明日ちゃんのセーラー服 第7話「聴かせてください」の感想・レビュー

蛇森戸鹿野回。ギター弾けないのに弾けると見栄を張ってしまった蛇森さん頑張る。
蛇森さんは憧れだけで努力を厭い自ら動こうとせず帰宅部を選んでしまった女の子。
ひょんなことから主人公に見栄を張ってしまいギターを聞かせる約束をしてしまう。
実家から持ってきた父のアコギに手を出してはみたものの初心者の独学は難しい。
またもや投げ出そうとする蛇森さんだが同室でバスケ初心者の戸鹿野さんに影響を受ける。
初めは誰もが素人だった!級友たちが初心者ながら部活を頑張る姿は蛇森さんの心を打つ。
何とかして1曲弾けるようになるが披露直前に木崎さんの凄腕のピアノを聞いてしまう。
劣等感に駆られ逃げ出す蛇森さんだが主人公はそれを掴まえ蛇森さんを奮起させる。
拙いながら他人に曲を演奏することで達成感を得た蛇森さんを見て戸鹿野さんもまた満足する。

新しいことを始めること、投げ出さずに努力を続けること

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アコギを始めるもソッコーで挫折する蛇森さん
  • このギターはお前の人生そのものだ。お前はいつも失敗ばかりだ。お前はいろんなことに手を付けるが、ひとつだってやり遂げられない。
    • 今回主役となるのはギターに憧れる(だけであった)少女:蛇森さん。エレキに対して漠然とした憧憬を感じるも、さりとて自分で習得する気概も無く、音楽雑誌を表紙買いして眺めるだけの諾々とした日々を過ごしていました。そんな中、偶然主人公に対してギターが弾けると言ってしまい、尚且つそれを聞かせる約束までしてしまうのです。瓢箪から出た駒。寮の部屋には実家から持ってきたもののインテリアと化してしまった父親のアコギがあったため、蛇森さんは触ってみる気になるのですが……なかなか味わい深い音が出るではありませんか。こうして蛇森さんはアコギにチャレンジしてみる気になったのです。
    • 音階を学びコードを身につけ練習を重ねていきますが、独学で学ぶのはなかなか難しくソッコーで挫折。弦が錆びていて切れてしまい、それにすら気づかなかったトーシロだったのだと思い知るのです。寮の同室の戸鹿野さんはギターを弾いていない蛇森さんを見て訝しみますが、蛇森さんは言い訳がましく愚痴を吐いてしまうのです。そんな蛇森さんに対する戸鹿野さんの返しが、単なる励ましではない所がグッとくる場面。最初から誰もがみんなうまくいくわけなくて、だからこそ練習をしていることを語ります。戸鹿野さんは自分もバスケ部に入ったがシュートのフォームとか全然できていないことを踏まえながら諭していくのです(と、いうかJC1でワンハンドってかなり難易度高くね?)。
    • 戸鹿野さんの言葉を聞いた蛇森さんは改めて級友たちの部活の様子を観察。新たな部活に入っている子も多く、素人に毛の生えたようなものでありながらも、努力している姿は蛇森さんの心を打つことになります。弦を張り直して特訓を重ね、ようやく1曲弾けるようになったのでした。こうして主人公にギターを聞かせることとなったのですが、そうは問屋が卸さない。なんと演奏を披露する直前、木崎さんのピアノを偶然聞くことになってしまい、蛇森さんは劣等感に苛まれるのでした。自分の腕前を恥じた蛇森さんは全てを暴露して逃走を決行。しかしここで主人公のコミュ力つよつよっぷりが発動!!逃げ出した蛇森さんの手を掴むと眼力で捻じ伏せるのです。こうして蛇森さんは練習して来た曲を披露。初めて人に演奏する喜びを知り、ギターという自分の打ち込めるものを見つけたのでした。
    • ラストにおける蛇森さんと戸鹿野さんの絡みはとても最高。すっかりギターに夢中の蛇森さんを見た戸鹿野さんが、椅子の背もたれ側に馬乗りになり、「もう1回聞かせて……Fコード」する場面は印象深い表現となっています。

 

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一念発起し特訓を重ね、ついに演奏を披露しようとするが……
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劣等感により逃走する蛇森さんを主人公が掴まえる
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蛇森さんの理解者、戸鹿野さん

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