- なぜ中国古典思想を学ぶのか
- 自己とは何か→他者関係における存在・社会の一員→人と人とのつながりの中で人生を考える→人間関係に配慮する知恵 = 中国の先哲の思索
1.中国思想の源流
2.仁の思想
(1)孔子の教え
- 意義
- 血縁的秩序 → 他者への愛・円滑な共同社会 →普遍的な人間関係の理法
- 探究
- 現実社会のなかでの人間としての正しいあり方や幸福
(2)仁とは何か
- 仁…人間としてもっとも望ましいあり方 = 他者を愛すること
- →孝悌:親子や兄弟のあいだの自然な情愛 (親子の愛と年長者への恭順)
- →信愛の情をさまざまな人間関係に広めていくことが仁の実践
(3)仁のあり方
- 克己…自分の欲望やわがままをおさえること
- 恕…自分の望まないことを他人にもしないようにする思いやり
- 忠と信…自分を偽らず、他人をあざむかないこと
3.君子の徳
(1)君子と小人
- 君子…仁と礼を兼ね備え、道を求めて不断に修養するもの
- →常に正しく生き、義を志す。他人に協力できる
- →人間としての調和のとれた教養 偏りのない徳=中庸
- cf.いろいろな中庸
- 小人…君子を志さない者、常に利を求め、うわべだけの協力
(2)儒家における政治の在り方
- 修己治人…道徳を身に修めた君子が為政者となって国を治める
- 徳地主義…君子の感化によって天下に調和がもたらされる
4.儒教の展開
(1)性善説
(2)王道政治
6.道家の思想
- 道家…道徳や道徳に基づく統治を自然に反する人為的なものと批判→自然との一体化が理想
(1)老子の思想
- 大道廃れて仁義あり…道徳は社会の混乱に対し人間が作り出したもので自然に反する。
- 自然が理想なのは、何で?