のんのんびより(1期)第3話「姉ちゃんと家出した」の感想・レビュー

越谷姉妹物語。田植え・ホラー映像・家出イベントをこなすことになる。
妹の夏海は炉利でドジな姉に対し自分がいなければダメと思っていた。
しかし姉は姉で妹には自分がいないとダメだと思っており比翼連理の共依存
ホントは三兄妹でメガネニーチャンもいるのに存在がスルーされており可哀想。
台詞が一言もありませんが家妹たちを探し兄もチャリで探し回っていた様子。

越谷姉妹の共依存

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  • お互いがお互いに対して自分がいないとダメねという意識を持っている
    • 今回のシナリオは越谷姉妹の関係性にスポットライトが当たります。田植えシーンでは、泥に嵌った小鞠を助けるべく夏海が近づいた結果二の舞になるというお約束の展開。ここで夏海は自分を踏み台にして姉を助けるのですが、これまたお約束の展開として田植えをしている別の人(れんげ)のお尻アタックをくらい二人して泥んこになるというオチ。それでもギャグシーンの中から二人の関係性を読み解くことが出来ますね。余談ですが、小鞠を崇拝する蛍が、小鞠お手製のおにぎりに釣られて田植えを頑張るのですが、手作りおにぎりというと腋で握ったおにぎりを想起してしまうのは私だけではないはず。
    • 続いてホラー映像シーン。レンタル動画を消化中の小鞠が夜中にホラー見てビビッて夏海の部屋で一緒に寝ようムーブをかまします。それを夏海がひとしきりからかい、小鞠も反発しながら夏海に頼るところに百合的エモーションがあります。しかしながらここで夏海はホラー映像から人の生命と死後の世界について思いを馳せてしまうのです。霊魂も死後の世界も存在しないのだとしたら人は死んだらどうなるんだという根源的恐怖を抱き眠れなくなってしまうのです。そして小鞠はぐっすり寝てしまうというオチ。
    • 最後はタイトル回収の家出回。母親に濡れ衣を着せられ説教くらった夏海は小鞠の手を引いて逃走。子供の頃の秘密基地に逃げ込みます。そこで冷静になるまで時間を潰すのですが、落書きから過去を想起します。子供の頃、空腹からそこらへんの草を食べて気持ち悪くなった夏海は姉に背負われて帰宅したという儚い思い出。さらに家出の原因となった猫が、実は母猫で子猫たちに食べさせるために竹輪を盗んだことが判明し、親が子を思う愛情を知った夏海は家に帰る気になったのでした。結局、濡れ衣事件は有耶無耶になり、母親の頭ナデナデからのアユうまいエンド。こいつらちゃんと正座して飯食うのね。すごい。

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