【感想】僕ヤバ126話「受験ノイローゼになった市川、家族の支援を煩わしく感じるも山田により回復する」

偏差値の高い高校を受けることにした市川が塾と家との往復だけの夏休みを過ごし受験疲れを見せる話。
日に日に疲弊していく市川を見て、両親や姉はとても心配するが、市川はそれを煩わしく思ってしまう。
また市川は家族に対して素直に甘えることが出来ず、ついその好意を無下にしてしまうのであった。
勉強が出来る姉に分からない問題を教えてくれと言えず、車で塾に送迎しようかという母を断ってしまう。
(父親は子ども用学習椅子から高性能なオフィス用チェアに買い替えてあげていた)
市川が家族に素直に甘えられないのは受験に失敗したら好意が無下になるという思いから来ていた。
そんな受験ノイローゼになっていた市川を癒すのは山田の役目であり同衾して溜まった膿を吐き出させる。

家族では市川を支えられないと気付いたおねえがいち早く山田を召喚するというチート

家族のサポートを煩わしく思ってしまう市川

偏差値の高い超難関有名私立高校を受けることにした市川は夏休み中勉強漬けの毎日を過ごす。知的好奇心により勉強が楽しければ良いのだが、受験を突破するだけの勉強は空虚なものであり、市川は次第に疲弊していく。そんな市川を見た家族たちは色々と気遣うのだが、市川はそれに反発してしまうのだ。早大に現役合格出来る程勉強ができるお姉がいるのに教えを請うことが出来ず、母の車での塾への送迎を断ってしまう。市川、中二病がぶり返して反抗期か!?と思われたが、それは超難関有名私立高校を受けることへの反動であった。市川の思考には落ちたらどうしようという呪縛が渦巻いており、しかも家族の好意を受け入れてしまえば、傷つくのが自分だけでは無くなってしまうという思いがあった。中学受験失敗してるから自分のエゴに家族を巻き込むことに臆病になっていたのだろう。

 

市川はなぜ家族の好意に甘えられないのかという問いへの答え

そんな市川を救済するのが山田という女なのだが……。この山田を気軽にホイホイと家に呼べるのがおねえなのである。まさにハイパーチート。食事をコンビニのパンで済まそうとする市川に精力をつけさせるために山田の手作りと称して特盛の豚肉を食わせることに成功する。ちなみに山田はニンニクを大量にぶっかけただけで作ったと言い張るお茶目さを持つ。また家族に対して愚痴を吐けない市川に膿を出させることができるのが山田という存在。山田が市川の部屋に入っていくところを市川の父親が見送るシーンの精神性が問題になってけど、これフツーに山田なら家族では支えきれない息子を癒せるかもしれないと託しているんじゃないかな?どうだろ。閑話休題。市川と山田の二人は弱音を吐き合えるという点では共依存に近く、ベッドに横たわる市川を山田は抱き締め、同衾するのであった。これにより市川は受験疲れから回復。さらにおねえのアシストは続き、市川の山田に対する想いを作詞しバンドで曲にするターンが始まる。ありのままの感情をそのまま歌にされることに焦った市川は、自ら作詞作業に取り組むことになった。勉強の息抜きになるといいね。

市川に溜まったものを吐き出させる山田

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