スローループ 第7話「結婚式」の感想・レビュー

夏休み回。友人に隠していた趣味を打ち明ける話と再婚家庭で結婚を祝う話。
A-partは外遊びを好んでいたら女子集団から排斥されたJSが主役となる。
JSは自分のオッサン的な趣味(釣り)を友人に打ち明けるか否かで葛藤する。
B-partは再婚家庭で式を挙げておらず指輪もつけていないことがテーマとなる。
子どもたちは両親を祝福するため自分たちでプチ結婚式を開いてあげる。
どちらの話も他者から認められることが主題のホッコリする話となっている。

JS友情回

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自分の趣味を理解してもらうためには

船釣りを契機に仲良くなり主人公たちに交ざって宿題までするようになったJSの二葉。今回二葉が宿題を教わりに来たのには理由がありました。それは自分の趣味を友人に打ちかけるかどうかという葛藤。二葉はかつて自己の趣味嗜好を遠因としてクラスメイトから排斥されており、自分の好きなことを他者に言い出せなくなってしまったのです。ここではこれまで主人公との友人関係で苦悩してきた恋ちゃんが大活躍。友人だからといって何もかも話す必要はないと前置きしたうえで、それでも二葉が友人に打ち明けたいのだと見抜きます。さらにその解決策として、レジャーランド併設の釣り堀施設へ遊びに行くことを提案。ここで二葉の友人が忌避感を抱かなければ打ち明けてみればと良いと助言します。

と、いうわけで皆でお出かけ。大人であることに憧れを抱く二葉の友人藍子は、高校生と遊びに出かけることで優越感がくすぐられた模様。ひとしきり遊具で楽しんだ後は、お待ちかねの釣りタイム。得意分野の釣りで藍子に対し頼もしさを遺憾なく発揮する二葉。当初の目論見通り藍子は釣りを実際に体験することで忌避感を無くしていき、自分が釣った魚のフライバーガーを堪能するまでになります。こうして好感触となったことを確認した後、いよいよ二葉の告白タイム。自分は釣りが好きなことを藍子に伝えるのでした。結局は隠していたと思っていたのは二葉だけであり、藍子はじめ周囲にとっては周知の事実であったことが暴露されてオチとなります。

二葉が葛藤を乗り越えた時、引率で来ていた姉の一花は思わず涙。妹を溺愛しており、小さな時から何でも知っているつもりだったけれども、二葉の苦悩に気付けなかったと号泣。そんな一花に対し主人公は傍にいてくれるだけでも救いとなったとフォローを入れます。この時に反応している恋ちゃんが注目ポイント。恋ちゃんはこれまでずっと主人公の父が死んだ時に踏み込めなかったことを悔いきたわけですが、主人公の言葉に救われたのかもしれません。

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友人関係の悩みに対しては一家言ある恋ちゃん

 

再婚家庭のプチ結婚式

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娘たちがお手製の結婚式を開く

渓流釣りに出掛けたいつものメンバー。休憩中に結婚指輪の話となり、親が再婚してから指輪をつけていなことに、色々と邪推をしてしまいます。さらに結婚式も挙げておらず、主人公も小春も祝福の言葉を述べていないことが浮き彫りになります。だったら釣った魚でパーティーをするしかないじゃないか!!と小春はいきり立ちます。次々と魚を釣り上げた小春は、家に帰るとプチ結婚式を挙行し、手料理を振る舞います。これには再婚した親たちもホッコリ。子どもたちが自分たちを祝ってくれるなんて最高だねとお涙頂戴的展開。こうして改めて家族の絆が深まり、休みの日には4人で釣りに出かけるまでになります。しかしまだ主人公と義父の関係性は縮まっておらず、その描写も多くはありません。そもそも主人公はファザコン気味で亡き父の幻影に囚われていますし。主人公が亡父を乗り越え義父と関係性を深める日は来るのでしょうか!?

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おちゃめな主人公の母

スローループ感想まとめ