1.第三世界
(1)第三勢力とは何か?
- 国際政治の中で、米ソ二大陣営のいずれにも与せず、積極中立を主張した勢力。1950年代後半、インドを先頭とするアジア・アフリカの新興諸国が中心となり、反植民地主義・平和共存を主張した。
2.中ソ対立
②チベット反乱(1959.3)
③中ソ対立表面化
- 1960 「大躍進」失敗後、経済混乱の中にある中国に対して、ソ連人技術者の引き上げと経済援助の破棄
- →中ソ対立表面化
④公開論争
- 1962年のキューバ危機におけるソ連の妥協と1963年の部分的核実験停止条約
- →中国がソ連を批判し、公開論争へ
⑥中ソ対立の影響
- 社会主義陣営と各国の左翼運動に亀裂をもたらす。
- アジア、アフリカ諸国への経済、軍事援助でも両国は競合し、民族解放闘争の行方にも大きな影響。
3.第三世界の分化
(1)南北問題…世界の問題を西側資本主義陣営と東側社会主義陣営の対立からとらえるのではなく、豊かな北側先進国と貧しい南側途上国の対立としてとらえる考え方。
(2)南南問題…発展途上国間でも富裕化した国々と最貧国との間に格差が存在すること。
- ①富裕化した国・地域
- ②低所得地域
- 中米・アフリカでは人口の爆発的増大、首都への人口集中プライメートシティ、内戦や自然災害による農業不振、難民増加など解決の道は見えない。