【感想】葬送のフリーレン 第4話「魂の眠る地」

他者の死に無頓着だからこそ親しい人の死に直面することで後悔するだろうと師匠に見越されていた話。
勇者ヒンメルとエルフのフリーレンはお互いを憎からず思っていたが種族の壁によりフラグは折られた。
ヒンメルの埋葬時に初めて親しい人の死と別れを経験し、フリーレンはもっと知っておけば良かったと後悔した。
それを見ていたアイゼンは憐憫に駆られ、フリーレンにお節介をすることにし、死者と対話させることにする。
なんと恐山のイタコよろしく死者との対話ができる場所がありフリーレンの師匠はその詳細を記したというのだ。
無事に情報を得る事ができ、その場所は魔王城の所在地だと判明。フリーレンたちは次なる目標を魔王城に定める。

ヒンフレの悲劇を見て憐憫に駆られたアイゼンのお節介

師匠の手記から「死者との対話」方法を知るフリーレン

魔王を倒した勇者ヒンメル。旅の道中ではフリーレンとイイ感じの仲になるが、フリーレンは他者に対して関心が無かったためフラグは立たずに終わる。フリーレンが思想を転向させるのは皮肉にもヒンメル自身の死がきっかけであり、他者を知ろうとしなかったことを悔やむのであった。それを見たアイゼンは二人が可哀想になり、ヒンメルの事をもっとよく知れば良かったという悔恨の言葉はヒンメルに直接聞かせるべきだと思うようになる。そのため死者との対話が出来る場所を探し、そこへフリーレンを行かせようとする。フリーレンが思想を転向し他者との対話を求めるようになるであろうことは、師匠にとってお見通しであった。フリーレンが大樹に覆われていたかつての住処を発見・探索した結果、ご丁寧に死者との対話に関するページが開かれていた。大陸北部には死者と対話できる場所があることが分かったのだが、その場所はなんと魔王城の所在地でもあったのだ。こうしてフリーレンはかつて仲間達と通った旅路を弟子を連れて再体験することになった。
 

アイゼンに師匠との関係性について惚気る?フェルン

一方、フェルンとフリーレンの関係性について。フェルンは師匠のフリーレンがいまいち自分のことを見てくれていないと拗ねるムーブを発動している。フリーレンは勇者パーティーの仲間には少し関心があるのかもしれないが、自分には関心がないのだと。自分を弟子にして旅に連れて行ってくれたのもハイターの願いだったからではないかと懐疑的。フリーレンが寝ている最中、フェルンはアイゼンのこのことを愚痴る。だがこれはフェルンの駄々っ子ムーブでもあり、フリーレンが誕生日に装飾品を買ってくれたことを喜んでもいるのだ。これらの話を聞いたアイゼンは過去と比較する。かつてフリーレンは弟子を取るつもりなど全くないし、長命種としてドライすぎた。そのことを知っているアイゼンは、フリーレンがフェルンの時間を気にしたり彼女を尊重している姿を見て、良い師匠だと断じるのであった。海岸清掃イベントにおける日の出のシーンでは、フリーレンは日の出そのものには無感動であったものの、それを見て目を輝かせている弟子の姿を見て感じるところがあり、かつての勇者の言葉を反芻する。もしかしてこの炉利ババア、想い出を懐古する中で死者に対する恋情を募らせているのではないか。

フリーレンは日の出そのものには興味は無いが、それを見て感動する弟子には興味が湧いた