雑録

【漫画版】『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第2~4巻の感想・レビュー

はめふらは1巻の幼少期編が一番面白い。1巻の時点で破滅フラグ回避にはほぼ成功しているし、2巻の学園編でも本来の主人公であるメインヒロインをカタリナがあっさりと攻略してしまう。もう少しメアリ√を丁寧に描いてほしかったものよ。3巻と4巻は隠しキャラの生徒会長√が扱われ最終的に友情エンドで終わる。生徒会長√は冗長であり蛇足気味に感じられる。マリアの過去のトラウマを最終話で一挙に片付けてしまうのはもったいなかったかも。

【目次】

マリア・キャンベル攻略編

8章 魔法学園に入学しました①

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  • 攻略対象が主人公に惹かれるきっかけとなるイベントはもう既にカタリナによって発動済み
    • 魔法学園に入学して早々、乙女ゲーの主人公マリアちゃんとの対決が始まります。ゲーム通りにマリアは第三王子ジオルドやカタリナの義弟キースと出会いイベントを発生させます。しかし第1巻の幼少期編で攻略対象達がマリアに惚れるきっかけになる出来事を全てカタリナがやってしまっているため、マリアとのフラグは立ちません。一方カタリナはそのようなことつゆ知らず、脳内会議で魔法学園での方針を立てていきます。ここで新たな方針が出れば面白かったのでしょうが、結局は1巻と同じく農業や蛇の玩具、剣術に落ち着きます。魔法学園ではおおっぴらに農業をするわけにもいかないため、貴族の趣味:園芸と称して花壇を作るといって畑を作っていきます。

9章 魔法学園に入学しました②

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  • カタリナによるマリア攻略~ジオルドイベント編~
    • 生徒会メンバーとのコネにより生徒会室にも入り浸るようになるカタリナ。ここでマリアとの接点が生まれます。マリアの善性にべたぼれになるカタリナですが、ついうっかり気づかずにジオルドイベントを横取りし、マリアを攻略していくこととなります。本来なら好感度が高くならないと話題に出ないお菓子作りイベントを前世の知識で発動させてしまった上、ゲーム上ではカタリナ本人が主導してマリアに意地悪をする場面では、他のいじわる令嬢からマリアを護ることとなります。ジオルドイベントをかっさらったカタリナはその分マリアの好感度を上昇させたのでした。

10章 魔法学園に入学しました③

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  • マリアとのフラグを構築したカタリナ~キースイベント編~
    • 9章に続いて10章でもマリアを攻略していくカタリナ。今回はキースイベントを強奪します。カタリナがまともに魔法を使う最初で最後の回だったりもします。ゲームの設定では生徒会以外の学園生活で攻略対象たちと絡みの少ないマリアに、攻略対象たちがぐいぐい迫るという展開だそうです。しかしここではカタリナがぐいぐいマリアに近づきます。一大ビッグイベントとなるのがマリアぼっちランチイベント。

11章 夏休みがやってきた①

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  • カタリナ、マリアの実家を訪問す
    • 夏休みに入りカタリナは立派な農民になるため農場視察に出かけます。その帰り、マリアの実家がある街へと立ち寄ることになりマリアの家庭問題フラグを回収することになります。後に語られることになるのですが、マリアは庶民の家系であるにも関わらず光の魔法を発動させてしまったがために母親は姦通を疑われてしまいます。これを契機にマリアは親からの愛情を失い、孤独な生活を強いられることになるのです。娘に愛情を注げなかったマリアの母親でしたが、貴族令嬢であるカタリナがやってきてマリアの友人と述べたものだからさぁ大変。そしてマリアとカタリナが一緒に仲良くしている姿を垣間見ることになり、それは母親の心を打ったのでした。

生徒会長√

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12章 夏休みがやってきた②

  • 隠しキャラ生徒会長フラグ
    • 11章ではマリアの実家を訪問したカタリナでしたが、12章ではジオルドイベント、アランイベント、ニコルイベントをこなしていきます。そのような中で不穏な動きが醸し出されてきます。それはゲーム本編では隠しキャラである生徒会長√の伏線でした。夏休みの宿題を徹夜でこなしながら前世の記憶が蘇ります。オタ友あっちゃんの言動から隠しキャラ√があることが告げられ、生徒会長編に突入していきます。

13章~21章 訪れる破滅の足音①~⑨

  • 蛇足っぽく感じる
    • 隠しキャラの生徒会長√ということで、これまでカタリナが準備してこなかった破滅フラグと対峙することになります。この作品はカタリナが前もって破滅フラグを圧し折るために奮闘する所が面白いので、生徒会長編は蛇足のように感じられてしまいます。
    • 生徒会長は不義の子であり、正嫡が存在していました。しかしその嫡男が病死したため、正妻により精神移転の闇魔法が使われることになります。けれどもその闇魔法は不完全であり、生徒会長には死んだ子の記憶と知識が流れ込んだだけだったのです。それ以降、生徒会長は生き延びるために必至で正妻の子を演じてきたのです。
    • 闇の意識に苛まれる生徒会長は、カタリナの純真さに嫉妬することになります。そのため、カタリナを陥れようとしたり、マリアを幽閉したりダークサイドに染まっていきます。それを救うのもカタリナの役目。一時は意識を失い植物人間になりかけるカタリナでしたが、ソフィア=あっちゃんだったというギミックが発動し、生徒会長を救うための知識を得ます。それを踏まえた上で、カタリナは自分の力では救ってあげることなんて到底できないけれども、そばにいることはできると生徒会長の心に寄り添い、闇魔法の呪いを浄化したのでした。

友情エンド

22章 最終イベントがやってきた

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  • 生徒会長編やらずにマリア√からの友情エンドでよかったのでは?
    • マリア√はふっとんで第11章からの続きとなります。先輩方の卒業パーティーイベントに参加したカタリナたち。ゲーム本編ではここでマリアが攻略対象と結ばれてエンディングを迎えます。カタリナはこの日の為に破滅フラグの回避に備えてきたわけで、いつマリアが行動を起こしてもいいように、1日中べったりと引っ付いています。ここでトートツに語られていくマリアの過去編。いや、これもうちょっと時間かけて丁寧に描いておくれよというイベントラッシュが走馬灯のように駆け巡っていきます。こうしてマリアはカタリナに告白し、百合エンド!!かと思いきや・・・なんとマリアだけでなくメアリとソフィアも参入し、全員仲の良いお友達で終わる友情エンドとなるのでした。