雑録

Contents Tourism Planning & Management 2019(006)「コンテンツ・ツーリズムの問題を乗り越えるためのツアーコースの検討」

コンテンツ・ツーリズム論演習6回目。
今回は各チーム(①ゴールデンカムイ、②H大、③アイドル、④雪)が作成したツアーコースの検討会でした。

  • 講義で毎回言われているコンテンツ・ツーリズムの大切なこと
    • コンテンツツーリズムはSITすなわち「special interest tourism」である。そのため、万人受けは絶対にしない。だからこそ、そのコンテンツに対して興味のない人間に、どのようにアプローチするかが重要になってくる。それ故、コンテンツツーリズムの論点としては、①作品世界を追体験させることのほかに、②作品をきっかけにして、その場所のより深い「コンテクスト」を体感させることが挙げられる。

  • コンテクストと「オワコン」の問題(作品の賞味期限問題)
    • コンテンツツーリズムで地域振興や経済の活性化を図ろうとしている人々が、あまり意識していない点として、作品の賞味期限問題がある。例えば君縄。映画公開からしばらくは大ブームとなっていたが、現在は岐阜に行こうぜという人は少ない。コンテンツには話題性があるので、うまく回っていく例が少ない。コンテンツを息の長いものとするにはどうすれば良いのか。ここで大切なのが「作品だけじゃない地域の魅力」と結びつけること。つまりは、作品を通して地域そのものの魅力を引き出すことが求められている。

  • 作品そのものが永く語り継がれるには
    • 例えばオードリーヘップバーンの『ローマの休日』。ヨーロッパでは観光公害の問題もあるためスペイン広場でジェラートを食べるのは禁止されているが、コンテンツが不朽の名作となる場合もある。このような事例以外で、オワコンにさせないためには、地域側の努力も必要となってくる。地域と制作関係者サイドの問題。埼玉県秩父市の場合は、『あの花』コンテンツを地域のコンテクストと結びつけて成功したことで有名な事例。現在も地域コンテクストの中で、『あの花』コンテンツが活用され続けている。

  • ゴールデンカムイの場合
    • ゴールデンカムイは現在も連載中であり、アニメも第三期の樺太編の放送が決定したが、いつかは終わるコンテンツである。現在ゴールデンカムイによる観光振興が行われているが、オワコンとなった場合どうなるのか?ゴルカムによって空前絶後の?近代北海道ブームやアイヌブームを巻き起こした感があるが、ゴルカムオワコン後の世界をどのように想定しているか。将来のことを考えて、近代北海道史やアイヌ文化のコンテクストの魅力をクローズアップしておかねばならない。ゴールデンカムイの作品を追体験することで、地域のファンになってもらうためには、地域側が自分たちの魅力をきちんと把握しておくことが必要である。例えば杉元が鰊そばを食べたから開拓の村ではみんなが鰊そばを食べるけれども、ゴルカムがオワコンになったら鰊そばブームは終わるかもしれない。故に、「杉元佐一」というキャラをキャラクターIPとして確立し、ゴルカムがオワコンになっても「不死身の杉元」という文脈が語り継がれるようにすると共に、「鰊そば」そのものが「名物」で「美味しい」という「ブランド化」を図り「話題性」を提供する工夫などが求められている。

開拓の村とキャラクターIP 杉元佐一と鰊そば

開拓の村は野田先生自身がおススメスポットとして挙げている!

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開拓の村では鰊そばを食べることができる

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開拓の村とキャラクターIP