フリーレン22話感想「1級魔法使い試験(5)試験の幕間~不機嫌フェルンの甘味で御機嫌取り作戦~」

一次試験終了後から二次試験が始まるまでの幕間においてフェルンの面倒くささが炸裂する回。
A-partは一次試験に合格して帰ってきたのにシュタルクが出迎えてくれず寝ていたので激おこ。
フェルンの御機嫌を取るためにフリーレンイチオシの飲食店に行きデザート大パーティーをする。
B-partはフリーレン様が寝坊して買い出し当番をすっぽかしたので激おことなりおやつをねだる。
フェルンのためにフェルンが好きそうなおやつをシュタルクが選んでプレゼントせねばならない。
ファンアートでは皆の世話をするお母さんとして描かれることの多いフェルンだがまだまだお子様。

フェルンが不機嫌となり様々なご機嫌取りをしてもらおうとするのも一種の甘えなのかもしれない。

一次試験に突破して帰ってきたのに、シュタルクは出迎えてくれるどころか寝ていたため、不機嫌になるフェルン

今回は一次試験と二次試験の幕間。様々なパーティーが思い思いに時を過ごす様子が描かれる。デンケンが完全におじいちゃんとなっている姿にホッコリするのだが、今回のメインは何と言っても不機嫌フェルンである。A-partとB-part、二度も不機嫌となりフリーレンやシュタルクに甘えるフェルンのお子様モードが描かれることになる。途中でフリーレンの回想が挟まりヒンフリしたりもする。まずA-partは飲食店で甘味大パーティー編。一次試験が終わり、夜に帰ってきたというフェルン。おそらく彼女は一次試験突破をシュタルクに褒めて貰いたかったのだろう。だが夜にはシュタルクに会うことはできず、次の日もシュタルクは夕方まで寝ていたのである(フリーレンも夕方まで寝ていた)。ルンルン気分で帰ってきたのに愛する男は別に自分のことなど待っていなかったという現実はさぞかしフェルンの心を傷つけたのであろう。激おことなったフェルンは自分からシュタルクの部屋を襲撃し、自分がいない間に何をしていたのかを詰め寄ると、ポコポコと叩いて甘え始める。フェルンの怒りはフリーレンにも飛び火したので、御機嫌を取るために豪勢なデザート食べ放題を行うこととなった。フェルンは本当に遠慮なく主食を取ること無く山盛り甘味デザートを注文しまくっていた。一方フリーレンにとってその飲食店は思い出深いものでありヒンメルのことを想起しながら山盛りステーキを食すのであった。
 

不機嫌になることは一種の甘えであり、自分に構って欲しいという一種の信頼(なのかもしれない)

B-partはフェルンのためにフェルンが好きそうなおやつを選んで献上する回。怠惰な生活が描かれたシュタルクだが一応修行もちゃんとやっていたようであり武のおじいさんから真髄を極めたとお墨付きをもらう程成長していた。そんな修行中のシュタルクの下へフリーレンがやってきて、フェルンと喧嘩したので仲裁をして欲しいと頼んで来る。何でもフリーレンが寝坊をして買い出し当番をすっぽかしてしまったのが原因だとか。恐る恐るフェルンとの会話を試みるシュタルクに対しフェルンが言い放ったのは、おやつを食べたいという要求であった。しかもこのおやつ食べたいは漠然としたものであり、フェルンのためにフェルンが好きそうなおやつを選んで買ってあげるという行為をしなければならない超難度ミッションであった。フェルンが面倒くさい女であることがこれほどまでかとテンコ盛りで描かれたのたが、これも一種の信頼関係と甘えなのかもしれない。これほどまで無茶苦茶を言えるのも、彼らなら大丈夫だという関係性があるから。人生の目標や生きる意志が希薄だったフェルンが我儘を言えるのも素晴らしいことではないか。この後、フリーレンの一次試験のパーティーであった短パンとフリフリに遭遇し、彼女たちが御礼にと持ってきた菓子がとても美味しかったのでフェルンの機嫌は直った。なおシュタルクはその戦士としての肉体を褒められてヴィアベル(北部魔法隊長)にスカウトされたので途中で離脱。魔獣退治に貢献したためすっかり気に入られていた。

大甘味祭り