スローループ 第4話「はずかしくないんですか?」の感想・レビュー

プチ喧嘩回&恋ちゃんのお誕生日回&バイト回とてんこ盛り過ぎる。
釣り友が出来て嬉しくてしょうがないひよりは小春のために致せり尽くせり。
まるで赤子にするように手取り足取りサポートするので小春は逆にご立腹。
駄々をこねて帰ってしまうのだが、釣具店の恋の所で愚痴ってストレス発散。
作中でも情緒不安定な所が心配されていたが回を重ねるごとにヤバさが増す。
(一応小春には孤食エピソードが挿入されフォローは入る)

自分の趣味に対する引け目

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孤食と家族
  • プチ喧嘩回
    • 本作では当初釣りが主人公にとって孤独の象徴でした。死んだ父親の幻影に縋るには釣りをするしかなく世界を閉ざしたからです。そんな主人公の一人の世界を打破したのが母親が再婚してできた義姉小春であったわけですが、やっぱ世界を壊せるだけの人材はそれなりにヤヴェー奴だというワケ。これまでの放送でも何回か触れられてきましたが、今回は折角釣りに行ったのに不機嫌になってバックレ。いきなり帰っちゃうんかい!一応これには理由があって、釣り友がいなかった主人公がテンションマックスになって、小春に魚が掛かる瞬間の喜びを伝えようと、全てをお膳立てしてヒットする所だけ体験させようとしたので、やることが無くなった小春が切れたというワケ。

  • 恋のお誕生日会
    • 主人公もぼっちだったので距離感がつかめない子でしたが、小春もまた同様。そんな二人を取り持つのが釣具店の少女:恋というわけさ。恋は弟たちが多いせいか同年代よりとても大人びています。しかしそんな恋も普段家を留守がちな母親が帰ってくると甘えん坊状態に。むろん、主人公たちにそれを目撃されるというオマケ付き。恋の母親は娘の誕生日に合わせて海外出張から帰ってきたわけですが、釣りキチのダディは沖縄にまで釣りに行く始末。それをなじる恋でしたが、恋の母親は父の理解のおかげで仕事が続けられたのだとすかさずフォロー。さらにダディが沖縄に行ったのは恋の誕プレとしてマグロを釣るためだということが判明。しかもご近所さんを集めまくって大生誕祭を行うのでした。ダディは口実に釣りに行きたかっただけなのかもしれませんが。

  • バイト及びジェンダー問題
    • この生誕祭の時に釣り船を出す陽気なねーさんと知り合い、アジ釣りフラグ。しかし船に乗るにはカネが要る。と、いうことでバイトタイムへゴー。しっかしホント詰め込み感が半端ない。飲食店でホールを担当することになった主人公の初めての接客の様子をお楽しみください。バイトで空き時間でのチラシ配りの最中、恋の生誕祭に来ていた釣り船のねーちゃんの妹とエンカウント。この妹さんは「はずかしくないんですか」との台詞をぶん投げる。主人公は自分のウェイトレス服を言われたのではないかと羞恥心に駆られる場面が見所さ。しかしこの少女が言わんとすることは、女子なのにオッサンの趣味である釣りをやってて恥かしくないのかという意味。これはこれで失礼な気もしますが、おそらくこの少女は釣り趣味を揶揄われたのでしょうね。主人公は自分と少女を重ねてしまうのでした。

  • 釣り要素は少な目
    • 主人公と小春の喧嘩は最終的に主人公が釣りでの接し方を改善することで決着します。きちんと釣りの投げ方をレクチャーするところから始め、キャスティング練習。小春の操縦の仕方を覚えつつある主人公の図ですが、料理イベントの時に小春がきちんと主人公に役割を振っていたのを意識したのかもしれない。小春にレクチャーをするなか、主人公は少女から指摘された女の子が釣りをやるなんて恥ずかしくないんですかという言葉を反芻。ジェンダー問題に対してどういう答えを持ってくるのか楽しみですね。

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恋のお誕生日会
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バイトイベント