明日ちゃんのセーラー服 第9話「せ〜のっ!」の感想・レビュー

ジャコスいくの。田舎の大型ショッピングモールへ体育祭の買い出しに行く話。
主人公・ツインテ・俗っぽい子・文学少女の4人でJCがウィンドウショッピングする様子が描かれる。
地元民である主人公はジャコスを案内する気マンマンだったのだが求められる店層が違った。
衣服や小物、化粧品などの知識は皆無であり、幼児用プレイルームで遊びたがってしまうのだ。
そんな中、主役となるのは文学少女である古城智乃さん。大切な栞を無くしてしまい皆で探し回る。
最終的に栞は風船に結わえられており二段ジャンプにより回収に成功する。
その栞は幼少期に古城さんが物書きを志した象徴であり、主人公を題材にした作文を書くことを決意する。
こうして『あけびちゃんのセーラー服』(小説版)が誕生したってワケ。

大型ショッピングモールにおける振る舞いの違いにより階級間格差を描き出す!

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初めてハンバーガーを食べる木崎さん可愛いね集
  • まさかのジャコス回。田舎民はジャコスへ行くことが娯楽の一つなのである。
    • 地理の授業で習うロードサイドショップ。教科書の図版資料に良く載ってるアレですね。田舎の国道沿いに見られるジャコスなどの大型ショッピングモールがそれに該当し、田舎民にとっては最大の娯楽の一つとなっています。東京とかの店が縦に長いのに対して、ジャコスなどは横に長い。地元民である主人公がジャコスを案内したくてしょうがない様子であり大張り切りです。木崎さん(ツインテ)・兎原氏(俗っぽい子)・古城さん(文学少女)を引き連れてジャコスを回るのですが……なんと主人公が案内する施設はどれもJCにはそぐわないものであった!そんなわけで俗っぽい子の象徴である兎原さんが衣服や小物などの店を案内し主人公はすっかりお株を奪われてしまうのでした。体育祭の買い出しなどそっちのけでウィンドウショッピングを楽しみます。ネットで何でも買える世の中だけど実際にモノを見るのもいいよねという訓示的なお話。個人的には木崎さんが初めてハンバーガーを食べるところが好き。お嬢様物でありがちなパターンだけど、ナイフとフォークを探したり、かぶりつくのをためらったり、頬張るのにチャレンジするっていいよね。木崎さん色んな所でフォロー入れてて優しい。
    • ジャコスでの買い物を楽しみつつも、シナリオは古城さんにスポットライトが当てられていきます。なんと古城さんは大切な栞を無くしてしまい皆で探すのです。その栞は幼少期に古城さんが作文コンテストで表彰された時にママンが作ってくれたものだとか。そしてこの栞は自分でも文章を書きたいという古城さんの象徴でもあったのです。無くして初めて自分の想いを知る。古城さん、主人公たちには自分にはとても文章など書けないとか言っておきながら、本当はすごく書きたいんじゃん!最終的に栞はジャコスの外で風船に括りつけられており、舞い上がった風船を回収するために、皆で騎馬戦や二段ジャンプをして回収することに成功。そしてにわか雨に降られる中、全く気にせず舞い踊る主人公の姿は、古城さんをして、主人公のような人を題材として作文を書きたいと思わせたのでした。これって『あけびちゃんのセーラー服』が古城さんによって書かれるというフラグだよね?多分。
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古城さんの栞は自分でも文章を書きたいという象徴
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騎馬戦からの二段ジャンプで風船回収
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主人公を題材にして作文を書きたいという意志を持った古城さん

あけびちゃん感想まとめ