ブルーアーカイブ「天童アリス」絆ストーリーの感想・レビュー

人格の無かった機械少女がクソゲー・レトロゲー漬けにされたことで天真爛漫になった話。
天童アリスは地下深くに眠っていた機械少女でその型番にちなんでアリスの名が与えられた。
当初は感情すら無かったがゲーム開発部に与えられたクソゲーを攻略する中で人格を獲得する。
その結果アリスは天真爛漫になったが、現実の全てをゲームで解釈するゲーム脳になってしまった。
冒険と称して散歩に繰り出すとRPGで主人公が家探しをするようにゴミ箱漁りを始めてしまう。
またチンピラをエンカウントモンスターと勘違いしレールガンをぶっ放した挙句金品漁りをする。
そんなアリスだがゲームをこよなく愛し先生が現実にない浪漫があると述べると即座に反論。
ゲームの中にもその世界観の中にクリエイターにより込められた現実があるのだと説くのであった。

天童アリスのキャラクター表現とフラグ生成過程

自分をRPGの勇者だと思い込みゴミ箱漁りをしたりチンピラに電磁砲をぶっ放したりするアリス

天童アリスはかつて地下深く眠っていた人格の無い機械少女。だがゲーム開発部が彼女を拾ったのが運の尽き。モモイにより型番をアリスと読まれて名を与えられ、クソゲー漬け・レトロゲー漬けにされてしまう。煩雑なクソゲーをプレイするうちに次第に人格を獲得していったアリスは、古き良きレトロゲーを嗜むことで、天真爛漫なゲーム脳を持つ少女となった。

かくして世界は平和になったが、アリスは現実をゲームと混同するようになっていった。外出したアリスはクエストと称する散歩を決行する中で、自分をRPGの勇者と思い込み、ゲームの中でやる行為を現実でもしてしまうのである。ドラクエの勇者は他人の家に勝手に侵入し、タンスを漁り壺を割って、金品を強奪していく。自分を勇者だと自認するアリスは現実世界でもゴミ箱をひっくり返し、食べかけのハンバーガーを回復アイテムとか言い出して貪り食らおうとするのである。またチンピラをエンカウントモンスターと見なし、電磁砲をぶっ放す。敵を倒してもメッセージウィンドウが出ず経験値もゴールドも手に入らないことを不満に思うアリスはドロップアイテムを自分で回収するタイプのゲームかもしれないと金品漁りを始めるのであった。

そんなアリスだがゲームを愛する心は人一倍であり、特にRPGには強いコダワリがある様子。先生がRPGには現実にない浪漫があると述べるのだが、それはアリスの地雷を踏み抜いていた。アリスはRPGの世界観の中にもクリエイターによって込められた現実があるのだと熱弁するのであった。また乙女ゲーを違法改造によりハーレムエンドにしたり、「先生ちょっとお時間いただきます」では泣きゲーをしていたりと、ゲーム開発部の部員たちの趣味の一端が垣間見れる。

先生がRPGの魅力として現実にない浪漫をあげるも、即座に反論するアリス
乙女ゲーに興じるアリス
暗い部屋で一人ゲームをしていたアリスの下へ赴く先生