明日ちゃんのセーラー服 第11話「同じ時間…みんなと…」の感想・レビュー

体育祭練習バレー編。休日に主人公の母校(小学校)の体育館で特訓をする話。
主人公が僻地校出身で児童が1人しかいなかった事がクローズアップされていく。
ネットでは突拍子も無いアケビちゃんの行動に対して否定的な声が聞かれるが……
小学校の時に友達付き合いしたことなければ他人との距離感とか分からないよね。
ずっと友達が欲しいと願っていた少女が友達を連れて帰還し小学校の担任は涙する。
一方で主人公の正妻ポジションである木崎さんはピアノの猛特訓のため不参加。
後夜祭で主人公が披露する舞踏の曲を木崎さんが演奏するとのことで、その練習。
でしゃばるのは良くないわと言ってた木崎さんが渡りに船を得た時の描写が今回の見所。

友達が欲しいと願っていた僻地校の少女が進学先のお嬢様学校の友達を連れて凱旋を果たす

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体育祭バレー種目の練習をするJC1たちの様子
  • 僻地校のため同世代の児童がひとりもおらず何よりも友達を求めていた少女
    • 本作の魅力は主人公であるアケビちゃんの天真爛漫な純粋無垢にあり、小学校が僻地で児童一人であったため他者から染められていない純真さに特徴がありました。それ故、私立中学に進学後は友達を作るために意気込むのですが、突拍子も無い行動をとりがちでした。しかしこれが逆にお嬢様学校では物珍しかったのか、クラスメイトたちの心を掴むことになり、級友をほぼ全員攻略することに成功します。このようなアケビちゃんのムーブに対しネットの一部では否定的な声も散見され、予測変換では「明日ちゃん 気持ち悪い」とか表示されます。しかし小学校で同年代の子たちとの交流が無ければ対人関係の距離感とか分からないよね。今回は改めて僻地校が描かれることで、主人公が小学校時代一人切りであったことが再確認されたのでした。
    • 今回主人公たちが小学校に行くきっかけとなったのが体育祭のバレーの練習として体育館を借りるため。主人公と兎原さん(世俗的少女)はバレーに出場予定であるものの技能は低く失敗ばかり。スキル向上を誓う主人公に対し、兎原さんは団体競技なのだからチームで練習しないとと述べ、自分の技能の事しか考えてなかった主人公をハッとさせます。そして練習できる場所として思いついたのが母校の小学校の体育館。教員の電話すると二つ返事でOKとなったうえ、主人公に友達ができたことを喜んでくれたのでした。

 

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廃校予定の体育館が少女たちでにぎわう
  • 廃校予定の小学校が再び少女たちの声で満ちるという感動的な展開
    • 以降、シナリオは小学校時代の主人公の過去を意識させる流れとなっています。部活で参加できないと言っていたバレー部員二人は体育祭行事の方を優先してくれて特訓に加入。元々運動が得意な主人公はメキメキと能力を伸ばしていきます。硬派なバレー部員は体育祭の種目如きとぼやきつつも熱意溢れる主人公に練習をつけてくれる体育会系クーデレ。一般人をスポコンのノリでしごき、体育会系の練習が楽しいかと問うところが今回のハイライト。主人公が迷うことなく楽しいと答えるところはグッとくる展開です。
    • 昼食後、小学校時代には出来なかった連れションに感動しながら体育館に戻ってみると、そこにはこれまでの話で主人公が攻略したクラスメイトたちの姿が!兎原さんのはからいでクラスメイト全員に召集がかかっていたのでした。廃校予定の小学校の体育館に、こんなにもたくさんの少女たちが集う!これには教員も主人公も感動は一塩となるのでした。

 

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木崎さん可愛いね特集11話-①
  • ところで一方木崎さん
    • 木崎さんだけはバレー練習に参加しません。と、いうのも後夜祭で主人公が躍る舞踏の曲を演奏することになったので、そのピアノ練習をするというわけです。木崎さんがピアノ演奏を名乗り出るまでの流れがこれまたエモいものとなっています。主人公が後夜祭で舞踏を披露することを知ると、すぐさま自分がBGMを奏でることを思い描き、ピアノがあるかどうか確認しに行きます。ピアノを見つけて「あっちゃった」と呟くところが最高ですね。そして「でしゃばるのは良くないわ」と自制しながらも、兎原さんにコラボの話を持ち掛けられるとウッキウキで顔を赤らめてしまうところもかわゆす。顔を赤らめ昂奮するところを怒ったと勘違いされ、クッキーを献上されることになるのですが、このクッキーの食べ方もスタッフのコダワリを感じます。口についたクッキーを舌で舐めとる描写をここまで詳細に描き出す作品がかつてあったでしょうか(結構あったかもしれない)。兎原さんにおずおずとコラボを受けることを申し出る木崎さんの様子を是非ご覧ください。

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木崎さん可愛いね集11話-②

あけびちゃん感想まとめ