shin-neko ~再会した妹との新たな関係~ 体験版の感想・レビュー

幼少期における両親の事故死を契機に離別した妹と再び生活するようになる話。
里親と馴染めなかった妹は、幼少期の約束を信じて主人公を訪ねて来る。
その約束とは困ったことがあったら主人公を頼れというものであった。
突然の訪問で主人公は驚くがお互いの里親の間ではもう既に話がついていた。
学部1年で一人暮らしをしていた主人公は妹を受け入れることを決意する。
疎遠となっていた妹と再び家族になるため試行錯誤を重ねていく。

小春のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 大量生産される妹モノだが他作品とどのように差別化を図るか
    • 妹モノは木梨軽皇子の頃から続く題材ですが、その分大量に生産されており、数限り無い妹キャラたちが毎年生み出され続けていきます。では本作の妹とはどのようなキャラクター造形なのでしょうか。割と大人しい感じの不器用な小動物系イモウト。主人公との暮らしの中で徐々に料理スキルを身につけていくところがポイントです。長い年月離れ離れになっていたことからその隙間を埋めるべく、自分からはなかなか要望を言い出せない小春の為に交換日記的なノートを交わしていくことになります。その中で小春はお兄ちゃんにして欲しいことを書き連ねていき、お兄ちゃんは小春の為に頑張るという構図になっています。
    • しかしながら妹の欲求はエスカレートしていきます。なんと小春は里子に出された家庭で鬱屈を晴らすために兄を思って寝具を濡らしていたのです。同居後も兄の布団に忍び込んでは、寝ている隣で一人遊びに耽ります。主人公がそれに気づかないわけがなく、とうとう一線を越えてしまうのでした。すると後はもう堰を切ったかのように妹はお兄ちゃんを求めるようになり、夜伽の場面では普段とはうってかわって積極的に兄を求めるようになるのです。
    • と、いうわけでシナリオに特に目的とかなく妹属性を消費するためだけのキャラゲーです。離れ離れになっていた距離と時間を越えるための妹交換日記ノートでどこまで戦えるか!?果たして粗製濫造品で終わるのではなく、一矢報いることができるのでしょうか!?


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