【感想】葬送のフリーレン 第6話「村の英雄」

シュタルク回。魔物に怯えていたが恐怖を克服して竜を退治しフリーレンパーティーに加わる話。
シュタフェル流行りそうだなと思われる程、両者の情交が丁寧に描かれている回でもあった。
フェルンの存在がシュタルクの恐怖を拭い去る女神としての役割を果たしているのが良いよね。
シュタルクが己の弱さと村への恩義の相克を語ると、フェルンは自分の黒歴史をシュタルクに開陳する。
フェルンから実力は充分あり足りないのは覚悟だけと語られたシュタルクはついに覚悟を決める。
腹を括ったシュタルクは実際に超つよであり30秒の時間稼ぎどころか竜を一人で倒してしまうのであった。
パーティー結成後、最初はぎこちない二人であったが城郭都市では関所を開ける方法を探して関係を深める。
フェルンの申し出に協力するシュタルクに理由を問うと、師匠アイゼンへの恩義が語られることになる。
シュタルクの人物像を知ったフェルンは、その感情に寄り添い、パーティー一行として彼を受け容れる。
それはそれとしてフェルンはしれっとシュタルクの生殖器を観察し「ちっさ」と評するのであった。

シュタフェルの関係性構築が丁寧に描かれており、勇者パーティー弟子コンビがいい味出してた。

シュタルクの恐怖を拭い去る役割を果たすのがフェルン

今回はシュタルクのお当番回。幼少の頃、魔物に怯えて村から逃げ出したシュタルク。その先で拾って貰った師匠から色々と良くしてもらったのに、魔物と戦えないことで喧嘩になってしまい、殴られて出奔した。そんなシュタルクを受け容れてくれたのがドラゴン村であり、シュタルクは村の人々の為に修行に励んでいた。シュタルクの修行を見に来たフェルンは、シュタルクから己の弱さと村への思いを語られる。そんなシュタルクをして魔物と戦う恐怖を拭わしめる女神的存在が、まさにフェルンなのである。修行で傷ついたシュタルクの手を握りしめたフェルンは、あんなにも黒歴史であった自分の初めての魔物との戦いを語っていく。十分にレベリングをしても恐怖で逃げ出してしまい、さらにフリーレンは放置プレイをしてくる。いよいよもっての所でフェルンは覚悟を決めると、一撃のうちに魔物を葬り去った。すなわち、シュタルクにとって足りないものは覚悟なのだと。フェルンの言葉が胸に響いたシュタルクは逃げ出したと見えて途中で合流。彼は死ぬ覚悟を決めてきたのであり、もし自分が竜に殺されても村の為に必ず退治して欲しいと告げる。シュタルクの強さは折り紙付きであり、竜を圧倒。竜が村を襲わない理由は、やはりシュタルクがいたからこそであることがフリーレンにより明らかにされる。シュタルクは足止めのつもりで竜に一撃を入れるが、その時はもう既に倒していた……。それに気づかないシュタルクがフリーレンが攻撃してくれないことに対しクソババア呼ばわりするのグッとくる。良いツッコミ担当の誕生である。
 

衣服透過魔法でシュタルクの生殖器を見て「ちっさ」と評するフェルン

B-partの関所通れないイベントでもシュタフェルが展開される。シュタルクがパーティーに加わったものの、なぜかフェルンとはぎこちない雰囲気。シュタルクが一緒にメシでも食いに行く?と誘ってもフェルンはガンをたれてきてシュタルクはビビるほど。だがこれはフリーレンの時間感覚を憂いてのものであり、焦らないシュタルクの時間感覚がフリーレンと同じではないか?と疑っていたのだ。フェルンは城郭都市の関所で足止めになっている状況を打開したく、シュタルクに協力を要請する。ここでシュタルクは思っていた以上に協力的であったため、フェルンは疑問を抱く。これに対してシュタルクは師匠との想い出をフェルンに語り、師が死ぬ前に冒険の土産話を聞かせてやりたいから時間が惜しいのさと告げる。こうして関所イベントを通してフェルンはシュタルクの人物像を理解することになり、二人の関係性が深まったのであった。ちなみに関所は勇者時代の城代が存命でありアッサリと通れることになる。随分仰々しい出発になってしまうのだが、シュタルクは師匠と同じ出発の景色が見られて良かったと評するのであった。ちなみに落ち着いた雰囲気の本作であるがギャグ的場面もきちんと用意されている。衣服透過魔法を覚えたフェルンはフリーレンの貧相な身体つきを見てあまり面白いものではないとコメントした上、シュタルクの生殖器をまざまざと見つめ「ちっさ」と観察するなどのオモシロ場面が用意されている。

シュタルクにガン垂れていたフェルンだが……
シュタルクと関所開門イベントを経験し、彼の人物像を知るフェルン

フリーレン感想まとめ