スケジュールに追い立てられ自滅しかけた主人公くんが他者需要願望で奮起する話。
衣装制作期間は2週間なのに祖父が倒れテストがあり工房見学の対応で忙殺される。
主人公くんはその全てを切り捨てられず頑張ってしまったため疲弊していく。
真っ先に犠牲にしたのは自分が一番大切にしていた人形作り。
技術は1日怠ると3日後退するという祖父の教えがフラッシュバックし精神崩壊する。
しかし主人公くんを奮起させるのもまた祖父の言葉。
しずくたんになりたいと願う喜多川さんの笑顔のために復活し衣装を見事完成させる!
(あと第1話で選択で家庭科ないじゃんとか言ってたけど、必修では家庭科あるのね)
自滅しかけた主人公くんは祖父の言葉で一念発起。その姿に喜多川さん(ギャル)は惚れる。
- 主人公くんの漢気がフンダンに表現された回でしたね
- 喜多川さんから依頼されたコスプレ衣装の制作期間はなんと2週間。初めての衣装作りに焦燥感に駆られる主人公くん。しかし泣きっ面に蜂とはよくったもので、困難を抱えている時にさらに難題が舞い込んできます。主人公くんに友達が出来たことを喜ぶ祖父でしたが、買い物袋からまろびでたのは美脚ストッキング!衝撃を受けて腰を抜かす祖父。誰がこのようなギャグ的展開から、シリアス回になると予想できたでしょうか?
- 腰を痛めた祖父は病院に搬送されることになり、人形店を一人で任されてしまった主人公くん。そして中間テストもあり衣装制作は後手後手に回ってしまい、うまく回せないことがさらに主人公くんを苦しめるという負の連鎖。さらに雛人形の工房見学にやってきたフランス人の対応もありいっぱいいっぱいになっていきます。いやおまえ人形職人になるんだから試験捨てていいだろうし、もっと言えば学校数回休んでもよくね?と思ってしまいますが真面目に取り組む主人公くんの姿が視聴者を惹き付けてやまないのでしょう。この作品、喜多川さん(ギャル)目的ではなく主人公くん目的で見ている人も多そう。少なくとも私は主人公くんを応援するためにこの作品を見ています。
- 主人公くんを自滅させたのは人形師としてのプライドだが、主人公くんを復活させたのもまた人形師としてのプライドであった
- 中間試験終了後、全然進んでいないコスプレ衣装を目の前に愕然とする主人公くんにトドメを指すことになるのが人形職人としてのプライド。祖父は腰痛で倒れても決して筆を離さず、その技量に人生を捧げる姿は主人公くんの理想なわけでもあります。しかし主人公くんは試験や衣装に忙殺され、もう何日も筆を触っていませんでした。技術は1日怠れば3日後退する。それにも関わらず、しかも自分は見習いの立場なのに、本業を疎かにしてしまっている事実が、主人公くんを責め立ててやまないのです。しかし今回の最大の見せ場であるのが、自己のプライドで勝手に自滅していく主人公くんが、そのプライドにより勝手に復活していくところ!幼少期に祖父から聞かされたエピソード【どんなに辛くとも依頼主の笑顔のためなら頑張れる】スキルが発動し、喜多川さんの笑顔を思い出して一念発起するのです。
- いざコス衣装試着!
- 覚醒した主人公くんによりコスプレ衣装は1日にして完成。しかし主人公くんを待っていたのは、喜多川さんの笑顔ではありませんでした。何とコスプレイベントは定期的に開催されているので別に2週間後のイベントでなくともよかったとのこと。オイオイ、喜多川さんよぉ~そりゃぁないんじゃない?と思ったのは私だけではないハズ。しかし善意のカタマリである主人公くんは、コスプレの完成度を挙げられると一安心。メンタルよわよわのように見えてつよつよなんだよなぁ。主人公くんの頑張りに何も報いることができなかったギャルは泣きじゃくるのですがそれを慰めるのも主人公くんであり、衣装の試着タイムへ。
- 従来のコスプレもの作品って着て終わりというパターンが多いですが、本作は丁寧に描写されており好印象。ヘアスタイルからまつ毛に眉とそのコダワリが感じられます。さらにつけ睫毛の所で最近の雛人形のトレンドについて熱く語る主人公くんも挿入され、それに理解を示す喜多川さんという構図がいい味出してます。こうしてしずくたんになりきった喜多川さんの笑顔で今回は締めとなります。主人公くんが報われて本当によかった。
着せ恋感想まとめ