1.バラモン教
1-1.古代インドの社会と思想
- 古代インド思想の流れ
- 輪廻と業
- 輪廻:人間がさまざまなものに生まれ変わりながら、無限に生死を繰り返すこと。
- 業:人間の生存中の行為(結果をもたらす力を持つとされる)
2.ゴータマの登場
2-1.悟りへの道
- ゴータマの登場
- 釈迦族の王子だが生・老・病・死の苦悩
- 苦しみの繰り返しである輪廻の輪を断ち切って、永遠の安らかな命を得るには?
- 出家し、苦行するも失敗。苦行の無意味さを自覚し、瞑想によって悟りを開く。
2-2.縁起の法
- ゴータマが悟った2つのこと。
- この世の苦の原因:無明
- 苦を取り除く方法:四諦と八正道の教え
- 無明とは何か?
- この世の苦しみは、無明(=「縁起の法についての無知」)から起こる。
- 四苦八苦…この世界は完全な満足の得られない世界である
- なぜこの世は苦しみの世界なのか? → すべての物事は永続しないから!
- 縁起の法
- この世に独立不変なものは存在せず、全ては一定の条件・原因により起こる
- 法(ダルマ)とは仏教用語で「真理」を表す。
- この世に独立不変なものは存在せず、全ては一定の条件・原因により起こる
- 人間は苦しみから逃れられないのに、不死や永遠を願っているので矛盾しているから苦しい
2-4.四諦と八正道
- 四諦
- 苦諦…人生は全て苦である
- 集諦…苦の原因は我への執着を捨てることである。
- 滅諦…執着を離れて苦を滅すことが悟りである。
- 道諦…悟りのためには八正道が必要である。
- 八正道
- 正見:正しい見解
- 正命:正しい暮らしぶり
- 正思:正しい思考
- 正努:正しい努力
- 正語:正しい言葉
- 正念:正しい心くばり
- 正業:正しい行為
- 正定:正しい精神統一
2-5.慈悲の心
- 慈…他者に利益と安楽をもたらそうと望むこと
- 悲…他者の不利益の苦を取り除こうと願うこと
- 自己の魂の平安と、すべての生命あるものへの奉仕が一致するところに、人間の理想の在り方を見た。