都建設5ヶ年計画事業の記録。
    • 康徳会館、大同大街、電信電話会社、国都建設局、首都警察庁中央銀行、大同広場、関東軍司令部、関東局、興安大路、財政部、司法部、国務院、順天大街、豊楽路、文化住宅街南新京給水塔、浄月潭貯水池、大同公園、寛城子無電台、新京飛行場、ゴルフ場、南嶺運動場、新京競馬場、京吉国道など。
  • メモ
    • 大同元年~2年、康徳元年~3年までの第一次国都建設五ヶ年計画事業。国都の新事業地が次々と映し出されてゆく。近代的建築物が中心。
    • 以下字幕まとめ
      • 「国都建設の自覚しき発展は新興満洲帝国の指標、二千万民衆の総意より成った満洲帝国は先づ抱擁人口30万、面積20万平方キロを目指して、第一次国都建設五ヶ年計画に着手した。大同元年、大同2年、康徳元年、康徳2年、康徳3年、かくて早くも五ヶ年計画の完成近く、溌剌、躍進の一途を彩る驚異的記録を画しつつ、大空見て伸び行く高層建築、近代的偉容を誇る新市街」

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