雑録

『ドーナドーナ(体験版)』の感想・レビュー

情報統制による管理社会に抵抗すべく所謂「自由恋愛の斡旋業」を経営する話。
主人公たちは危機意識が欠落したお花たちを泡に沈め、その稼ぎを懐に収める。
ある程度お花の品質管理に気を使うが消耗したら呆気なく使い捨て次の花を摘みに行く。
ヒトカリとハルウリを繰りかえしながら資金を集めて活動規模を大きくしていく。
(小銭稼ぎ程度ならグレーゾーンだが行き過ぎると摘発される危険性は指摘されている)
電子決済システムやfree-wifiは便利だが管理統制されることに警鐘を鳴らす作品。
ポストランスのアリスソフトがどのように動くかという点でも注目されている。

管理社会で管理しきれないものは際限無き人間の欲望

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  • 情報統制による調管理社会に抵抗できるもの何か?
    • 物語の舞台はユビキタス社会により管理統制された近未来。ジュース一つ買うのにも電子決済が必要であり、個人情報はGAFA的な組織により把握されていました。そのような管理社会を瓦解させるためにはどうすればいいでしょうか。主人公たちが選んだ方法とは、人間の欲望を利用すること。現在、コロナウイルスが蔓延していても接待を伴う飲食業とか自由恋愛の斡旋業とかを規制することはできないでしょう。それと同じです。平和ボケして危機意識を無くしたお花たちに目を付け、手練手管を尽くして泡に沈めていきます。貞操観念の緩いJKやJDが目先の高収入に釣られて食い物にされてしまう事例は現実でも珍しくはありません。
    • 基本的に作業ゲーであり、マップ選択してダンジョンを攻略しお花たちを摘んでいくバトルパートと、摘んだお花たちを夜の街に放ち男たちから所得の再分配をしてもらうハルウリパートに分かれています。お花たちは基本的に使い捨てることが前提であり、ある程度はショップのアイテムで品質管理をすることができますが、男の相手をするごとに品質は落ちていきメンタルぶっ壊れれば処分の対象となります。希少種のお花にはイベントが用意されており、堕ちていく様子を眺めることが出来ます。体験版で確認できた限りでは、固有イベントのあるモブキャラが1人いました。主人公はそのモブキャラに糾弾されて良心の呵責に苛まれるので、これがどう処理されるかが見どころとなります。
    • 主人公以外のメンバーは特に目的意識など無く純粋な快楽のためにお花摘みとお花売りをしています。この意識の差がどうズレていくかがシナリオの核となりうるかもしれません。メインヒロインの一人は今の生活に安住しており規模の拡大にはあまり賛成していない様子を見せています。また統制された管理社会を壊した所で無秩序が広がるだけなので、どう落としどころをつけるのかも気になりますね。

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2020年11月発売新作体験版感想集