雑録

【発売前予想】2019年10月発売 新作ノベルゲームの趨勢について【下馬評】

新作ノベルゲーは何を買えばよいか会議の始まり始まり。
10月の主要ノベルゲーはシナリオメイン2本、キャラゲー1本、抜きゲ系統が2本の計5本。
前評判では『レイルロアの略奪者』が評価が高いようですが、その行方はどうなるでしょうか!?
今月発売の作品群は以下の通りです。

【今月のメニュー】

私は、体験版の時点ではどれも微妙で、特にやりたいのは無いという状況です。
惰性でやるとするなら『クロスコンチェルト』かなーという感じですが、皆さまはどうされますか?

桐月先生の伝奇ゲーのクロスオーバー作品『クロスコンチェルト』(一般販売Ver.)

  • クラウドファンディングで配布されていた作品がついに一般販売でも登場!
    • 伝奇ゲーで名高いライターの桐月先生。これまで発表してきた作品のキャラたちをクロスオーバーで活用するスターシステムを採用しています。莉都ゲーやジャコス(作品)が好きだった人も多かったのではないでしょうか。本作の内容としては、封建的な地域社会で現人神として崇拝されるイモウトを束縛から解放するためにお兄ちゃんが頑張るという兄ゲーです。しかしながらキャラ設定とシナリオ構造に色々と無理が生じている様子。まず1点目としては、キャラ設定としては現人神のイモウトが未来予知の異能を持ち、いくらでもやり直しがきいてしまうという展開。あーこれ、今年発売された衣笠彰梧作品にも同じ様な異能持ちが出て来たけどチートなご都合主義になってしまったよなぁと。次に2点目としては、正ヒロインのイモウト以外、単なる物語の構成するパーツに成り下がってしまうという問題。桐月先生の作品にはこういったパターンが多いのですが、フローチャートで選択肢分岐しながら物語の世界設定を解き明かしていき、最後にはフラグが解放されて、グランドエンドに至るという流れ。キャラの使い捨て感満載です。桐月作品でも人気の高いキャラたちがどのようにシナリオに絡むのか、現人神として祀られるイモウトを救うことが出来るのかが焦点になることでしょう。



 

従来のノベルゲーの枠組みを打破せよ!『レイルロアの略奪者』

  • 中二系異能ファンタジーバトル
    • 中二系作品はあまり得意ではなく、やたらと長い小難しい熟語に訳の分からないカタカナのルビを振ることに関して年々ついていけなくなりつつあります。本作は従来のノベルゲーの枠組みを壊すということを謳い文句にしているのですが、場面転換の切り替えだけで臨場感を醸し出せるかと言うと、余り成功していない気がします。あくまでも体験版の時点でですが。そして会話劇のセリフ回しも、無理に中二系のカッコイイとされる言葉を吐かせようとするあまり、滑ってしまっている感があります。そして肝心のキャラですが、自分の「正義」感に駆られた腹ペコ大食い姫騎士、無表情系キャラで一般的な対応とどこかズレた対応をする朴念仁系な男、チャラ男系軽薄男子と揃っていますが、彼らのキャラの活躍をこれから見たいかと言われれば、いや別にと言う感じ。他の方の感想次第で、スゲー面白いという評価だったら、後から中古でやればいいかなー的な位置づけ。


 


 

戯画のキスシリーズのなかでは割と評価の高い『キスアト』の後継作品『アイキス』

  • 『アオナツライン』の波に乗る中、『アイキス』は『キスアト』の後継となれるか!?
    • 戯画マインを粗製濫造しつつも、丸戸史明作品やバルドシリーズで良作を作って来た戯画。しかし今や丸戸は抜け、バルドシリーズも終わり、キスシリーズも鳴かず飛ばずという状況に陥っていた戯画。そんな戯画を救ったのが『アオナツライン』でした。私は『アオナツライン』は体験版が終わった時点でバスケ描写のトンデモ展開について行けず切ってしまったのですが、世間的には高評価なようです。そのような波に乗る中で、『アオナツライン』の次に打ち出してきたのが本作『アイキス』。凡作が多いキスシリーズですが、唯一評価が高いのが『キスアト』であり、この作品は美術学校を舞台にしながら、美術と絡めたフラグ構築を展開したことで「面白さ」を提供しました。本作『アイキス』は『キスアト』の数年後の世界という設定をウリにしているため、当然のことながらプレイヤーは美術と絡めたフラグ構築を期待しているのですが・・・。なんと体験版の時点では殆ど美術しないという驚きの展開。そもそもライターの保住圭先生に美術系の作品が書けるのだろうかという意味でも注目が集まる作品になりそうです。



 

田舎でスローライフ陶芸抜きゲーFD『新妻環』

  • ツンデレ少女が妊娠して落ち着いた感じの母親になっていく成長を眺めるはなし
    • 抜きゲーのファンディスク。田舎で陶芸家的なスローライフを送ります。粘土を取りに行ったりデザインを練ったり工房で陶芸したり。もう少し陶芸要素があってもいいかなとは思うのですが、これは陶芸ゲーではなく抜きゲーなのでまぁこんなもの。キャラゲーとしてはよくできており、妊娠して母親になる事で人間として成長していく様子が描かれていきます。主人公くんが従事している陶芸家の師匠の娘が環であり、死んだ母親の代わりに家事・炊事を引き受け、父親を支えてきました。そんな環は典型的ツンデレ娘なのですが、師匠公認で主人公くんとフラグ構築し、子どもを孕むと徐々に穏やかになっていきます。この時間軸の流れを日記形式で振り返りながらイチャラブ抜きゲーを展開していく手法は結構楽しめるかもしれません。ツンデレ娘の成長物語が好きな人向けと言えます。



 

シナリオ「十全」先生がウリの抜きゲーの『仲良し姉妹ならキスも中出しもとーぜんだよねっ!』

  • バカゲーギャグゲーが得意な十全先生によるハーレム抜きゲー
    • 十全先生と言えばギャグゲーバカゲー。アサプロなどでその手腕を遺憾なく発揮し、最近では『トメフレ』で高評価を得ました。そんな十全先生ですが、ついに?ライター十全先生がメインコンテンツとなり、十全先生がライターであることを謳い文句にした作品が登場しました。それが『仲良し姉妹ならキスも中出しもとーぜんだよねっ!』という作品。両親に棄てられた主人公くん達5人の子女が子供達だけで生きていくために、身体を求めるというシリアス要素が所々で挿入されるというシナリオになっています。特筆すべきは主人公くんの二面性。抜き目的のゲームではありますが、プレイヤー層は肉食系(イケメン・チャラ男・リア充)を嫌うため、どのように肉欲を開放させるかが、シナリオの鍵となってきます。本作で取られたのが、主人公くんのバーサーカーモード。普段は姉妹を大切にするため高い倫理観と規範意識により近親相姦を忌避している主人公くんなのですが、自己の理想像を壊さないようにするため、肉欲を解放させる時には意識を手放し姉妹を犯した記憶も忘れるというご都合主義的な設定になっています。姉妹の目的は主人公くんがきちんと理性と意識を保った状態で自分達を抱いてもらうことであり、そのためにはどうすれば良いかが模索されていくことになります。