【海自カレー】「呉市役所9F食堂最後の日」【潜水艦うんりゅう】

海上自衛隊の艦艇ごとのカレーが味わえることで有名なコンテンツ海自カレー。
各艦艇及び呉基地のレシピが呉市内の飲食店に卸され監修を受けています。
海自カレー提供店はコロナショックにより次々と閉店を余儀なくされています。
おぼろ月・駅膳くれ・麦酒館に続き、呉市役所9F食堂も閉店を迎えました。
今回はコンテンツツーリズムの一環で海自カレーを食べたのでメモしておきます。

呉市役所9F食堂閉店イベント

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  • 【1】開店前の様子
    • 呉市役所9F食堂の営業時間は平日の11:00~14:00であり、しかもすぐに品切れになるので、海自カレーをフルコンプするのに結構な難所として有名でした。そのため最終日もすぐになくなるだろうと予想し、10時40分頃に観察を開始しました。その時には行列は作られておらず、頭に手拭いを巻いた提督とおぼしき男性と作業着を身に纏った地元の方が券売機の前でウロウロしていました。券売機は11時にならなければ使用することはできません。おもむろに(コロナに配慮しながら)列っぽいものを形成すると、日本人の習性である「とりあえず列には並べ」が発動し、あっという間に列ができました。11時前には(三密を回避しながら、新しい生活習慣にのっとったうえでの)長蛇の列となっており、売店に飲み物を買いに来た職員の方たちはドン引きしておりました。客層としては御老人方が多く、話の内容から察するに、食堂閉鎖の噂を聞きつけ一目見ようとやってきたとのことでした。11時になると食堂勤務のご婦人が遠隔キーで券売機を操作し販売が開始されました。

 
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  • 【2】マスコミの取材
    • 取材に来ていたのは某Fuji-TV局の系列のローカル番組とのこと。はじめに取材を受けたのは上記の頭に手拭いを巻いていた男性の方であり、大阪から来たこと・昨日訪れたが品切れになっていたこと・海事カレーは観光コンテンツとして有用であることなどを話していました。次に取材を受けたのは呉市の地元民の方々で新聞報道により食堂の閉店を知って駆けつけてきたとのこと。(ちょっと誘導尋問っぽかったですが)呉市役所の食堂が無くなって寂しいなどのコメントをしておりました。続いては配膳コーナーの取材であり、食券を回収してカレーを提供する一連の流れが撮影された後、市役所職員のグループリーダーの方へのインタビューが行われていました。

 
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  • 【3】潜水艦「うんりゅう」カレーのお味は?
    • 公式の説明文は以下の通り。「野菜の旨みがぎっしり詰まったスープストックを作り、鶏ガラベースでピリ辛なカレーに仕上がっています」とのこと。
    • うんりゅうカレーを大盛にすると潜水艦の形?にご飯を盛ってもらえます(並盛はフツーのカレー皿)。カレーの海に浮上する二隻の潜水艦を眺めるという遊び心のある盛り付けです。二隻の内どっちがうんりゅうかは謎ですが、潜水艦そうりゅう型シリーズのどれかかもしれません。
    • 印象的な味わいとしては、肉の破片挙げることが出来ます。細かい肉の破片がたくさん入っているので、口に入れて噛み締めた時に発生する煮込まれる中で染み込んだうまみ成分が独特な食感を生み出していました。

 
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  • 【4】イベント会場の様子
    • 食堂最終日ということもあってか海自カレーは早々に売れ切れてしまった様子。海自カレーのパンフレットを持った老人夫婦や、頭に海軍のキャップを被り首から重厚なカメラをぶら下げた若者などがウロウロしていました。大学は春休みになっているし高校も卒業式が終わっているためか平日昼間にも関わらず若年層の方が見られました。海自カレーが有力コンテンツとなったその価値を示した最後だったと言えるでしょう。利権争いの面でも話題になっている海自カレーですが、次に潜水艦「うんりゅう」のカレーレシピを引き継ぐのがどの店になるのかにも注目が集まります。