『眠れぬ羊と孤独な狼≪外伝≫ 体験版』(CLOCKUP)の感想・レビュー

歌舞伎町の風俗街でヤクザに飼われている殺し屋のオッサンの話。
体験版では島を荒らすデリヘル狩りの調査に乗り出すことがメイン。
客から金を巻き上げたデリヘルがホストに金を吸い上げられる所が狙われていた。
主人公は命を握られている飼い主から事件の解決を求められる。
果たして犯人を捕らえられるのかという所で体験版は幕を閉じる。

昔懐かしきハードボイルド寄りのVNL

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  • 歌舞伎町を舞台にしたヤクザの暴力抗争を追え
    • 主人公はヤクザに飼われている殺し屋。かつてヤクザ同士の抗争を引き起こした張本人であり、それがばらされれば明日は無い身。そのため命を握られていると言っても過言ではなく一たび命令を受ければ、殺しに出る日々。殺しの依頼が無い日は、ラブホテルの清掃員として漫然とした日々を過ごしてきました。そんな主人公は、今回でデリヘル狩りの犯人を追うことになります。女とカネが集まる歌舞伎町ではヤクザがそれぞれの縄張りを持っているわけですが、甘い汁を啜ろうと新規参入者が絶えることは無く、ヤクザにみかじめ料を払っている店の女もターゲットにされてしまうわけです。これはもう面子が潰されたも同義であるため、ヤクザも動いたというワケ。見所としては、どこかやる気の無いのっそりとした主人公が同じようにやさぐれた裏社会の連中と交渉なりなんなりして事件解決を進めていく様子を眺めるところでしょうか。アウトロー気質というのはどことなく惹かれるものがあります。個人的にグッときたのは、社会に根を下ろせぬオッサンの悲哀。これを見て、はい俺じゃんと思えれば大勝利。自分の居場所がある人は足を踏ん張って戦うのでしょうが、それはとても苦行であり、渡り鳥感覚でここは自分の居場所ではないとイイワケする方が楽というのは本当よ。青い鳥症候群的な。何かあるといっつも退職してーなと思うし、地に足つけらんねーわ。

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眠れぬ羊と孤独な狼《外伝》 感想まとめ


参考