ブルーアーカイブ「池倉マリナ」絆ストーリーの感想・レビュー

旧ソ連における教条主義者をモチーフとした無能な働き者としてのキャラをヒロインにした話。
池倉マリナはレッドウィンターの保安委員長。真面目な頑張り屋だがアホの子であり空回りしがち。
自分で自分をスパイだと思い込んで混乱したり、すぐに道に迷ったり、猫を猛獣と言いビビったりする。
だが意外にも清掃能力だけは高いことが描写されており、掃除の知識は豊富で多様な洗剤も使いこなす。
こういう子に権力や高い地位は与えてはならず、ひたすら掃除をさせておけば幸せな人生だったのかもしれない。
最後には牢屋にまで入れられてしまい先生に助けて貰って自己嫌悪するが先生に励ましを要求しすぐに回復する。

池倉マリナのキャラクター表現とフラグ生成過程

先生の詭弁に弄され自分がスパイとか言い出すマリナ

池倉マリナは書記長の権威を何よりも重要視し、現状を無視して機械的に理論を当てはめようとする教条主義者をモチーフとして造形されたキャラである。そのため無能な働き者を体現しており、真面目で努力家なのだが努力の方向性が間違っており空回りして終わるアホの子として描かれている。

先生をスパイとして疑うものの先生から理論の穴を突かれると自分がスパイだと思い込み混乱し始めるというくらいオツムが足りない。また幼少期に猫におやつをあげようとしてひっかかれて以来、猫に怯えており、猫を猛獣と思い込んで実弾を乱射するなどという行動を取る。空間認識や地理的把握も苦手なのに突き進むためすぐに迷子になってしまう。このようにふんだりけったりなマリナであったが、唯一得意なものがあった。それが掃除でありメモロビでは素晴らしい便所掃除の腕前を見せてくれる。掃除の専門知識も豊富で失敗することなく多様な洗剤を使いこなし新聞紙でからぶきして艶出しまでしているのだ。

このようにマリナは単純労働に従事していれば幸せだったのかもしれない。最後には身分証を忘れたため自国内で牢屋に入れられてしまい先生に助けを求める始末。流石にマリナは自己嫌悪に陥るが、その一方で先生に自ら励ましを要求。これによりすぐにメンタルを回復させ、保安委員長として権力の座に座り続ける決意をする。ソ連をはじめとする社会主義諸国を戯画化したようなキャラを背負わされているので、ちょっと可哀想かもしれない。

猫を猛獣とか言い出し銃を乱射した挙句、書記長の像を破壊してしまう
得意なもの:掃除
先生に励ましを要求し、すぐに回復するメンタルの強さを持つ