ヘンタイ・プリズン体験版SPLIT2「個別ルート第1節」の感想・レビュー

SPILIT2では各ヒロインの個別√の第1節を読むことが出来る。
千咲都√はノベルゲー作成モノ。吃音の少女と自己表現を追究する話。
妙花√はヤクザモノ。収容所の中でヤクザの頭と共に秩序を形成する話。
ノア√は脱獄モノ。ノアの姉である看守ソフりんを連れて脱獄を試みる話。
千咲都√の途中までは何で収容所を舞台にしてまでノベルゲー?と思っていたが……
妙花とノアではそれぞれ収容所を活かした話にしてくれるみたい。

2_01「だって現実は、いつもビターエンドでしょう?」

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  • 吃音の少女とノベルゲーを作る話
    • 共通√と同じく引続きノベルゲー作成を続ける√です。担当は千咲都。ノベルゲー作成を禁止させられてしまった主人公ですが、シナリオを書くのは諦めませんでした。ライター担当である千咲都の下へ足繁く通い、シナリオを練り上げていきます。千咲都の文章表現は硬いものが多く、難解な熟語を多用するものでした。それを主人公くんがこなれた日本語に翻訳していくというワケ。語彙力のお勉強。千咲都との会話が続かずコミュニケーションが取れなかった主人公は筆談を導入。するとどうでしょう。千咲都は某巨大掲示板の住人の如く、スラスラと語りだしたではありませんか。寧ろテンションたけぇ。本人曰く、酷い吃音を患っており、話すのは苦手とのこと。この吃音の少女に対し、訓練で克服しようとするのではなく、別のコミュニケーションツールを肯定したところがオープンハートの秘訣でした。こうしてフラグを建てた主人公はシナリオ作成に邁進していくことになります。ここで読者の興味を惹き付ける手段としているのが千咲都の存在の謎さ。千咲都は収容所にいるものの他の囚人とは異なる待遇を受けており、その存在も希薄。一体なぜ千咲都が収容所にいるのか、千咲都とはどんな存在なのかが伏線となっています。

 

3_01「イチモツを、賭けよう」

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  • ヤクザと賭博
    • 妙花ルート。ノベルゲーを作ろうとした罰により懲罰房入りした主人公。ようやく出られたと思いきや、収容所内では主人公がヤクザの御頭である妙花を傷物にしたという根も葉もない噂が広がっていました。ヤクザは舐められたら終わり。面子が保てません。この状況をどう打破するかが第1節のテーマとなります。ここで主人公が取った手段というのが賭博勝負。娯楽が少ない囚人たちにとっては格好の見世物であり、野次馬が集まり巨大な集会と化します。ここでは賭博云々よりも、たくさんの人を集めることにその意義がありました。その目的は、主人公が妙花を犯したという噂を否定すること。主人公は大勢の観衆の前で詫びを入れることで、噂を覆したのでした。妙花が仕掛けた誘いに見事ノッて見せた主人公はその胆力を気に入られることになります。こうして獄中でヤクザの配下につき、ムショの秩序を作り上げていくことになります。

 

4_01「対戦よろしくお願いします」

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  • 収容所といったら脱獄モノ
    • ノア√だが、ヒロインはほぼソフりん。ソフりんかわいい。ソフりんは収容所の看守だが、その真面目な性格は救護員に心配されるほどでした。ゲーム制作事件も、ソフりんは許可を出していたにも関わらず突如中止となったため、ソフりんは罰の悪い思いをしていました。懲罰房から出た主人公を2日間監視することになったソフりんはその不器用な性格を露呈していくことになります。ソフりんは上役からいいようにこき使われており、多忙な任務をこなしているため、濃いクマが出来ていることが判明します。そして手の湿疹。この湿疹がノアにも出来ており、もしかして姉妹なのではとノアに軽口を叩いた所から物語が始まります。本当に姉妹だった。ノアの目的は姉を連れて収容所を脱獄すること。主人公も脱獄を考えていた為、契約が成立し、ソフりんの解放が目指されることになります。この√の魅力はやはりソフりん姉妹の生い立ちと、なぜ看守と囚人という明暗が分かれたのかという謎。ソフりんがかわいいので一番捗りそうなルートです。


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