明日ちゃんのセーラー服 第8話「次は勝ちたい」の感想・レビュー

ガリ勉勝ち気ポニテ眼鏡(龍森逢)×関西弁おちょくり水泳少女(水上リリ)。
体育祭の水泳種目のアンカーを決めるため主人公が水泳部員と競う話。
ガリ勉勝ち気ポニテ眼鏡の龍森さんは体育でも勉強でも目立つ主人公が気に食わない模様。
体育祭の種目決めではガチ選出すると称して(意図的に?)主人公をアンカーから外す。
そこへ介入するのが主人公に惚れている木崎さんで主人公の泳ぎが速いことを主張。
こうして水泳部員と主人公がアンカーの座を巡って100m自由形で競うことになった。
二人の対決は級友たちを熱くさせ龍森さんも主人公への私怨を解消する。
また水上さんの計らいで龍森さんが勉強を教えることになり級友に馴染む契機となった。

ガリ勉勝ち気ポニテ眼鏡の不器用な生き方(人生大変そう)

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何にでも1番でなければ気が済まない龍森さん
  • プライドのカタマリのような女だが、もう既に才能限界を迎えつつありそう
    • 今回の主役を張るのはガリ勉眼鏡の龍森逢さん。何でも1番でなければ気が済まない性格なのですが、同じクラスに全教科満点のバケモンがおり後塵を拝して2位。さらにそのすぐ下には快活でコミュ力が高く身体能力も高い主人公が迫っていたのです。当然、龍森さんにとっては面白くないことでしょう。冒頭から主人公を鼻で笑い見下す場面が挿入されます。何でも1位でなければ気が済まない龍森さんは試験だけでなく体育祭でも1位を目指すガチ編成を目指してホームルームを仕切っていきます。こんなノリではこの子公立の小学校出身だったら大変だったんじゃないの?またもしも公立中学に進学していたらボコボコにされてそう。それはそれとして、体育祭の水泳種目を決める際に問題が発生。龍森さんは水泳部の水上さんをアンカーにするのですが、これに対して木崎さんが異論を唱えるのです。おそらく隣席の木崎さんは龍森さんが主人公に対して鼻を鳴らしたのを聞いていたのでしょう。主人公が如何に水泳が速く素晴らしいかを力説するのです。こうしてどちらがアンカーに相応しいか、100m自由形で対決することになったのです。

 

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真剣勝負をするため主人公を煽る関西方言の水上さん
  • 水上さんのターン
    • そして水上さんのターン。関西弁を操る水上さんは小学校の頃から水泳に打ち込み全国大会に出る程。水泳に関しては好戦的であり、主人公を炊き付けて真剣勝負を楽しもうとするのです。よくマンガ表現で出て来る「西の地方の女」のテンプレキャラ設定で、おちょくるような性格。主人公が大切にしているセーラー服を交換しろとか言ってきます。僻地校出身で純朴な主人公はこれを真に受けてしまい、真剣に悩みます。そして水上さんの望み通りガチで勝負する決意をしたのでした。いつもホワホワ笑顔を絶やさない主人公がマジトーンで勝負に臨む姿を見た水上さんは血を滾らせます。競泳水着+水泳技術(クィックターン)で圧倒的な差のある水上さんの圧勝かと思われましたが、主人公はスク水にも関わらず身体スペックのみで水上さんを追い詰めます。木崎さんが大声を張り上げて主人公を応援し、周囲に特別な関係をアピールしているのもすごい百合ムーブ。結果としては当然のように水上さんが勝利し、主人公は真剣に挑んだ結果での敗北を味わい目を潤ませるのですが……なんと水上さんは熱いレースができたことを喜んで主人公に抱き着き、悔しいモードはどっかいっちゃいます。みんなで頑張って体育祭頑張ろうねムードになってキレイに終了。

 

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プライドを砕かれたガリ勉女を水泳女子が救う!
  • プライドが打ちのめされる龍森さんを水上さんが救う!
    • 最後は再びガリ勉眼鏡の龍森さんのターン。ここでもプライドを圧し折られた龍森さんが水上さんに救われるという構図になります。水上さんは赤点が多く龍森さんに勉強を教えて貰う約束をしていたのですが、なんと横から全教科満点の谷川さんに教わればいいじゃんと茶々が入ってしまうのです。これにはプライドのカタマリであった龍森さんはぐうの音も出ない。私が教える先約をしていたと言い出すことが出来ず、頑張って作ったお手製の対策ノートが哀れで惨めな象徴になってしまうのです。精神崩壊しかける龍森さんですが、水上さんはひょいっとノートを取り上げると、龍森さんに教わる約束をしていると皆に宣言するのでした。これには龍森さんは惚れるしかありません。自分のプライドがズタズタになってるところを助けられただけではなく、この勉強会は龍森さんにとって級友たちと馴染むためのチャンスとなったのでした。

 

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姉のセーラー服に憧れる妹
  • C-partはイモウトちゃん回。
    • 僻地校に通っている主人公の妹ちゃんは、同世代に人間そのものがおらず、姉が私立中学に進学したのでひとりぼっち。家ではフツーに姉に会えますが、これまでのスウェットとは異なりセーラー服を身に纏う姉は憧れの存在でもあったのでしょう。妹ちゃんもセーラー服を身につければ姉のようにカッコよくなれる!そう信じて姉のセーラー服を着てしまうのです。当然の如くサイズが合ってないわけでブカブカ。文字通り制服に着られている状態に。これを発見した主人公は怒ることなく妹の悩みを理解してあげます。そしてセーラー服は無理でもと代替案としてリボンを巻いてあげるのでした。これには妹もテンション爆上げ。満面の笑みを浮かべ、それを主人公が肯定してあげるシーンは素晴らしいホッコリエピソードとなっています。

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水泳勝負で主人公を応援する木崎さん

あけびちゃん感想まとめ