【感想】はく雲「お姉ちゃんは半歩先」を読んだ

黒髪ぱっつんジト目少女が双子の姉に対して感情を拗らせる話。
妹は大学に入学するまでいついかなる時も姉に対して遅れを取ってきた。
趣味嗜好も似通っている為、大事な物を全て先に取られて来た。
そんな妹がとった手段は半歩先に進まれているなら半歩後から手に入れる作戦。
好きな人が先に取られても、姉に黙って後から関係をもつことになる。
だが姉の方が一枚上手であり、分かっていてntrていたのであった。

妹視点で語られる薄暗い背徳感が良い

  • 黒髪ぱっつんジト目少女×寝取り系背徳感×マーキング
    • 姉に対して劣等感を抱く双子の妹の後ろ暗い復讐がウリ。物語の語り部となるのは双子の妹。常に姉に一歩先を行かれ、大学入学後には好きになった人を取られてしまいます。そんな妹が姉の彼氏を寝取りつつ、その感情を独白していく表現は背徳感が刺激され読者に強烈な印象を与えます。台詞の言い回しがすごく良く「お姉ちゃんは半歩先」「なので」「私は半歩後から手に入れます」という吹き出しの配置には震えた。
    • 姉の彼と房事に励む妹は、竿役の身体に残された姉との行為の痕跡を見つけ己を昂らせます。また歴代の姉の彼を寝取ってきたことが匂わされており、彼らから共通して唇を甘噛みされてきたことから、姉が竿役に仕込んでいることを類推するシーンは本作品最大の見せ場となっています。しかもこのことは大きな伏線となっており、竿役と寝ていることがバレる要因ともなるのです。妹は姉にバレるのを恐れて彼の身体にマーキングできない代わりに自分に痕を残してくれるように頼みます。おそらく歴代の姉の彼氏にも同じように頼んできたのでしょう。知らず知らずのうちに竿役たちも妹の行為で身につけた技能を姉に応用していたのです。
    • 妹は劣等意識を抱くが故に、姉の彼氏を寝取ることで、半歩遅れの現状に甘んじてきました。しかし半歩先を行く姉の方が性格が悪く、妹に彼が寝取られていることを知りながらそれを受け入れていたのです。それがラストで3Pを持ちかける描写であらわになる展開はグッとくるものになっています。

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