雑録

『ヒーリング・デイズ~年の差彼女と甘々生活~』体験版の感想・レビュー

仕事帰りに立ち寄るスーパーのお惣菜コーナーのオバチャンと仲良くなる話。
(オバチャンは子持ちの未亡人。お子さんは自立し海外留学中とのことで40代くらい?)
社会人モノのシナリオの難しさとして主人公のアクの強さ問題がある。
特に仕事を題材にする場合、如何にその仕事の良い面・悪い面を描けるが焦点となる。
ライターが自分の労働観を、主人公を媒介にして自己語りさせてくる展開には辟易。
労働観の自己語りは飲み会で上司にお酌する時に聞かされるだけでお腹いっぱい。
武勇伝と自慢話と自己語りほど、聞いていてツマランものはないのでしたとさ。

社会人モノの難しさ~労働観の自己語り的自慢話が展開され辟易~

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  • 労働観の自己語りをする主人公をヨイショする40代のオバチャン
    • 【1】主人公は社会人n年目の工務系の営業リーマン。ある時、自分が教育係を担当した後輩が仕事でミスをしたため大目玉を食らうことになります。憂さを晴らすために酒をしこたま飲んだ結果行き倒れた所を、近所のオバチャンに救われるという展開です。そのオバチャンは行きつけのスーパーでお総裁コーナーを担当しており、たまにレジ打ちにも入るので主人公の顔は知っていたとのこと。主人公が介抱してくれたお礼をさせて欲しいと申し出たところ、美術館デートに誘われることとなり、それが縁となってフラグ構築が進んでいくというオーソドックスな流れになっています。
    • 【2】序盤はフーンって感じで読み進めることができるのですが、オバチャンとの会話において主人公が自己語りをする所から雲行きが怪しくなってきます。ライターの労働観が主人公を媒介に垂れ流されることとなり、しかもその労働観がオバチャンによってひたすらヨイショされるため、読んでいてとてもつらいものがあります。右上の×を推してウィンドウを閉じたくなるほど辟易。
    • 【3】こういう社会人モノでバブミをテーマとすると、日々の辛い労働を癒す存在として女性というジェンダー的なキャラ設定となりがちです。そうすると主人公と労働が切っても切り離せないシナリオ構造となり、得てしてライターの労働観の押し付けが生じてしまうので、大変表現が難しくなってきます。個人的には寧ろ、仕事描写を掘り下げてくれた方が興味深くシナリオを読めるので、主人公の仕事っぷりで魅せて欲しいところでした。社会人系労働シナリオって難しいね。
    • 【4】体験版のラストでは、オバチャンの年齢を主人公が知ることに!(読者には明示されない)。オバチャンは主人公と干支が一回り以上違う子持ちの未亡人で、お子さんもかなり大きく海外留学中だということが判明します。作中で一時期看護婦であったことも触れられているので、22で子供を産んだとしても40以上は確定。

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