プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2 Menu4「駆け出しの名探偵〜ミロワールに想いを寄せて〜」の感想・レビュー

ラスボスを倒すための周回プレイという構造にラスボス自身が気づき、その構造を破壊しようとする話?
アニコネはラスボスが強すぎるため何回周回を重ねても敗北エンドであることが提示されてきました。
強すぎるラスボスを周回して倒すというのはよくあるパターンなので独自性を出すには工夫が必要。
そんなわけでアニコネの場合はラスボスが周回の構造に気付きかけているような演出がなされました。
冒頭ではスペック最強キャラたちで編成しても敗北している主人公くんの図が挿入されました。
内容の方では世界の構成原理を司るキャラが襲われ、さらにはペコ(ユースティアナ)が狙われます。
このことから考えると、ラスボスがループ構造に気付いた可能性が高い?のではないでしょうか。
(あくまでもあてずっぽうな推測に過ぎませんが……)
ラスボスにしてみれば何度倒しても強さを増して這い上がってくるとかチートすぎだよなぁと。
何にせよキャラの掛け合いを楽しみながら世界観の設定を解き明かしていくというのは楽しいよね。

周回重ねて無理ゲーだったラスボスを倒すカタルシスVS周回プレイという脅威の構造そのものを破壊しようとするラスボス

f:id:r20115:20220201090439j:plainf:id:r20115:20220201090444j:plain
「ごめユイ」で名高いマコトとカスミ
  • 第一印象→薄い本とかで草野から主人公くんを寝取ってる人たちだ!
    • 今回は「ごめユイ」でお馴染みのマコト(男勝り)&カスミ(名探偵)の当番回。伝聞によると主人公くんの正妻は「草野」というピンク髪のキャラなのだそうですが、薄い本やtwitterではその恋心を知りながらマコトやカスミが主人公くんを寝取ってしまうのです。その時の台詞が「ごめん、ユイ……!」なので「ごめユイ」なのだそうな。いやはや私はアニコネしか知らないからビックリだよ(美食殿の3人と主人公くんが仲良さそうにクエストしてるのを見るのが楽しい勢だった)。今回のアニコネではカスミのコピーが作られてしまうのですが、リアルで本体が抱いている主人公くんへの想いが漏れ出てしまい、それを客観視させられて恥じらいを感じる様子がとてもよく描かれていました。こりゃーマコトやカスミが「ごめユイ」で一時代を築いたのも頷けます。

f:id:r20115:20220201090452j:plainf:id:r20115:20220201090448j:plain
コピー体により自己の内面を暴露されて恥じらうカスミ
  • ラスボスが周回プレイの構造に気付き、それを阻止するというのは新しい気がする
    • アニコネは周回プレイの最中であり何回もラスボスに敗北したことが断片的に描写されてきました。今回は冒頭から作中でも屈指のキャラたちを揃えてラスボスに挑んでいる様子が提示されます。それでもラスボスは圧倒的に強すぎて惨敗。ラスボスを倒すためには単にレベリングをして自キャラを強化したり絆を結んでパーティーメンバーを増やしたりするだけでは駄目で、世界の構造を解き明かして相手を弱くする必要があるのでしょう(ドラクエⅢで光の玉を使ってゾーマの闇の衣を剥ぎ取る如く)。しかしこのパターンってもうRPGでは手垢塗れであり、過程が面白くなるだけにしかすぎません。じゃあアニコネではどんな風に見せてくれるのかな?と思いながら眺めていたら、どうやらラスボスがループ構造に気付いてしまったっぽいような感じがします。主人公くんが記憶の断片に前回の周回がフラッシュバックするならラスボスもまた同義なのでしょう。それ故、セカイの構造を担っている重要人物を探ろうとしていてキャルがそのために利用されているのではないでしょうか。だからこそ今回メタモルレグナントさん(巻髪炉利)が狙われることになり、キャルに渡された指輪によりぺコリーヌがラスボスの所へ転移させられてしまったと考えればしっくりきそう。まぁ確定されてない当て推量なので何とも言えませんが……。

f:id:r20115:20220201090505j:plainf:id:r20115:20220201090509j:plain
キャルにより転移させられてしまったユースティアナさん