ガラス姫と鏡の従者「ナオミ・キャッスルダイン」シナリオの感想・レビュー

イキナリ19世紀後半の架空の歴史モノに突入。そこはかとなく戯画マインのかほり。
主人公は奈緒美√に入ることで突如、過去の時代を夢見るようになってしまう。
それは過去の先祖が未来視によって現代と接続するためであった。
主人公は先祖に力を貸し史実通りに革命を起こされた姫君を亡命させようとする。
過去編の掘り下げはあまりなされず歴史モノとしては薄っぺらいため微妙かもしれない。

トンデモ架空歴史モノ展開

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  • ヨーロッパ的な某国で革命を起こされて日本に亡命してきたとかいうノリ
    • ヒロインの奈緒美は主人公と同じく一流の従者を目指すメイド候補生。しかしながらその祖先の生まれは実は王族であり、身分を捨てて一般人になった存在であったとかいう展開。奈緒美√に入ると主人公は過去視の能力を手に入れ、未来視の能力を持つ自分の先祖と接続し、姫君の亡命を成功させるミッションをこなしていくことになります。ここで、もういっそのことトンデモ19世紀後半・幕末維新・帝国主義な展開に振り切ってしまえば、まだ架空歴史モノとして面白くなったかもしれません。しかしそうはならず、作者が考えた設定を辿っていくだけのストーリーとなります。主人公の御先祖様はヨーロッパに派遣された長州の間者であったのですが、キャッスルダイン王国の姫君に助けられ忠義を尽くすようになります。しかしキャッスルダイン王国では革命が起こってしまい宮殿も陥落します。主人公の先祖は主人公と接続して得た未来の知識・技能を使って姫君を亡命させるという流れです。で、亡命した姫君は王族の身分を捨てながらも学園創設に尽力し、主人公が通う現在の学校ができましたよというオチになります。


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