【感想】廣井きくりの深酒日記 第26話「老けたことを認めたくないが、加齢による体力低下で現実を知る。」

喜多に影響され自撮りをしてみたら老けていることを自覚し挽回を図る大人組の話。
バイトを1年間頑張ったご褒美として星歌の奢りでよみうりランドへ慰安旅行に来た。
イソスタに写真をあげまくる喜多を斜めに見ていた星歌だが試しに自撮りをしてみることに。
だが星歌もきくりもPAさんも写真写りが悪く、自分たちが老けてきたことを自覚するに至る。
現実を認めたくない大人組はキラキラJK時代を取り戻すために遊園地でキャッキャとはしゃぐ。
しかし現実は非常でありJKのように体力が続かずぶっ倒れてBBAになったと思い知らされオチとなる。

BBA無理すんな回~若いつもりでいたけれどいつのまにかオバサンになっていたことを知る~

自撮りをしたら老けた自分を見て愕然とする大人組

今回のお話は加齢による老化を受け容れること。昭和時代であれば結婚して子供を産めばオバサンとしての自覚が生まれた(らしい)。だがいつしかオバサン方の集まりが「婦人会」から「女子会」と言われるようになったように、年齢がいった女性たちがオバサンであることを拒否するようになる。今回もスターリーの大人組がキラキラ女子を目指して失われた青春を取り戻そうとするのである(結果として体力が続かず期せずしてもう既にオバサンであることを知るというオチ)。

ライブハウススターリーの店長である伊地知星歌は1年間バイトを頑張ってくれた結束バンドメンバーのご褒美のためよみうりランドへ慰安旅行に連れて行く。その際キラキラJKである喜多が華麗にイソスタを更新している姿を見て、大人組も自撮りをしてみることになる。だが結果は悲惨なもので、星歌は強面、PAさんは覇気が無く、きくりは半目ブレであった。これではいけないと何度か取り直しを図るのだが、繰り返し写真を撮るうちに自分たちが老けていることに気付いてしまう。

三十路を過ぎた星歌は少し諦め気味であったが、まだ20代後半であるPAさんときくりはババアになったことを受け容れられない。さらにはキラキラJK時代の思い出を振り返った際、星歌は不良、PAさんは中退、きくりは陰キャであったため、お通夜ムードが漂う。それでもBBAでもキラキラできることを証明するため加工アプリに手を出すのである。こうして自撮りを大いに楽しみ青春時代を回顧する大人組であったが、ここでいつもの如くきくりが地雷発言。なんと友達と遊園地に来たのが初めてだと言い自虐ネタが炸裂するのだ。情に絆された星歌はきくりのためにオバサンでも最高の思い出を作ろう!と意気込み年甲斐もなくキャッキャウフフするのだが……。JKのような体力がアラサーにあるわけもなく途中でぶっ倒れて死屍累々となってしまい、最終的にBBAであることを自覚するというオチになる。

キラキラした学生時代を思い出そうとしたのだが、そんなものはなかった
突如自虐ネタをぶっこんでくる廣井きくり
情に絆された星歌
遊園地を楽しもうとするが体力が続かずBBAになったことを知る大人組