虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期7話「夢の記憶」の感想・レビュー

栞子回。尊敬していた姉の敗北と涙を見て、大好きな気持ちを封じた少女を解放せよ!
三船栞子は真面目でお堅いクール系女子。効率厨であり適性重視を信条としていた。
だがそれは過去のトラウマによるもので、適正と嘯くのは自分を騙していた自己欺瞞
本当は大好きな姉がスクールアイドルとして評価されず涙で高校時代を終らせたからであった。
あんなに歌もダンスも上手かった姉ですら敗北する、況や自分においてをや。
しかしニジガクの場合はスクールアイドルに勝敗や評価など関係なく完全なる自己表現の手段!
姉の本意を知った栞子は自分の気持ちを解放し、同好会のメンバーになるのであった。
一方ランジュちゃんは自分の同類が次々と同好会と仲良くなったため順調に闇堕ちする。

如何にして栞子は自己の気持ちを解放したのか

憧れの姉がラブライブで敗北し涙する姿を見て愕然とする栞子
  • スクールアイドルに勝敗とか廃校の危機とか社会的評価なんて関係ないんだ!やりたいことをやれ。
    • 今回は二期からの新キャラ三船栞子さんにスポットライトが当てられます。フェスと文化祭の同日開催のために生徒会と共に尽力してくれた縁の下の力持ち。それが栞子さんであり、仕事は真面目でクールにこなす出来る実直な少女でした。しかし彼女には封じられた想いがあり、それこそがスクールアイドルになることだったのです。なぜ彼女はその夢を封じてしまったのでしょうか。それは尊敬する大好きな姉に起因します。栞子は自分の姉がスクールアイドルとしてイキイキと学生生活を過ごした姿を見て、憧憬を抱きました。しかしその果てに待っていたものは、大会に敗北し、何も残せないまま、無残にも散って逝った姉の涙の姿だったのです。あんなに歌もダンスも上手い姉が何故大会で評価を得られないのか?子供心に理不尽を感じた栞子は、「適性」というものに何よりも拘る頃で心の防衛をします。以来、栞子は効率厨となり自分の得意分野を伸ばすことしかしなくなるのです。一見すると、栞子のロジックは正しいのかもしれません。だって自己正当化を図るための詭弁だもの。正しく感じるに決まってるよね。しかし我らが高咲侑は心の中に封じられし想いを見抜くのが誰よりもうまい。それにニジガクの場合は、廃校の危機とかないし大会に勝たなくていいしラブライブとか全く関係ないよね。ニジガクの場合スクールアイドルというのは自己表現の手段であり、熱い自分のパッションをぶつける場所なのです。さらに説得陣に栞子の姉も加わり、栞子の思い込みと勘違いを正します。こうして栞子は自分の想いを解放し、スクールアイドル同好会に加わるのでした。適性と能力とやりたいことは一致しないけど、自分の人生だから好きに生きろということを伝えてくれていますね。
効率厨を嘯く栞子の心の奥底を解き放て!

ランジュちゃん精神崩壊編

ミアに続き栞子まで同好会に靡き自分の偏狭な思想が否定され闇落ちするランジュちゃんの図
  • ランジュちゃん精神崩壊まっしぐら
    • スクールアイドル同好会の在り方を否定し「絶対的なアイドルがファンに恩恵をもたらす」という思想に固執するランジュちゃん。今回はそんな彼女が親しくしている数少ない人々が同好会に靡いていき、焦燥に駆られていきます。作曲を提供していたミア・テイラーは孤高の存在かと思いきや高咲侑の作曲に絆され、さらにぼっちの心情を良く理解するりなりーによって攻略されます。かすみんがミアを放置しようとした時りなりーが裾を引っ張るところいいよね!さらにはランジュちゃんの幼馴染であった栞子も自分のやりたいことを見つけ同好会に加入してしまいます。ランジュちゃんにとって気安く話しかけられる人はゼロになってしまったのでした。ランジュちゃんの偏狭な思想が長く続くわけはないことは明らかで精神崩壊フラグがビシバシと立っていましたが、ついに7話にして闇堕ちが始まりました!

 


 

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