倫理 源流思想【3】イスラーム

1.イスラーム世界の成立

  • 開祖ムハンマド
    • ヒジュラ…神の前での人々の平等を説き、偶像崇拝を批判したのでメッカの支配層の迫害を受け、メディナに逃れる(622年)。
    • ジハード…聖戦。イスラームを広め神の言葉を普及させるために各地を征服。語源は「神のために奮闘努力する」であり、戦闘行為だけでなく、自己との戦いも意味していた。

2.イスラームの教え

  • 用益権…全ての所有権は神にあり、ニンゲンには物を用いる権利だけ与えられているので、物は常に用いられなければならないとされる。そのため、お金は貯めるよりも動かすべきで利子も禁止される。

3.イスラーム世界の展開

(1)シーア派スンナ派の対立

(2)イスラーム文化

4.現代世界とイスラーム

  • イスラーム原理主義の発生
    • ソ連が崩壊して、アメリカが唯一の超大国となる
    • グローバル資本主義が世界を取り巻き、資本主義は競争社会なので経済的敗者が生まれる
    • ③経済的敗者を放っておくと弱者が固定化、再生産され、社会が停滞したり、デモや反乱がおこったりするので富の再配分を行うのが福祉国家。だが、国家財政を圧迫。
    • 福祉国家が機能しなくなり、新自由主義経済へと転換。社会保障費を削減。小さな政府は自己責任論を展開する。
    • ⑤負け組は貧困階層として固定化され社会的上昇も望めず、自己責任論によって自己肯定感も喪失し、社会に対して絶望する。
    • ⑥人は宗教に救いを求め、資本主義に対するアンチテーゼとして提示された宗教原理主義に走る。